みどりの野原

野原の便り

4月8日 京都府立植物園(オキナグサ・ツクバネガキ・ポポー・ホットリップス) 講演「植物のオス・メス」

2023年04月08日 | Weblog

京都植物園
予定より少し早く来て園内を散策。


ゴウダソウの名札 
ルナリア オオバンソウって言ってたものだ。植えたことがある。
花もきれいだが、かわいい小判型の果実出来る。

ツバキ園から中国植物や希少植物の植えてあるあたり~生態園を少し回る。


中国産 ムベの名札 花は大型


ハレシア マクグレゴリー 中国原産のエゴノキ科 大ぶりの花。


コブシモドキ コブシの仲間とは思えないが、よく見るとモクレン科の特徴はある。
徳島県で発見されたが、野生種は絶滅したらしい。


アマミアセビ 奄美大島固有種 絶滅危惧種1A類
挿し木したものを絶滅危惧植物保全温室で維持しているとか。


オトコヨウゾメ 普段はなかなか見る機会がない。


今日見てうれしかった植物① オキナグサ 
鹿児島霧島市の旧田中家別邸の庭にたくさんあったオキナグサも今頃咲いているだろうか?
花弁状のガクの外側は白毛に覆われている。


今日、見てうれしかった植物② ツクバネガキの花(これは雌花)


今日、見てうれしかった植物③ ポポーの花(バンレイシ科)


覗いてみる。ポポーは果物も大好き。今年も食べられるかなあ。


フジモドキ(ジンチョウゲ科)細かい花が満開


生態園のラショウモンカズラ 見ごろ。


シダレレンギョウ 初めて見た。


シダレハナズオウ


ヤエベニシダレ ソメイヨシノなどに代わって今満開

芝生のベンチでおにぎりを食べ終わった頃、ぽつぽつと大粒の雨が降り出し、たちまち大降りになる。
あまりにも土砂降りで・・しばらく軒下で雨宿り。

30分ぐらいで止んだので歩き出す。友達とも合流。

温室をちょっとだけ覗くことに。


目当てはこれ。サイコトリア ベビギアナ(英名ホットリップス)アカネ科
タラコ唇だ。赤く色づいた部分は苞だとか。


サラカ ディウェス 中国の無憂樹


ムユウジュ(マメ科) 仏教3霊樹の1つ。
マーヤ夫人がこの花に触れようとした時、右の脇腹からお釈迦さまが生まれたという。

あれもこれも目に付くが、見ていたら、午後の講座に間に合わない。
ぎりぎりで滑り込み、ずうずうしくも一番前の席に落ち着く。

講演は「植物のオスとメス」 

雌雄異株・雄株・雌株・雌雄同株などの言葉を何気なく使っているが・・

雌雄同株 ①両全性雌雄同株 株のどの花も両性花を付ける。
     ②単性雌雄同株  株の中に雄花と雌花を付ける。
     ③雄性両全性同株 株の中に両性花と雄花を付ける。
     ④雌性両全性同株 株の中に両性花と雌花を付ける。

雌雄異株 ①雌性両全性異株
     ②雄性両全性異株
     ③雌雄異株
その他?

被子植物全体に見ると、雌雄同株がほとんどで、雌雄異株の植物は少数派であるという。

少数派の雌雄異株植物の有利な点、不利な点。
どうやって不利を克服しているのか・・

雌雄異株植物
不利な点
半数が雄のため、半数の雌株しか種子が作れない。
新しい場所に1個体で到着した場合、子孫を残すことが出来ない。

有利な点
ひとつの性に集中投資できることや、受精できれば、他花受粉が確実にできる。両性花より雌株は多くの種子を生産できること。木本や多年草が多く、繁殖機会が別の年にもある。
花は白や緑色で目立たない小さい花が多いが、送粉者のハエやアブや小型のハチは目立たず蜜や花粉の少ない花にも訪れる。
他にもあるのかも。

性転換の話や雌雄異熟のお話もあった。
ヤマコウバシは日本には雌株しかないが単為生殖で果実ができる。
日本のヤマコウバシはすべて同じ雌株から生じた巨大なクローンだそうだ。

いろいろ研究を続けられているが、植物のサイクルは年単位だし細かい研究は大変そう。

知りたいと思って参加した講座だが、むつかしい。
植物の性が多様で複雑だということはよくわかった。

聞き間違いがあるかもしれません。

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