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2017.01.20 91才の女性が人命救助!

    

年賀状来状分の中に、元の職場の年上の友人から気になるものがありました。
「昨年は8日間入院しましたが、今は元気です。」・・というものでした。

もう、20年近く会っていません。お元気かなと気になっていました。
電話してみました。
8日間入院したと言うのは、脳梗塞だったそうです。それを91才のお姉さんが
見付けて下さって、お姉さんのお陰で命拾いしたそうです。衝撃です。素晴らしい。
久しぶりなので話が弾みました。もっとお話をお聞きしたいと思いましたが、
80代後半の方ですので、外出は大丈夫かお聞きしますと、全然大丈夫とのこと。
それなら、一度会いましょうということで、1月の始めに大阪でお会いしました。
お互いに半時間も前に到着していて、無事再会できました。

煮物が美味しい和食のお店で食事して、美味しいコーヒーを飲みながらつもる話を
しました。
彼女は5年程前、浜寺の諏訪ノ森団地に転居されました。
その通知を貰った時お電話すると、窓から遥かに美しい公園が広がっていて、とても
素晴らしい環境で大変喜んでいるとのことでした。

ここから後は、今回お会いした時に聞いた話です。
その後、2年程前、隣の部屋でリフォームしているのを見た彼女は、すぐ管理人に
聞きに行って交渉し、一軒家に一人で住んでいたお姉さんを隣に呼び寄せました。
お姉さんも、今度の家を大変気に入って、毎日幸せだと言っておられるそうです。

彼女は、毎朝お隣のお姉さんの家に行き、おはようと声を掛けててから、どこかへ
出掛けるそうです。
彼女が出掛ける日は、91才のお姉さんが夕食をこしらえていてくれるそうです。
鍋物の場合は、小鍋を2つ作ってくれるので1つを自室に持ち帰って食べるそうです。
理由は、一緒に食べると、姉が食べられない(自分が無口なので姉が話をしなければ
ならない)ので、持ち帰るのだそうです。面白い!^^

ある時、バス停で偶然お姉さんに出会ったそうです。
その時、お姉さんの目には、妹がどこかおかしいと感じたそうです。
お姉さんは役所に行く用事があったので、二人はバスで役所へ行き、お姉さんは
そこから掛り付けの医師に電話して指示を仰ぎ、救急車を呼びました。
救急車で病院に着いた時、まだ見た目には何の症状も無かったので、病院の先生は、
「風邪か何かでしょう。」と言われたけれど、91才のお姉さんは頑として「いつもの
妹とは違う。詳しく診て欲しい。」と譲らなかったそうです。

そして、精密検査の結果、左の脳が詰まっていたのでそのまま入院。発見が早かった
ので手術無しで梗塞は溶けたそうです。
症状も何も出ていない内にすぐ対処して貰った為に、何の障害も起こらず、後遺症は
全く出なかったとのことでした。彼女はお姉さんに命を救われたのです。

先日会った時、「今日は、姉を連れて来ようかと思っていたのよ。姉は貴女の様な
人が好きだから。」と言って、お姉さんの写真を見せてくれた時、私は驚きました。
何と上品で美しい人かと!帽子がおしゃれで、ストールの巻き方も何とも素晴らしい。
優しい表情と顔立ち、91才とは誰も思わないでしょう。
知らない方に、モデルになってもらえませんかと声を掛けられることがあるそうです。

ご趣味は茶道で、近所に千利休の会館があるので、いつもそこでお茶を点てたり、
皆さんと会ったりするのが楽しみだそうです。
抹茶は、脳にも、若さにも素晴らしい効果があるらしいと、私はつくづく思いました。

お姉さんは、心もとても美しい方で、お姑さんを大変尊敬していて、お姑さんの写真と
ご主人の写真を大切に身に付けているそうです。
いつも、私は守られていると感謝されているそうです。(今回のことも、そうだと。)
お姑さんの方も「私は(こんな良い嫁を持って)幸せです。」といつも言われていた
そうです。
お姉さんは、子供さんを小さい時に亡くし、夫を23年前に亡くして一人暮らしだった
のを妹が呼んでくれたので、二人姉妹でお隣同士仲良く暮らしておられるという訳です。

友人は昔から大変なお姉さん思いの人でした。
いつも「姉が」「姉が」と言っておられたので、私は、とても身体が弱くて放って
おけない弱々しいお姉さんを想像していました。(もちろん、ご主人を亡くされた時は
弱られて心配したそうですが)
お姉さんは、美しいだけでなく優しく心のしっかりした素晴らしい方ですね!
この穏やかな老後は、心優しいお二人へのご褒美に違いないと思いました。

次は、4月にお姉さんもご一緒に、3人で会うことになりました。
お互いに楽しみにしています。

 

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