世界らん展2013で展示されていました。花に申の顔が・・と期待してみましたが、あまり良くわかりませんでした。北海道か九州、台湾、中国にかけて分布し、山地の落葉樹林の林床に生育するエビネ属の多年草です。よく見ると・・唇弁が何気なく、猿の顔に似ているような気がします。絶滅が危惧されており、絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定して保護されています。
今年の世界らん展の展示品の中でも特別に観覧ブースが設置され見るのに時間30分の列ができるほどの盛況ぶりでした。時間がないため、説明されていた入口の写真を観て終わりました。説明によれば、サル顔の蘭(ドラキュラ属)の中から選りすぐりの数十種類を展示したようです。その一部を展示ブースの外で観察することができましたが、確かにサルの顔に見えました。このドラキュラ属は南米アンデス山脈と隣接する中米の高地に広がる湿度の高い雲霧林で生息するとのことです。世界には、不思議な花があるものです。
今年の世界らん展では、ディスプレイが多く展示されていたように思います。多くのらんを使っていろいろなイメージ空間を創作する興味深い作品が多くありました。最初は、「空中庭園」と記されたディスプレイです。青竹とらんの組み合わせも面白いですね。
世界らん展2013でトロフィー賞に輝いたオンコスワレです。黄色・茶色・赤紫色などが点描のように散りばめられた印象的な花でした。どんな虫が媒介するのか気になるところです。説明によれば、「Ons.Widcat'MC'」と記されていました。
世界らん展で奨励賞を受賞したパフィオペディラムです。濡れたような妖艶さを持つ鮮やかな黄金色の花がとても印象的でした。「Paph.Norito Hasegawa 'Yoko's Smile'」と記されていました。
世界らん展2013でトロフィー賞を受賞したデンドロビウムです。写真のように唇弁が濃い紅紫色で、小さい花がたくさん咲いており圧倒されます。説明には「Den.kING zIP 'rED sPLASH'」と記されていました。
つくば実験植物園の温室で見かけた珍しい植物です。葉の中央部分にとても小さな花が咲いているのが見えると思います。鹿児島県の奄美大島から沖縄県にかけての島の山の中に分布するミズキ科の落葉低木です。名前の由来は、葉を筏に見立てて筏に乗った花をイメージしたもののようです。生育地での個体数が減少しているため、准絶滅危惧(NT)に指定して保護されています。
世界らん展2013でトロフィー賞に輝いたとても華やかなリンコレリオカトレアです。説明には、「Rlc.Celebsmile”Edogawa”」と記されていました。離れた位置にあって香りが楽しめなかったのが残念です。
世界らん展2013でアメリカ蘭協会特別賞を受賞し、トロフィー賞を受賞したカランセです。説明には、「Cal.KoZu Shimashiko」と記されていました。葉が美しいのと小さな薄紅紫色の花が印象的でした。