1月20日の朝は寒波で厳しく冷えました。つくば実験植物園で毎年楽しみにしている「シモバシラ」の様子を見ようと開園直後に訪れて撮影しました。説明によれば、シモバシラは、冬地上部が枯れても、根が水を吸い上げるため、茎から染み出した水が外気に触れて凍り、霜柱ができる。寒さがさらに厳しくなってくると、根は水を吸い上げることができなくなり、道管も破れるため、シモバシラはできなくなるとのこと。ほんの一時期これを見ることができるんですね。毎年チャレンジしていましたが、今年はうまく撮影できました。
暖かい正月で早くも八重咲きの水仙が1月中旬に花壇で開花しました。開花後に冬の寒さが訪れてびっくりしていると思います。香りのよい水仙で毎年楽しみにしている花です。八重咲の水仙は例年だと2月中旬ころ以降に咲いていたと思いますので、かなり早く咲きました。購入した時についていたタグを無くして名称が分らないですが、図鑑の画像を見ると「デュエット」のような気がします。写真は1月17日に撮影しました。
暖冬の影響で夏の花が咲いている例をもう一つご紹介します。荒川沖駅の前の花壇でゼニアオイが咲いていました。この花も例年は初夏から秋頃までは咲いていますが、冬にはほとんど枯れてしまうと思っておりました。今年は色々な花が咲く時期を間違っている植物が多いように感じています。写真は1月10日に撮影しました。
年明けに蕾が膨らんで、1月10日に写真のように開花しました。香りを振りまいてくれています。例年ですと11月頃には花が終わり、春4月頃から咲き始めるのですが、暖冬が続いたため葉を落とすことなく蕾が徐々に大きくなってやや花色が薄い花が咲きました。
つくば実験植物園の多目的温室で見かけました。説明が無かったので、植物名が分らなかったのですが、図鑑を調べてみると「サクラダソウ」のようです。花後の赤い艶のある実が特徴で、美味しそうですが、図鑑には食べられないと記されていました。別名は「大実紫苔桃」と言うようです。台湾・マレーシア・ニュージーランドなどに分布しているキキョウ科の多年草と記されています。写真は1月5日に撮影しました。
小さいですがとても印象的な花です。つくば実験植物園の多目的温室で見かけました。九州南部から琉球列島にかけての地域に分布し、国外ではベトナム。フィリピン・ニューギニアなどにも分布するキク科の多年草です。わが国では絶滅が危惧されており、絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定して保護されています。写真は1月5日に撮影しました。
つくば実験植物園の多目的温室で初めて見かけました。ドウダンつつじやブルーベリーの花に似ています。説明によれば、ブルーベリーの仲間のツツジ科で、小笠原諸島の固有種で、明るい乾燥地に自生しているとのこと。本州に自生するシャシャンボと比べて花が大きいのが特徴で、一時個体数が激減しましたが、現在保護されて、父島では個体数が回復してきているとのことです。絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定して保護されています。写真は1月5日に撮影しました。
つくば実験植物園の熱帯山地雨林温室の観察路で展示されていました。各種の食虫植物を見ることができます。薄紫色の可愛いすみれですが、葉がべとべとしていてそれに引っ付いた虫を食べます。写真は1月5日に撮影しました。
つくば実験植物園の多目的温室で見かけました。西アフリカ原産の果物として有名です。この実そのものは甘くないですが、これを食べた後に食べる食べ物の味が甘く変わることで「ミラクル」の名前がついています。写真は1月5日に撮影しました。
つくば実験植物園の多目的温室で各種のベゴニアが展示されていました。相当種類が多いので驚いて観察していると、鮮やかな朱色の花をつけたベゴニアを見つけました。「ベゴニア・ウルティカエ」と記されていました。説明によれば、コスタリカ・ベネズエラ・ペルー原産のシュウカイドウ科の多年草です。写真は1月5日に撮影しました。
つくば実験植物園の中で見つけました。冬の時期に赤い小さな実を付けていました。関東以西の比較的暖かい地域の産地の林の中で生育しているつる性のキイチゴの仲間です。台湾や中国などにも分布しています。9-10月頃小さなバラ科独特の花を咲かせ、11月~12月の頃から赤い実を付けます。艶のある粒状の実が集まって美味しそうに見えます。ブドウ糖や果糖・ビタミンC等を含み、古来生食や果実酒として活用されています。老化防止や滋養強壮に良いとされています。写真は1月5日に撮影しました。