みどりの野原

野原の便り

5月7日 長居公園(ジャカランダ果実 ベニバナトチノキ カリステモン)植物園(アカガシ カミヤツデ オキナワコアオハナムグリ)

2022年05月07日 | Weblog

長居公園
植物園に行く途中に、公園の花木を見るのを楽しみにしている。
あまり時間がとれないので、中途半端なところがあるが。


芽吹き始めたジャカランダ 枯れた果実がたくさん枝に残っている。
果実が落ちていないかと下の草むらを探す。


落ちていたジャカランダの果実 ぴったりと口を閉じている。
完熟すると自然に口を開けて種子を散布するのだろう。
果実は手ではとても開かない。自然の力にかなわない。


持って帰って金づちで叩いて割ってみた。
果実の中から周りに薄い翼のついた種子が出てきた。


ヒトツバタゴ(ナンジャモンジャ)満開


雌雄異株だという。雄花なのか?両性花なのか?わかりにくい。
拡大して見えた黄緑色は雌しべの柱頭なのか?違うのか? 
もうちょっとよく見たらよかった。


3月末、派手に咲いていたロドレイア。
複雑な構造の花だった。 3月28日ブログ こちら
花柱の付いた5個の膨らみかけた子房が見えて、5個の花が集まっていたことがわかる。


ベニバナトチノキ 円錐型の花序は見ごたえある。
中心が黄色い花と赤い花がある。
「咲き始めの花は中心が黄色」とのネット記事があり。
近くで見た花には雌しべらしいものは見られない。
例年、梢に1・2個ぐらいしか果実はつかない。


カリステモン(ブラシノキ)
赤く色づいているのは雄しべの花糸だ。まさに「ブラシ」


ボダイジュの仲間 まだつぼみだ。
次回行った時に葉もよく見よう。

植物園


シャクヤクやバラなど春は華やか。


一面に広がるブルー。ネモフィラの海だ~。


去年から花をつけ始めたアカガシ。
今年も雌花を付けた。来年の秋に成熟する。


これは去年に生まれた小さいどんぐり。
今年の秋にはどんぐりになる。


タブノキの花序 黄緑色で目立たないが、開花中。
雌しべ・雄しべ・仮雄しべもあるらしい。黄色い腺体。


カミヤツデ 地下茎で増えるらしく、小群落をつくっていた。
名にあるように、これで紙をつくっていたそうだ。
・・といっても「紙漉き」するのではなく、茎の髄を薄くかつら剥きにして乾燥した。
その薄紙に直接 字や絵を書いたという。


シラン 庭や公園に植栽される。自生地は減っている。
襞のある「唇弁」と、雌しべと雄しべが合着した「ずい柱」で花の中央はトンネル状になっている。
シランは蜜を出さない。あるのは美貌のみ。
美しさに引き寄せられるのは雄虫が多いらしい。
唇弁を足掛かりにして筒の中へ。・・でも蜜はない。
昆虫がバックして外へ出る時に、上にあるずい柱の中の「花粉塊」が虫の背中に付くしくみ。巧妙な仕掛けだ。
でも、虫も学習して、いずれは花を訪れなくなるのでは?・・と、余計な心配。
もっとも、シランは球茎でしっかり繁殖できる。


ボールペンの先に付いてきた「花粉塊」


カナリーヤシに薬剤が注入されている。
ヤシオオオサゾウムシというヤシの上部の葉柄基部を食害する害虫が北上しているらしい。
高い木の先端部の食害はわかりにくい。
長居植物園でも今年春、1本が被害を受けて枯れたそうだ。


柑橘類が植栽してあるあたりにいたコアオハナムグリ。
左の腹の赤いのは「オキナワコアオハナムグリ」初めて知った。
最近増えているという。
コアオ・・は普通によく見かける。
今まで何気なく見ていたものの中にもオキナワ・・がいたかもしれない。
今度から、捕まえてお腹もチェックしてみよう。

コメント
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