高島平発・文化的居場所「ミストラル」への夢

地域をファッション・音楽・お酒の“文化”の力で元気に!……地元に文化的な居場所作りを模索しています。

手紙

2009年02月13日 03時21分48秒 | ●高島平・地元コラボ企画
先日の高島第二中で行われた「地域講座」に、何人かの講師役の1人と呼ばれ、そのお礼として17人の生徒から、お礼状を頂いたと先日のブログにも書きました。

その返信の手紙を、今日投函してきました。

相手が13歳前後の中学一年生だけに、当日のお話しにも苦労しましたが、今日の手紙も気を使うものがあります。

ただ、「地域講座」に出てみて、それから考えさせられた事が、たくさんあります。

まだまだ社会を知らない子供達ですから、話すのにも子供たちの目線まで降りて、スピードも相手に合わさなくてはいけません。

今回の「地域講座」は、普段100kmのスピードで走っている所を、30kmで走った感じがします。

これがとても新鮮でした。

そのことが、違うことを思いおこさせてくれました。

車を運転する人なら分るでしょうが、30km、60km、100kmとスピードをあげると、視界の幅が狭まっていきます。

ありきたりな例えかもしれませんが、生活が便利になればなるほど、見失っていく物もたくさんあるのではないでしょうか?

むしろ、社会はさらに便利さ(スピード)を求めていって、自分中心の視界にどんどん、小さくなっていってる気がします。

その歪みが結果として、子供や老人などの力の弱いところへ、虐待のカタチとなって出てきてるような気がしてなりません。

一旦、100kmのスピードに慣れた人が、スピードを落とすのは難しいと思います。

でも、100kmで走る人が7人集まれば、30km位の視界で物事が広く見えるもしれません。

今回の「地域講座」に地元の人が7人、講師役として出ました。

講師ひとりの力は僅かでも、集まれば一学年全員に接してふれあい、いろいろな事を伝えることができます。

世の中が豊かになった歪みが与える子供への影響を、親や学校に社会の制度だけでカバーできるものではありません。

今回の講座に出てみて、地元の結束が必要だと思いました。

私が参加している高島平再生プロジェクトは、高島平団地住人の“高齢化”が問題のひとつの入り口でした。

今、改めて思うのは“子供の未来”と、セットで考えるべきだと。

団地の老人が地元の子供と接点を持つと、もっと元気になるかもしれません。

子供達も普段から接することで、慈しみを覚えるのではないでしょうか。


これからの時代、親が悪い、学校が悪い、世の中が悪いと言ってるだけでは、子供にとって何もいいことではないと思います。

ある歳になれば、自分の出来る範囲で地元に貢献しても良いのではないかと、今回頂いた生徒さんからの、お礼状を読んでそう思いました。


恥ずかしいですが、今日投函した私からの苦心の手紙を、下に書いてみました。

一応、7丁目某所のN嬢やM嬢にも読んで頂き、意見をもらったんです。

未来を担う子供たちのために、オジサンも少しだけ頑張ってます。

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高島第二中の皆さんへ

地域講座のお礼状、ありがとうございました。
とても楽しく拝見させていただきました。
実は当日、私のあまり上手ではないお話しに、皆さんがどこまで理解してもえた
か、とても不安でした。
また、こうすれば良かった、あ~すれば良かったと、後から反省ばかりしており
ました。
でも先日、皆さんから届いたお礼状を読んでみて、デザインのことが多少なりと
も分かってもらえたようで、少しほっとしました。(笑)

それよりも、皆さんに同じ話しをしたのに、感じたことや印象に残ったことが、
それぞれ違っていて、そこに皆さんのそれぞれの“個性”を感じました。
今回は17枚ものお礼状をいただいたのですが、それぞれ感じたことが違ったので
す。
一つの仕事で例えたら、17のヒントが出たと同じことかもしれません。
デザインの仕事はデザイナーが100人いたら、100の違ったデザインが出来上がっ
てきます。
自分で良いアイデアを考えることも大事ですが、まわりの人のアイデアも参考に
して、いろいろな角度から見ることも、とても大事です。
だから“意見”のちがう人も、とても大事になります。

もし、デザイナーになりたい人がいたら、いろいろな本を読んだり、映画や美し
いものを見て、“感動する心”をみがいてください。
テストで100点取る人が、いいデザインを出来る訳ではありません。
大事なことは、“感動”したり、“共感”できる心を持つことです。

そのためにも、話しが理解できるよう、これから学校でいろいろなことを勉強し
てください。
私も皆さんからのお礼状を時々読んで、“キラキラ”した心を忘れないようにし
たいと思います。

今回はどうもありがとうございました。

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