みどりの野原

野原の便り

5月5日 マラッカ ③-3 ブキッチナ 丘はうれしい花盛り ハチ 

2013年05月05日 | Weblog
ブサール島からタクシーで戻り、スタダイス近くで降りる。

 
フランシスコ ザビエル教会 銅像の一人はヤジロウ 日本人で初めて洗礼を受けた人らしい。ザビエル像と一緒に並んでいた。
 
  教会の中のタイル・ステンドグラスも美しい。

 
        建物やタイルを見て歩く・・

1軒の小さい果物屋に珍しくドリアンが並んでいた。
大好きだけど1個は無理だし・・ そしてドリアンには「猫山王」の札が。
これでドリアンって読むのかな?帰って調べたらドリアンの種類のようだ。
季節が違うのか他ではドリアンは見かけなかった。

もう1軒の果物屋 
 
レンブがあるわ。食べたいな。「1個ずつ頂戴」
味は知っている通りのさっぱり味。「いくら?」と聞いたら秤ではかろうとする。秤売りなのだ。「わかっているけどたくさんいらん。これ1つずつでいいねん」
「えっ?1つずつ?」「そう。いくら?」「いらんがな2つやそこら・・」「えっお金いらんの?わあうれしいテレマカシ」ということでありがたく頂戴した。
(関西弁で応答してるわけではありません。そんな雰囲気で・・)


そこから国外では世界最大級といわれる中国墓地のある丘 ブキッチナへ登る。
いい散歩コースになっているらしく、時々人が登ってくる。

  
そこには私の大好きなホウオウボクの花が満開 すごい!
        青い豆果のぶら下がっている木もあり、枯れた鞘もたくさん落ちていた。
これはもう家いあるので拾っては帰らない。

喜んで写真を撮っていると、少し先を歩いていた娘のギャア~ギャーいう声が。
何事かと駆けつけると「ハチに刺された。ギャー まだいる~」手足をバタバタ。
一番悪いパターン。「暴れたらあかん」「そんでもまだいる。刺されるギャア~」
見ると小さい黒いハチ。1匹だけのよう。確かにまだ足元にまとわりついている。

「ちょっとじっとしとき」近くに寄った私の足元に移ってきたハチがズボンに止まったところをすかさずバチッとたたいた。
たたかれたハチはズボンに引っかかってぴくぴくしている。
何ていうハチやろ。日本にもいる種類かな?
写真を撮っておこうと思ってデジカメを取り出しているうちに、よろよろと飛び立って2mほど向うの草の上に着地。たたき足りなかったらしい。
でもきっと瀕死の重傷を負っているはず。写真を撮り損ねたのが残念。

とりあえず虫さされの薬を塗った。
幸いにも痛みも長引かなかった。
「ハチが近くに来たら騒いだらあかんのよ」と教えたが、集団で襲ってこなかったのが幸いだった。
「おかあさん頼りになるわー」「まあね」

キバナキョウチクトウも咲いていた。

 
ごろごろ落ちているのは懐かしい?オキナワキョウチクトウ 青い実もなっていた。
西表島?で落ちていた実をちょっとかじってみた後で「毒だから食べないように」って言われたのだった。食べたわけではなかったのでどうもなかったが、沖縄あたりではミフクラギといわれるものだ。そんな意味でなつかしい果実だ。

ふもとに下りて、ここからそう遠くないスルタンの井戸を探したが見つけられなかった。
跡で思うと「まさかあれがその井戸だったりして・・」と通り過ぎたのがそうだったのかも。
 
山裾にチョウマメが咲いていた。   落ちていたのは何の実? ちょっとジャカランダに似てる。上を見たが木が茂っていてわからない。


かき氷を食べる。フルーツ満載でうれしいが量が多くて寒くなった。

ババハウスのある裏通りはどうなってんの?裏へまわってみる。
ババハウスの裏口・・ツバメの館の裏口  裏通りは少しわびしい。

マラッカ川そばではまた「ハワウ ハワウ」と聞こえる鳥の声。正体不明だ。

そのまま夕食を食べに行く。
目星をつけていた「プラナカン」も「小姑」も閉まっている。どこへ行こう。

だいたい・・この辺の店は、レストランに限らず「何曜日が定休日なのか、何時から何時まで営業しているのか全く分からない。店の前に表示しておけばいいのに・・

ちょっとうろうろしたがいいところがなく、結局昨日昼に入った中庭のあるレストランに入った。
これが大当たりで、安くておいしくしかも生演奏付きだった。

帰りに道端で男性が見ている新聞を覗いたら、選挙結果が載っていて青の圧勝らしいことが分かった。やっぱり。

午後9時過ぎホテルに戻る。
もう明日は帰る日だ。
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5月5日 マラッカ ③-2 ブサール島

