Miaou:猫と一緒にフランス語

長い道のりを猫と共に行きつ戻りつ

できることは何なんだろう?

2011-08-21 20:28:23 | 原発
今日は、衆議院議員河野太郎氏の講演会へ行ってきた。
地元選挙区の人々に向けた講演会だった。私は地元有権者ではないけれど、地元有権者である「ままにゃんさん」に誘ってもらって。

朝出かけるときに、母に「アンタどこいくの?」と言うので「河野太郎のこうえんかい」って言ったら「アンタ、後援会入ったの?」とトンチンカンなことを言うので、「こうえんは、サポートじゃなくて、レクチャーのほう」と言い捨てて、駅へと向かう。


さて、講演のタイトルは「日本のエネルギー政策」(うろ覚えだけど、こんな感じ)
河野太郎氏は日本の原発政策に異論を唱えてきた、自民党の中でも異色の代議士だ。
3.11の震災津波に伴う福島第一原子力発電所事故の前から、核燃料リサイクルシステムの破たんを訴えていらした、らしい。

河野氏の講演は、とても分かりやすかった。
原発事故の後に数冊の関連本を読んで得た知識が、河野氏の講演を聴くことによって、頭の中にしっかりと定着した。
ウラン、プルトニウム、プルサーマル発電、高速増殖炉もんじゅ、六ヶ所村、断片的なこれらの単語や固有名詞の関係図が頭の中にくっきりと描けた。

高速増殖炉なんて、安定運用は無理だと分かっているのに、日本国内に蓄積されたプルトニウムの言い訳を他国にするために、毎年200億という税金をつぎ込んでいるのだそうだ。
高濃度核廃棄物の処理方法だって決まっていないのに、3.11の前は原発の増設計画もあったのだ。

本当に、人間っていい加減。

原子力発電は、出力を適宜調整することができない。
昼間は消費電力が多いから、原子力発電所でも多く発電し夜は発電量を減らす、ということができないのだ。
だから「オール電化」の推進をしたらしい。
煮る、炊く、お風呂にお湯を張るのにも電気を使えば、昼と夜の消費電力の差が縮むから、だそうだ。
なるほどね。

オール電化でクリーンな生活、なんてことを美人キャスターに言わせていたね。
でも、ひとたび事故が起きれば、「クリーンな生活」なんてブラックホールのかなたに吹き飛ぶような、深刻な放射能汚染が起きるのに。

日本の杜撰なエネルギー政策を知った今、わたしにできることは何だろう?と思う。
原発反対の本を読むだけではだめで、チマチマと家の節電するだけでもだめだということは分かる。
少なくとも、政府やマスコミの発表を鵜呑みにして動かされることはなしにしたい。
そのためには、やはり能動的に情報集めなきゃならないよね~~。