2010.05/17 (Mon)
暑かった。例によって食料の買出しに出ることにした。
家でじっとしているのが嫌になるほどの好天で、出る時になって、黄砂で何だかすすけたみたいに見えるバイクをざっと水洗い。
それも苦にならない「山笑う五月」だ。
九時半ごろに出て、農協の直売店に向う。前に家畜を運ぶらしい大型のトラックが走っている。窓が二段になっていたから、牛でなく、豚、だろうか。
今朝、一体どうした、というのだろう、新聞(アサヒ)には、「口蹄疫」の文字が、一面からそこら中に躍っていた。テレビ欄を見ても、朝のワイドショーで、「口蹄疫」の文字が載ってないところは、ない。
「動きが出てくるのは、農水大臣が帰って来る9日以降。それから、政府が懸命になって大活躍、という筋書きがあるんじゃないか」と聞いていたが、農水大臣が27日の会合をキャンセルしたことも、それ以降の宮崎の涙ぐましい奮闘振りも、一切報道はなく、昨日官房長官が宮崎を訪れてから、テレビ、新聞、示しあわせたかのように、今日大々的に始めた。
それはそうと、NHK。何で「口てい疫」と書くかねえ。
難しい字は書かないようにしよう、小学校の「教育漢字」にあわせて表記しようとの文部省(文部科学省の前)の方針が出されたのは、何十年も前だ。その頃は、「体操」は難しいから、「体そう」。ひどいのになると「お水」。
なに?「おみず?」。いや、これが「汚水」なんだ、と。
それなら最初っから「よごれた水」って書けよ。こんなもの、「お水」で育った子は感覚、変になるんじゃないか?
それを思い出した。「口てい疫」。「蹄(ひづめ)」くらい覚えなきゃ。
「NHKは、変」。
と、そんなことを思いながら、凪いだ海面を左に見て目的地に着き、虫に食われた穴のある野菜、不細工に大きく育った野菜等を買い込む。これが、ことの外、美味い。
店を出て、パニアケースに買った物を入れる。いつものことながら、道路で擦れ違う車は、このパニアケースにじゃが芋や、高菜、青ねぎなんかが一杯入っている、なんて思わないだろう。どうでもいい、か。
暑い。夏用のジャケットに薄手のシャツだけなのに、暑い。ほんの一週間前には、ちょっとためらうような格好だったのだが、今日はそれが暑い。
暑かった。例によって食料の買出しに出ることにした。
家でじっとしているのが嫌になるほどの好天で、出る時になって、黄砂で何だかすすけたみたいに見えるバイクをざっと水洗い。
それも苦にならない「山笑う五月」だ。
九時半ごろに出て、農協の直売店に向う。前に家畜を運ぶらしい大型のトラックが走っている。窓が二段になっていたから、牛でなく、豚、だろうか。
今朝、一体どうした、というのだろう、新聞(アサヒ)には、「口蹄疫」の文字が、一面からそこら中に躍っていた。テレビ欄を見ても、朝のワイドショーで、「口蹄疫」の文字が載ってないところは、ない。
「動きが出てくるのは、農水大臣が帰って来る9日以降。それから、政府が懸命になって大活躍、という筋書きがあるんじゃないか」と聞いていたが、農水大臣が27日の会合をキャンセルしたことも、それ以降の宮崎の涙ぐましい奮闘振りも、一切報道はなく、昨日官房長官が宮崎を訪れてから、テレビ、新聞、示しあわせたかのように、今日大々的に始めた。
それはそうと、NHK。何で「口てい疫」と書くかねえ。
難しい字は書かないようにしよう、小学校の「教育漢字」にあわせて表記しようとの文部省(文部科学省の前)の方針が出されたのは、何十年も前だ。その頃は、「体操」は難しいから、「体そう」。ひどいのになると「お水」。
なに?「おみず?」。いや、これが「汚水」なんだ、と。
それなら最初っから「よごれた水」って書けよ。こんなもの、「お水」で育った子は感覚、変になるんじゃないか?