2013年05月05日 | Weblog
燕生態館の後・・

昨日案内所やホテルで「どこかお勧めの面白いところはないか」と尋ねたら答えは「他に面白いところはどこもない」
「この島は?」「行っても何もない。面白くない」と言う。

でも船が出ているらしいから行ってみることにしたのだった。

オランダ広場でタクシーを拾い港へ。
途中には1日目、来る時も見た青い旗がはためいていた。
「何なの?あれは」運転手に尋ねる。選挙の候補者のものらしい。

 
青の天秤のマークが圧倒的に多い。緑色のが少し、その他のはもっと少ない。
今日は投票日らしい。選挙事務所らしいところには大勢人が集まり、車の私たちにも旗を振る。
どこも同じような選挙風景。
青と緑が激戦。青陣営が金持ちらしい。今日6時に投票締め切りだと運転手さん。
さすがに世界遺産の街中に旗はないが、中心街を外れると旗が目立つ。

途中、マンゴーやランブータンやココヤシが実をつけていたがまだ青い。
庭にニワトリがいる家も1件見たし、コブ牛も1ヵ所見た。オオアリアケカズラのような黄色い花が見えた。


30分ぐらいで港に到着。船を待つ人たちがいた。

モモタマナの大木、サンタンカの花そしてなじみのベニバナトキワマンサクが咲いていた。

 
オレンジ色の小さい実がついていたヤシの仲間。落ちていた実    マメ科の雑草

12:00出港

 
乗り込んだと思ったらその船を通り抜け次の船その次の船も通り抜けて、やっと乗船。
先の3隻の船は通路として使われていたのだ。

海の色は濁っている。
15分で目的の島、ブサール島に上陸。

 
まず近くにあったミュージアムに入ってみたが大したことはなかった。右)ジオラマ
地図にはゴルフ場やホテルも書いてあるがどうやら使われていないよう。

海岸へ。
海岸にはサンゴや貝殻 ヤシの実が落ちていた。

 
     球果をつけたモクマオウ         種が出た後の殻


食べ物も何も持ってこなかったのでちょうどあったカフェ(オープンな海の家ぐらいなもの)でナシゴレン・ミーゴレンを食べた。
そばにはコテージが何軒か建っていた。泊まれるのかもしれない。

バケツの水を流すトイレを借りて、ふと上を見上げると・・
 
大木の高いところに蕾と花らしいものが見えた。  落ちていた花 ひょっとしてネジレフサマメ?

 
   灌木の黄色い花              カシアの仲間

山の方に行ってみることにした。
実をつけたクワ科の木はアコウ? バナナ・カシアの仲間などを見てまた海岸へ下りてきた。
浜には他にも小さい雑草の花が咲いていた。

そしてさっきと反対側の砂浜の近くに来た時、突然何かが走った。

ミズオオトカゲだ。陰で休んでいたらしい。
私たちの姿を見て慌てふためいて海へ・・走った。
あっと言う間のことで写真を撮る間もなかったが、かわいい~!
しばらく見ていたが、それきり姿を見せなかった。


後で見ると、走った跡らしい形が砂浜に残っていた。

15:30の船で島を出、ちょうど待っていたタクシーで街まで帰った。

「何もない?」「面白くない?」誰だそんなことを言ったのは。  
時間があれば島をぐるりと一回りしてみたかった。

後につづく。
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5月5日 マラッカ ③-1 ガラクタ市 ・ ツバメ生態館 ツバメ巣スープを・・  

2013年05月05日 | Weblog
 
夜市の入り口あたりで、朝、骨董市(ガラクタ市?)をやっていた。
時計やカメラ・ペットボトルに入ったリカちゃん人形のような人形、上に2つ、下に5つの玉の付いたそろばん。
瓦やタイルのカケラ等の他、ボロボロの皮の自転車のサドルもならんでいる。
買わないけれど覗いてみるのは面白い

