みどりの野原

野原の便り

8月30日 若狭2日目① 神子漁協 神子神社 アブラギリ~水月湖 年縞 

2015年08月30日 | Weblog
早朝に漁船が帰ってくるというので宿からすぐの神子漁協へ見に行く。
  
         神子丸が帰ってきた。         神子漁協

 
横付けした船の生簀から網ですくった魚をクレーンで降ろす。

 
                     選別                   
  
      シイラ  カジキマグロ すぐにお腹を割いて内臓を取り氷水の中へ。

 
タイ小 サワラ小 アジ中 ほとんどは小アジ 大物は少ない。
見る間に選別されて、クーラーボックスを持って買いに来ている人もいた。

コンクリートの床も水で流されきれいになったころ、トンビやカモメが増えた。
海に落とされた小魚を狙って水に舞い降りる。

夕べ私たちが食べた魚もここから上がったものというので後で聞いてみたら、夏場は魚も少ない。獲れた時に生簀に入れて活かしておくとのこと。

 
       ボタンヅル満開             ラセイタソウ


漁村の路地を抜けると神社があった。

 
神子神社 社殿は小さいが、境内は広く、大木もあり鬱蒼としている。

 
     タブノキ巨木    ムクノキの青い実がたくさん落ちていた。

宿に戻る。

貼ってあったポスター「神子は山桜」は有名らしい。
「船から山桜を見るといいよ~」と宿の御主人
「かつてコロビ(油桐)畑として開墾した時、地境目印としてヤマザクラを植えた」とある。
あ。それでか~。漁協近くの山裾にあったアブラギリの謎が解けた。
江戸時代、藩がコロビ(油桐)作りを奨励したらしい。昭和初期まで続いたという。

 
       アブラギリ(幼樹)   葉の基部に「柄のある蜜腺」カニの目のよう。

御主人と奥さんに見送られて出発。
昨日行った「常神」、今日の「神子」地図を見ると集落の半分は民宿のようだ。

昨日の道を小浜に向かう。
昨日も通った 「三方五湖」 
『若狭湾一帯が沈降した時、山間の凹地が沈んで湖になったという。
五つの湖は水路などによって直接間接に日本海とつながっている。
五つの湖は淡水・汽水・海水のものもある』ことが調べてわかった。

三方五湖で昨日行きすぎた「ぼら待ちやぐら」のようなところでストップ。


ここは水月湖で、櫓に見えたものは「ボーリングで年縞採取している様子を再現した」もの。
「年縞」?初めて聞くことばだった。調べてみたら(以下 いろいろ抜き書き)、
年縞とは簡単に言うと「長年にわたり湖底に堆積した土などの層が描く縞模様の堆積物のこと」
水月湖は五湖の中でも最大の汽水湖で、水深が深く、直接流れ込む川がない・・他、土の層が撹乱されずに残る条件が揃っていて、ボーリング調査では総延長70mに及ぶコアが採掘されたという。
春夏はプランクトンの死骸や珪藻の繁殖で白く、秋冬は黒い縞になるそうで、白と黒1対で1年
70mといえば過去16万年分の連続した土が採取できたということらしい。へ~~!
抜き出された土の中にはいろんな情報が詰まっていて、周辺の環境変化や洪水や地震などがわかる。地質学で年代を知る世界標準となっているとのこと。

そんな大事なところを危うく通り過ぎるところだった。
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