それを思い出した。「口てい疫」。「蹄(ひづめ)」くらい覚えなきゃ。
「NHKは、変」。
と、そんなことを思いながら、凪いだ海面を左に見て目的地に着き、虫に食われた穴のある野菜、不細工に大きく育った野菜等を買い込む。これが、ことの外、美味い。
店を出て、パニアケースに買った物を入れる。いつものことながら、道路で擦れ違う車は、このパニアケースにじゃが芋や、高菜、青ねぎなんかが一杯入っている、なんて思わないだろう。どうでもいい、か。
暑い。夏用のジャケットに薄手のシャツだけなのに、暑い。ほんの一週間前には、ちょっとためらうような格好だったのだが、今日はそれが暑い。
さて。
自分でも不思議な気がする。「思い込み」というやつだ。「思い込み」は「頑固」、だけではない。「頑迷」の方が多い。
「迷」は、ただ「どうしたら良いか分からない」、みたいに見えるが、これ、自分が「困ってます」、という「求道的探究心」、えい、ややこしい、もっと簡単に言うと、「向上心」とか「前向き」とかいった意味が含まれているのだ、と何となくこれまで思っていた。ほら、「迷える子羊よ」などと言うから。
でも、「迷う」ってのは前向きじゃないよ。「指針」がなくなって「迷ってる」わけだ。自分の方向、方針を失う、その裏に「意志」「聞こうとする気」等、外向きの筈のそれらの力が、内に向いてしまってだけ、「在る」。「聞こうとしない」のだ。
耳を塞いで「わあ~っ、何も聞こえな~い!正しいのは自分だけえ~っ!」とやってる。謙虚さがないから、「頑迷」には何となく良い印象は持てない。
で、この「頑迷」は、だから「我儘」の別名みたいな側面があるわけだが、ちょっと待てよ、と、また思う。二つ目の問題。
「頑迷」は「我儘」、だけじゃない。もう一つの面は、「本当に聞こえない」「本当に分からない」「本当に理解できない」ということだ。
「聞こうとしない」のではなく、(聞く気があっても)「聞く能力がない」。理解しようとする意志はあっても理解「能力」が、そこに至って居らず、「理解できない」。
単車に乗っている者でさえ、夏は冬の辛さを忘れ、冬は夏の熱さ(暑さ、でない)を忘れている。だから、出発するまでに時間がかかることも、転倒がコワくてなかなかUターンができないことも、車にしか乗らない人に分かってもらえないのは当然のことなんだ。
テレビや映画に出て来るライダーは、たとえば、仮面ライダーでもいいか、ちょっと思い出してみるとヘルメット、持って出た、次の瞬間は、走ってる、でしょう?反対に、停まったと思ったら、次の瞬間、ヘルメット、取ってる。
それほど極端でなくとも、ヘルメットをかぶるには、少々時間がかかるんです。かぶったら、今度は、顎のベルトをきちんと締める。それから、グローブをする。
これだけのことを画面でやるのは時間が勿体ないから、そこはお約束、というわけで、カットしてるんだけれども、それ(カットしてること)が現実でも当たり前のこと、と、単車に乗らない人は思い込んでいる。
実につまらないことを今日は(今日も、か)書いているわけですが、これ、今朝も相変わらずやっていた、例の
「ありえない転倒懲罰動議事件」の、当事者も同じではないか、と思ったからなんです。
ところで、また、長くなりました。という訳で、後半へ続く。
自分でも不思議な気がする。「思い込み」というやつだ。「思い込み」は「頑固」、だけではない。「頑迷」の方が多い。
「迷」は、ただ「どうしたら良いか分からない」、みたいに見えるが、これ、自分が「困ってます」、という「求道的探究心」、えい、ややこしい、もっと簡単に言うと、「向上心」とか「前向き」とかいった意味が含まれているのだ、と何となくこれまで思っていた。ほら、「迷える子羊よ」などと言うから。
でも、「迷う」ってのは前向きじゃないよ。「指針」がなくなって「迷ってる」わけだ。自分の方向、方針を失う、その裏に「意志」「聞こうとする気」等、外向きの筈のそれらの力が、内に向いてしまってだけ、「在る」。「聞こうとしない」のだ。
耳を塞いで「わあ~っ、何も聞こえな~い!正しいのは自分だけえ~っ!」とやってる。謙虚さがないから、「頑迷」には何となく良い印象は持てない。
で、この「頑迷」は、だから「我儘」の別名みたいな側面があるわけだが、ちょっと待てよ、と、また思う。二つ目の問題。
「頑迷」は「我儘」、だけじゃない。もう一つの面は、「本当に聞こえない」「本当に分からない」「本当に理解できない」ということだ。
「聞こうとしない」のではなく、(聞く気があっても)「聞く能力がない」。理解しようとする意志はあっても理解「能力」が、そこに至って居らず、「理解できない」。
単車に乗っている者でさえ、夏は冬の辛さを忘れ、冬は夏の熱さ(暑さ、でない)を忘れている。だから、出発するまでに時間がかかることも、転倒がコワくてなかなかUターンができないことも、車にしか乗らない人に分かってもらえないのは当然のことなんだ。
テレビや映画に出て来るライダーは、たとえば、仮面ライダーでもいいか、ちょっと思い出してみるとヘルメット、持って出た、次の瞬間は、走ってる、でしょう?反対に、停まったと思ったら、次の瞬間、ヘルメット、取ってる。
それほど極端でなくとも、ヘルメットをかぶるには、少々時間がかかるんです。かぶったら、今度は、顎のベルトをきちんと締める。それから、グローブをする。
これだけのことを画面でやるのは時間が勿体ないから、そこはお約束、というわけで、カットしてるんだけれども、それ(カットしてること)が現実でも当たり前のこと、と、単車に乗らない人は思い込んでいる。
実につまらないことを今日は(今日も、か)書いているわけですが、これ、今朝も相変わらずやっていた、例の
「ありえない転倒懲罰動議事件」の、当事者も同じではないか、と思ったからなんです。
ところで、また、長くなりました。という訳で、後半へ続く。