みどりの野原

野原の便り

11月2日 「ミミズの集団自殺」

2007年11月02日 | Weblog
とある待合室で、本棚を見たら「ミミズの集団自殺」と言う表題が目に付いた。

あら?W先生の本?と思って手にとって見たが違った。

目次を見たら、表題の「ミミズの集団自決」の他に「ミミズに小便」なんてのもあ
る。随筆集のようだ。
表題が気になってつい1冊全部読んでしまった。

亀頭 陞明(しょうめい)著 年齢70余の方らしい。平成17年発行
戦争経験者だと言うが、書き口はちっとも古臭さはなく、軽妙だ。
他のも面白かったが、ミミズの項だけ紹介する。

「ミミズに小便」は小さい頃の話で、小便をかけるとおちんちんが腫れるというの
を聞いて試してみた話。
自分のは腫れなかったが、近所の小さい子のが腫れ、母親が「ミミズ大明神さま
ちんちんを元通りにしてください」とミミズに水をかけきれいにしてやって治った
話。

ライセニンという物質を出すとは聞いたことがあるが、腫れるというのは本当なの
かどうか目の前で起こらないことには信じられないが。

「集団自殺」の方は、毎年初夏から秋口にかけて、著者の家から近い散歩道で、
足の踏み場もないぐらい百匹を越すミミズが道路に出て、照りつける太陽と熱に
もだえ死ぬ。という不思議な現象を見たと言うのだ。
いつもと言うわけではないが、こんな現場が駅までに何箇所もあるという。

晴天の続いた夏の日の夕刻、夕立の後にも集団自殺の現場を見たことがあるとい
う。

著者が動物辞典で調べたら、「地中の空洞を雨水で埋められると、酸欠になりそれ
を察知して、地表に出てくる」と書かれていたとのことだが、そればかりでもない
ようだ。

中に「ミミズ博士」W先生の名前がやっぱり出てきた。
先生の本で調べたら「フトミミズ」という種類だという。

そんなにたくさんは見たことないが、1匹2匹が乾いた道路で苦しそうにのたうって
いるのを見て、友達と「なんでわざわざ熱い道路に出てくるんやろうね」と不思議
に思ったことがある。

今度お会いしたら、聞いてみよう。
コメント
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