みどりの野原

野原の便り

5月22日 マルバウツギ ヤブウツギ ガクウツギ? イワガラミ マルミノヤマゴボウ ジャケツイバラ ハシリドコロ果実 アサギマダラ 蛹 ウツギノヒメハナバチ 昆虫いろいろ  

2022年05月22日 | Weblog

ウツギの季節。ウツギノヒメハナバチは来ているかな?
アサギマダラも気になる。


マルバウツギが満開 ウツギはまだつぼみだ。


境内の庭の小さい穴にウツギノヒメハナバチが出入りしていた。


ヤブウツギ 葉もふわふわ、ガクや花筒も毛だらけ。


ガクウツギかコガクウツギか?いつも悩ましい。
見分けポイント?らしい花弁をよく見てくるのを忘れ、写真にもはっきり写っておらず・・


イワガラミ よく見ると面白い花序だ。


マルミノヤマゴボウ 


ジャケツイバラ 川原に繁っていた。ちょっと遠い。


ハシリドコロ 葉の下にガクが見えた。


中は2室に区切られて、種子が詰まっていた。 
果実は裂けて、蓋が取れるそうだ。果実と種子、初めて見た。

さて、アサギマダラの幼虫探し。
(連れて帰りたいわけではない。見たいだけ)


さて、キジョラン。アサギマダラの幼虫の食痕。

アサギマダラの幼虫の食草はキジョラン・イケマ・サクララン・カモメヅルの仲間などキョウチクトウ科の葉。
有毒物質を含む。

幼虫は葉を食べる前に葉脈を丸くかじり(トレンチング)、有毒物質アルカロイドの流れを遮断して食べるという。
イシガケチョウもイヌビワの葉を食べる時に、脈を傷つけてから食べると聞いたことがある。
かしこいなあ。

・・でも・・アサギマダラは幼虫が毒を体に取り入れることで天敵の鳥などの捕食から身を守るんでは?
何となく府に落ちない。

すっかりアサギマダラの幼虫にはまり込んで・・いろいろ調べた。

その結果、キジョランの葉脈をかじるのは若齢の幼虫で、ある程度成長すると、毒に対する耐性ができるのでトレンチングの必要がなくなる。ということがわかった。
・・ああそうか。
前にアサギマダラらしからぬ食痕(丸くない)を見て、アサギマダラの他にもキジョランの毒の葉を食べる虫がいるのかと思っていたのだった。
あれもアサギマダラの幼虫の食痕だったのかも。
・・と、1つ納得。

さて、今日も幼虫探し。葉を1枚1枚裏返して・・なかなか根気が続かない。


その結果見つけたアサギマダラの垂蛹 前回も緑・黒の蛹を見た。
可愛い。イヤリングにしたい。
よく見ると、金粉が散らしてある凝りよう。何か意味があるのだろうか?

幼虫は見つからなかった。食痕もあまりなかったし、時期が違うのかもしれない。

まだ疑問はある。
アサギマダラは「渡りをする蝶」として知られる。
夏は暑さを避けて北の方へ。冬は寒さを避けて南の方へ。長距離移動するという。(最長移動記録2500㎞)

でも、なぜ?
春に、生まれたての小さい幼虫を見たことがある。
ということは、卵で越冬したということ。

越冬できるのに、わざわざ遠くへ(危険をおかして)行く必要があるの?
これも前からの疑問だった。

これの答えらしきものも見つけた。
『9月中旬までに生まれた個体は、11月までに南下する。9月中旬以降に生まれた個体は、1~3齢の幼虫のまま常緑であるキジョランで越冬。また卵で越冬する場合もある。これらの個体は移動せずに、日本で成虫になり、夏を迎えることになる』ネット
『東北から台湾の範囲で移動していると考えられている』
『北海道でも発見されるようになった』

幼虫で越冬するもの、卵で越冬するものもいること。納得。
渡りをしない個体もあることもわかった。
でも長距離移動する個体もある。 
・・まだ疑問は消えない。

まだまだわかっていないことがあるのかもしれないな。

その他 昆虫

ハシリドコロの葉にカワゲラの仲間らしい昆虫


同じくハシリドコロの茎に群れていた(写真は交尾中)ヘリカメムシの仲間。


サルナシにいた、ガの仲間 絵合わせで種名を付けたが、似たのがたくさんいるらしい。


エビガライチゴにいたシマサシガメ トゲも腺毛も防衛の役に立たない?


マルミノヤマゴボウにケブカトゲアシヒゲボソゾウムシ
写真に前脚のトゲがかろうじて写っていて、友達に教えてもらった。

花も虫も・・写真にも・・時間がかかった。調べるのも・・時間がかかった。

コメント
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