いわゆる、ユダヤ人迫害を題材をした映画を、今まで何本か観てきました。
愛と哀しみのボレロ
ショア
シンドラーのリスト
戦場のピアニスト
黄色い星の子供たち
「ショア」はユダヤ人迫害の加害者被害者傍観者たちの証言をドキュメンタリーの手法で綴っていてとても長い映画だった。
そして歴史的背景も十分理解しないまま、「強制収容所」で行われたことの一部をスクリーンを通して知って
怖い、むごい、悲惨、理不尽などという感想を抱き、そして自分の無知をその時は感じて映画館を後にした。
でもそれでおしまい。作品を観たことで満足してしまっていた。
今回の映画。
実在の政治哲学者であり、「全体主義の起源」という名著と言われる本を執筆したハンナ・アーレント。
彼女の生涯の一部が描かれている。
どんな一部か。
哲学者としてニューヨークの大学で教鞭を取っていたときのこと。
ナチスドイツでユダヤ人を強制収容所の輸送する任務を遂行し、戦後アルゼンチンに亡命していた
ルドルフ・アイヒマンの裁判を傍聴し(「アイヒマン裁判」というのは1960年代初頭、有名な出来事だったそうだ)、
裁判傍聴記事がニューヨークの新聞に掲載される。
その傍聴記事の内容に、一般大衆はアーレントに非難に非難を重ねる。
彼女自身もドイツ系ユダヤ人で、収容所から逃亡しアメリカに亡命した過去を持つ。
どうして、一介の役人に過ぎないアイヒマンが、大勢のユダヤ人を収容所に送ることができたのか、
大虐殺の一端を担ったのか。
自分のしていることに葛藤はなかったのか。
彼女は真剣に冷徹に明晰に考えに考え抜き、非難を浴びようとも揺るがず
曲がらず折れずに主張し通した。
その強さ。
そして家族友人に対する寛容さや愛情。
大人の女性としてのユーモア。
自分の人生の中で素晴らしい女性に出会えたというのがこの映画の感想。
ところで、この映画、実際のアイヒマン裁判のフィルム(1961年62年当時のものなので当然白黒)と
カラーの映画部分が結びつけられている。何も違和感なく観ることができる。
とても新鮮だった。
公開劇場の情報はこちら。
お時間があったら是非!
愛と哀しみのボレロ
ショア
シンドラーのリスト
戦場のピアニスト
黄色い星の子供たち
「ショア」はユダヤ人迫害の加害者被害者傍観者たちの証言をドキュメンタリーの手法で綴っていてとても長い映画だった。
そして歴史的背景も十分理解しないまま、「強制収容所」で行われたことの一部をスクリーンを通して知って
怖い、むごい、悲惨、理不尽などという感想を抱き、そして自分の無知をその時は感じて映画館を後にした。
でもそれでおしまい。作品を観たことで満足してしまっていた。
今回の映画。
実在の政治哲学者であり、「全体主義の起源」という名著と言われる本を執筆したハンナ・アーレント。
彼女の生涯の一部が描かれている。
どんな一部か。
哲学者としてニューヨークの大学で教鞭を取っていたときのこと。
ナチスドイツでユダヤ人を強制収容所の輸送する任務を遂行し、戦後アルゼンチンに亡命していた
ルドルフ・アイヒマンの裁判を傍聴し(「アイヒマン裁判」というのは1960年代初頭、有名な出来事だったそうだ)、
裁判傍聴記事がニューヨークの新聞に掲載される。
その傍聴記事の内容に、一般大衆はアーレントに非難に非難を重ねる。
彼女自身もドイツ系ユダヤ人で、収容所から逃亡しアメリカに亡命した過去を持つ。
どうして、一介の役人に過ぎないアイヒマンが、大勢のユダヤ人を収容所に送ることができたのか、
大虐殺の一端を担ったのか。
自分のしていることに葛藤はなかったのか。
彼女は真剣に冷徹に明晰に考えに考え抜き、非難を浴びようとも揺るがず
曲がらず折れずに主張し通した。
その強さ。
そして家族友人に対する寛容さや愛情。
大人の女性としてのユーモア。
自分の人生の中で素晴らしい女性に出会えたというのがこの映画の感想。
ところで、この映画、実際のアイヒマン裁判のフィルム(1961年62年当時のものなので当然白黒)と
カラーの映画部分が結びつけられている。何も違和感なく観ることができる。
とても新鮮だった。
公開劇場の情報はこちら。
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