Miaou:猫と一緒にフランス語

長い道のりを猫と共に行きつ戻りつ

これから観る映画

2013-04-13 20:25:46 | 映画
それは「世界が食べられなくなる日」です。
フランス映画なので、タイトルのフランス語バージョンが気になりました。
「Le jour où le monde ne pourra plus nous nourrire.」ズバリ!「世界が私たちをもう食べさせられなくなる日」です。
しかし、フランス公開時の原題は「Tous cobayes?」意味は「誰もがモルモットなの?」です。

この映画は2つの問題を提起しているそうです。ひとつは原発、もうひとつは遺伝子組み換え食物。
この作品の監督は、この2つに相通じるものがあると考えていらっしゃるそうです。
原発事故が起こるまでもなく、原発があるために環境に放出された放射性物質の影響、そして遺伝子組み換え食物がこれから先
私たちの体にどのような影響を与えるのか。
ただちに健康に影響はないけれど、長い時間(私たちの次の世代、や次の次の世代)の後にどのような影響が出るのか。
私たちはデータを提供するモルモットなのか?というのが「Tous Cobayes?」のタイトルに込められていますね、きっと。
6月8日公開なのです。渋谷まで観に行くか!

ちなみに、この監督は「未来の食卓」という映画も作っていられます。
原題は「Nos enfants nous accuserons.」(我々の子供たちは我々をとがめることになるだろう)です。
なぜ、大人はとがめられるのか?それは子供たちにまっとうな食物を与えなかったから。
添加物、遺伝子組み換え作物などなどが、ただちに健康に被害はないけれど、長い時間には確実に被害を及ぼす、という
ほら、やっぱり原発とそっくりなのでしょう。

折しも、ネット視聴している「ビデオニュースドットコム」という番組で「世界が食べられなくなる日」と「フードインク」という映画を紹介していました。「フードインク」では劣悪な環境で飼育されている家畜の状況が語られているようです。映像の一部が紹介されていましたが、パワーシャベルでまるで解体工事現場のコンクリートの塊のように扱われる生きた牛を見たときは「嫌なもの見てしまった」と思いました。

更にはグッドタイミングでフランスの「ル・モンド」サイトでこんな記事を見つけてしまったのです。
「アメリカでは、養鶏場や養豚場などで隠し撮りをすることは犯罪になる」そうです。映画「フードインク」に出て来たような残虐なシーンがYoutubeなどを通して表に出るのを防ぎたいのでしょうか。州によって違いはあるようですが、隠し撮りをした人には懲役刑や罰金刑が科せられるそうです。

私たちが日々口にしている食物はどのように作られているのでしょうか?
強力な除草剤にも負けないように遺伝子を組み替えられた種子からできたトウモロコシを、劣悪な環境で餌として与えられた牛の肉を食べているのでしょうか?
遺伝子組み換え作物を原料にした調味料を使って調理しているのでしょうか?
衛生面で問題があっても、抗生物質を餌と一緒に与えられているから病気にはならない鶏の産んだ卵が原料になった外国産のクッキーを食べたりして?

そんなことを気にしていたら、何も食べられなくなるよ!なのでしょうか?
そんなに気になるなら、自分の口に入れるものは、全部自分で栽培・飼育したら?なんて言われそうですが、それはできません(汗)
どこでどんな方法で栽培・飼育されたかが分かる食べ物って、お値段高くなります。
でもなにも知らないでモルモットになるのは嫌ですので、少しお勉強しようと思っています。