Miaou:猫と一緒にフランス語

長い道のりを猫と共に行きつ戻りつ

国民投票

2005-05-30 21:02:09 | フランス語
ヨーロッパ憲法を批准するかどうかの国民投票がフランスで日曜日に行われ、投票した人の55%が
NON! だったということで、フランスとしては、ヨーロッパ憲法を批准しないことになった。(いまのところ)
この憲法はEU加盟国25カ国全部が批准しないと発効しないらしい。 

ということは、これから国民投票を行う、オランダやイギリスなどなどは、もう国民投票する意味がないじゃん!と思っていたら、さにあらず。
各国の投票結果を踏まえて、フランスに再投票を求めることもありうるのだとか。
シラク大統領にとっては「敗者復活戦」みたいなものだわ。

そして、そいう場合は、1回目の投票と結果が異なることも多いのだそうだ。

いや~~。政治の世界は五里霧中、魑魅魍魎、暗中模索、エトセトラです。

私が初めてパリに行ったときは、EU統合の是非を問うための「マーストリヒト条約を批准しますか」の国民投票直前で、バス停やメトロの駅にポスターがたくさん張ってあった。
そして、そこで「Référendum」(国民投票)という単語に初めてお目にかかった。

今日、Yahooフランス版で見たのだが国民投票の投票用紙には、しっかりと「Libérté,Égalité,Fratérnité」(自由平等博愛)の標語が印刷されていた。これは、フランス人にとっては、”錦の御旗”なんだなぁ、と思った。
一般市民にとっても、政治家にとっても。

だからこそ、EUという大きな枠組みの前にしり込みすることなく、国民投票で意志を表わしたフランスに敬意を表わしたい。 

この先、EUの中でのフランスの政治的立場は弱くなる、なんて言われているけれど、そうなって欲しくはないし、そうならないと期待している。

まぁ、フランスの心配している場合ではない、日本国民なのですが・・・・。