つくば実験植物園の行事の植物展示区画で見かけました。写真でお判りでしょうが、葉茎の根元に美しい淡い紅紫色の花が穂状についています。花は下から順次上のほうに開いていきます。6弁の花が開花とともにめくれるように反り返って咲きます。和名は吉事があると開花するという伝説から来ているといわれています。ユリ科の植物で、関東地方以南、四国・中国・九州地域の林縁などに分布しています。写真は10月27日に撮影しました。
つくば実験植物園で10月下旬に咲いていました。紀元前の古代から、赤い色の雌しべの柱頭と花柱を乾燥させたものを高級な香料や染料として使われていました。また鎮静剤などにも利用されると記されています。紀元前15世紀ころのクレタ島のクノックスの宮殿壁画にサフランを集める少年の姿が描かれており、その当時から貴重な特産品であったことがうかがえると記されていました。写真は10月27日に撮影しました。