みどりの野原

野原の便り

7月7日 蓮取り行事& 蛙飛び行事

2008年07月07日 | Weblog
奥田の蓮取り行事
7月7日 吉野金峯山寺で行われる「蓮華会」に献じる「蓮」は、大
和高田市奥田の捨篠池で取った蓮が供えられている。
この池は役の行者が産湯をつかったとされる。
この「蓮取り行事」は1300年の歴史のある行事だそうだ。

この日は駅から無料バスも出て、だんじりの太鼓が響いている池周
辺は見物客がいっぱいだ。
地元の幼稚園の子供たちも見学に来ている。

吉野町から町長さんや来賓を迎え、予定がかなり遅れてようやく儀式
が始まった。待ちくたびれた。
山伏さんのホラ貝や読経・挨拶・蓮の献花などの後、いよいよ蓮取り
舟の出航。

舟はもっと飾り立てたものかと思ったらシンプルなものだ。

 
法螺貝を持った修験者2人、舟を操る奥田の住民の方2人、蓮を取る
人1人、カメラマンも乗せて出発 
地元の方の丹精した蓮の茂みの中へ舟が入って行って蓮を採取。

その後は、修験者たちが法螺貝の音とともに善教寺から行者堂・役
の行者の母「刀良売(とらめ)」の墓に蓮を献じた後、捨篠池の隣
の弁天神社まで行列し、護摩法要が行われる。
その後、切り取った108本の蓮を持って吉野に向かい、夕方4時から
吉野山金峯山寺で蓮華会・蛙飛び行事が行われる予定だ。

 
私たちは弁天神社の絵馬を見、善教寺や行者堂・「刀良売(とらめ)」
さんの墓を見た後、時間の関係で行列は見ずに、午後の吉野の行事
を見るために電車で吉野の向かった。

吉野 金峯山寺 蓮華会・蛙跳び行事
私達はケーブルで吉野山へ到着。
すると間もなく上の竹林院から大蛙を乗せた神輿が降りてきた。
グッドタイミング!


目の前で神輿を揺らしたり回したりのパフォーマンス。


そこで神輿は一休み。カエルも一休み

担ぎ手の青年団の若者は汗びっしょり。  
おしぼりや飲み物のサービスを受けている間に
私たちは金峯山寺へ先回りした。
ここで奥田から運ばれた蓮が合流したらしい。

参道に連なる土産物店の店先には趣向を凝らした七夕飾り。
蛙飛びにちなんだいろんな折り方のカエルの折り紙が飾られていて
目を楽しませてくれた。

  
            七夕飾り

寺の下の団子屋で団子を買い、コーヒーを飲む。
この団子屋の人が、これから行う蛙跳びの蛙になるという。

金峯山寺の階段上はすでに見物客がいっぱいだったが、なんとかも
ぐりこみ待つうちに下から神輿が上がってきた。
登り坂なのでしんどかっただろう。ここからの急階段はどうするの?

 
階段下で少し休憩した後、神輿は一気に駆け上ったのだった。
すご~い! 迫力に鳥肌。

門をくぐって上へ向かう。それを追っかける。

 
もう一つの階段も駆け上がり蔵王堂の前の広場へ到着。

そこは蛙飛び行事の行われる場所。蛙の飛ぶ舞台(花道?)も作っ
てあった。

神輿から負ぶわれて降りた蛙は階段を上がって蔵王堂の中へ入って
いった。ここでカエルさんは選手交代するらしい。


だんじりの行列に続いていた行者や奥田で取った108本の蓮の桶も
「蓮華講」の一行も堂内へ入った。

法螺貝と読経の音が続く。
その後、行者さんは舞台の横へ。

カエルも舞台の下手の台座に座った。
いよいよ蛙飛び行事が始まる。

これは蔵王権現の悪口を言い、山伏の法力を馬鹿にした男が絶壁の
岩に置き去りにされ、通りがかった山伏に助けを求めたところ、蛙
の姿にして下ろしてくれた。
それを吉野山の高僧が蔵王権現の前に座らせて経文を唱え人間に戻
した。という話を再現したものらしい(インターネットによる)

 
ピョンピョン飛んでお堂の蔵王権現の前へ。

 
舞台の右と左のお坊さんの所へも行ってお経を唱えてもらい、最後
にまた蔵王権現の前へ行って蛙の頭を取ってもらう(人間に戻った)

これで蛙跳び行事は終了し、翌日早朝4時、「奥田の蓮」は山伏によ
って大峰山に運ばれ、山上に供え、法要が行われるそうだ。
コメント (4)
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