昨日声をかけたら「明日9時15分においで」と言われた「ツバメ生態館」はホテルのすぐ近く。
歩いていたときに「永安燕子生態館」という看板を見て、何かな?と気になっていたところだ。
朝ツバメがたくさん飛んでいて「ツバメの多いところだな」と思ってもいた。

 
その家は中華料理の高級食材「燕の巣」を取るための「ツバメのお宿」だった。
空家になったところにツバメが入り込んだことから始められたようだ。

去年バリ島に行ったときにバスの中から「あれはツバメのマンション」と言われたところがあったのだが、ここもそうらしい。
こんな世界遺産の街中に、ツバメのお宿があるとは驚き。
中を見学できるのはうれしい。楽しみだ。

燕の巣を取っているお家は他にもあるらしいが、公開しているのはここだけという。

 
 燕の巣の展示 大きさ・形はいろいろ。個性がある。卵の入った展示もあった。     
            案内のおばさんが説明してくれる。 英語かマレー語
マレー語はインドネシア語に近いのでマレー語も混ぜて案内してくださる。
娘は忘れかけているインドネシア語だが、なんとか対応。
私は娘に通訳をしてもらう。
昔中国の鄭和という人が遭難した時、食べ物がなく、村人にもらったツバメの巣を食べて生き延びた。
その間に力もつき肌もきれいになったので、宝物と交換してツバメの巣を国に持ち帰り、貿易が始まったという。

ツバメはburung walit という種類らしい(アナツバメの仲間?)
1年に2・3回卵を産み、15日~20日で孵る。巣立ちまで45日~50日。寿命は15年~18年。
巣は古いものは使わず、新しい巣をつくるか、古い巣の上に重ねて新しい巣をつくる。
ヒナが孵り、餌が足りない時は巣を食べるそうだ。
ツバメは1夫1婦制で生涯連れ添い、もし途中でどちらかが死んだら片方はヒナが育つまで世話をして、ヒナが巣立った後、後を追って死んでしまうと言われたが本当かな~??
黒ツバメと白ツバメがいるらしい。黒いツバメの巣は羽が混じり黒っぽく、白いツバメの巣は唾液でできているので白い。
等のお話を聞く。

放棄した巣を取るのだから大丈夫ね。

暗い部屋へ。

懐中電灯に照らされ天井の横桟が見えた。その桟に巣をつくるらしい。とまっているのが見えた。
ツバメは入り口に近い部屋よりも奥の暗い部屋を好むそうだ。


山洞の燕の巣再現 
前にボルネオに行った時、洞窟で竹製の長い長い梯子を見たことがある。
あんな危険を冒してツバメの巣を取っているのかと思ったが、家の中なら取りやすそうだ。

2階へ
 
取ったツバメの巣から羽やごみなどの遺物を取り除く作業を見学。
ピンセット・ナイフ・ハブラシ・歯医者さんで使うような削る機械など使って遺物を取り除く。
細かく切れ切れになった巣は型に入れて成型する。
手間がかかるのは確か。

 
ツバメはこの天窓から入ってくる。天窓の縁も美しいタイル張り。            
                           右)古い井戸のある中庭

9時半に入ってきた団体客ともう一回りして、最後は販売所へ。

 
「窩燕真純百之分百」 と書いてあった。「正真正銘混じり気なし」ということ。 
(「窩」ではなく下に内の字 手書き入力で出ない)

箱に入った燕の巣がずらりと並んでいた。買って帰る人もいるんだろうな。
せめて1つでも買って帰りたい・・と思ったが、巣1個でも3000円以上もするので断念


燕の巣スープがあるというので1つ頼んでみた。
スープとは言っても味は付いてなくて黒蜜をかけて食べるデザートのようなものだった。
これで1500円ぐらいする。ツバメの巣の代わりにゼリーが入っていても私にはわかりそうにもないが、ものは試しで・・
健康と美容にいいそうだ。ちょっときれいになったかな??

 
2階から古い様式の瓦が見えた。ババハウスやお向かいにもあるが、高くて見えないので気になっていたのがよく見えた。
                         展示も見ることができた。

次に続く
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