2014.03/03 (Mon)
「獅子身中の虫」って言葉がありますよね。ちょっと意味合いは違うけれどもここに挙げる記事のように「敵は本能寺にあり」、なんて言葉もあるし、関連させていくと、随分ずれているようながら「敵を欺くには味方から」、なんてのもある。
思いっきり変な方向に行きそうですが、要は「何故、単刀直入ではいけないのか」
「何故、同志を糾合してはならないのか」ということなんです。
「獅子身中の虫」を退治すれば、本当に獅子本来の強さを得ることができるのでしょうか。「本能寺にある敵」がなければ、光秀は秀吉に(結果として)全国統一の御膳立てをしてやることができたでしょうか。
敵を欺くためにまず味方を欺く。そんな冷徹なことをして、次も味方はついて来てくれるでしょうか。
目的ははっきりしている。達成のための手段・方法も分かっている。けれども、その手段・方法というやつがおそろしく難しい。
多数の意見を握る(一票を手に入れる)ことがその唯一の手段・方法です。
「おそろしく難しい」というのは、それぞれが選挙区の要求を背負って来ているからです。
「獅子身中の虫」って言葉がありますよね。ちょっと意味合いは違うけれどもここに挙げる記事のように「敵は本能寺にあり」、なんて言葉もあるし、関連させていくと、随分ずれているようながら「敵を欺くには味方から」、なんてのもある。
思いっきり変な方向に行きそうですが、要は「何故、単刀直入ではいけないのか」
「何故、同志を糾合してはならないのか」ということなんです。
「獅子身中の虫」を退治すれば、本当に獅子本来の強さを得ることができるのでしょうか。「本能寺にある敵」がなければ、光秀は秀吉に(結果として)全国統一の御膳立てをしてやることができたでしょうか。
敵を欺くためにまず味方を欺く。そんな冷徹なことをして、次も味方はついて来てくれるでしょうか。
目的ははっきりしている。達成のための手段・方法も分かっている。けれども、その手段・方法というやつがおそろしく難しい。
多数の意見を握る(一票を手に入れる)ことがその唯一の手段・方法です。
「おそろしく難しい」というのは、それぞれが選挙区の要求を背負って来ているからです。
それぞれが自分の選挙区の要求に応えようとしてやって来ている。それだから「自分のは後回しにして」、と、そう簡単に賛同なんかしてくれない。一人でできるなら良いけれど、民主主義の我が国です。賛同者が多い方が主導権を握る。
一人でも多くの賛同者をつくらなければならない。正しいとか間違っているとかいうのはどうでもいい。何かを決定するには、とにかく一票でも多くを手にしなければならない。せこい手であろうが汚い手であろうが、とにかく、国会議員の一票がどちらに流れるかで「政府の行動」は決定する。総理大臣はオールマイティーではない。権限に於いて、大統領にはるかに及ばないのが総理大臣です。
なのに、「全責任は総理大臣が取らねばならない」。
今回、それを明言したのは凄い覚悟だと思いましたが、覚悟を明言したら、「暴走だ」「前のめりだ」、って・・・・。「自分がやったことでなくとも自分に責任があるのだから、責任を取る(=腹を切る)」、ということなんですけどね。
自民党でやりたいことだけれど、自民党がやるわけにはいかない。で、何とか舞台設定をして、主演も打診して置く。内々に脚本もつくり、プロデュースもして、維新の会が出て来れるようにして置いた。
以下に転載する産経の記事は、実録の形を採っていますが、二、三度読めば、「ああ、これはシナリオがあったんだ」と感じ取れるんじゃないでしょうか。
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《慰安婦検証で「敵は自民にもあり!」 気乗りしない自民に維新が喝》
2014.3.2
2月20日の衆院予算委員会に突然、日本維新の会にとってこの国会、一番の見せ場がやってきた。そのせいで国益をどれだけ損ねてきたかわからない「河野洋平官房長官談話」が作られた平成5年当時、官邸で裏方トップだった石原信雄元官房副長官を参考人として国会に呼ぶことに成功したからだ。
石原氏はそこで、河野談話の根拠とされた韓国の元慰安婦ら16人の証言の裏付け調査を行わずに、談話が作られていたことを証言。談話の見直しを求める機運が一気に高まった。
石原氏を国会に呼ぶのは維新にとって悲願だった。きっかけは、その1週間ほど前のこと。野党の予算委理事懇談会で結いの党の柿沢未途衆院議員が、維新の山田宏理事に「先日、石原信雄さんと酒を交わしたんですが、大変、お元気でしたよ」と話しかけた。
山田氏はそこでピンときた。石原氏から談話がいかにずさんか証言してもらえば、「旧日本軍が女性を強制的に連行し、慰安婦にした」などと、いわれのないことを中国や韓国に非難される筋合いはなくなると踏んだ。そこから、山田氏は自民党と水面下で交渉を重ねに重ねた結果、二階俊博予算委員長が石原氏に直接、電話を入れることで国会招致が実現したのだ。
石原氏は参考人として証言後、記者団に「政府も日韓関係があるから、(真相解明は)厳しいだろうなあ。私は談話を見直すべきだとかいう立場にはありませんが、批判を受けるなら(河野氏と)一緒に受けます」と申し訳なさそうに述べて、国会を後にした。
巨大自民党には数の力では多勢に無勢の中、維新は平成26年度予算案を2月28日に衆院通過させることで自民党と妥協してでも、「実」を取る道を選んだ。
24日には、予算委での質疑が終わった後、安倍晋三首相が山田氏に一声掛けるシーンもあった。山田氏は、首相から「FNNと産経新聞の合同世論調査で談話見直しを求める声が6割もあった」と聞かされ、談話の検証を政府が行う道が開けたことを「山田さんの質問の成果ですね」とねぎらわれた。山田氏は感無量の様子で「首相、私が委員会でいった通りにわれわれの要望を前進させてください」と頭を下げると、首相はしっかりとうなずいた。
その後の政府の対応は迅速だった。菅義偉官房長官は28日の記者会見で、談話を有識者らによるチームで談話を検証し、結果の一部を国会に提出する考えを示した。
一方、維新も、衆院議院運営委員会の下に小委員会を設置し、審議を非公開とする「秘密会」の形式で政府に資料公開を求める過程で、河野氏本人からも談話の作成経緯を聞く機会を得られないか、検討を始めた。
さらに、民主党でも、実際に10年以上前に石原氏から直接、「日韓関係に配慮し、談話が作成された」との話を聞いた経験を持つ渡辺周幹事長代行らが、党内の外交関係の部会で石原氏からさらに詳しく話を聞けないか、周囲に働きかけを始めている。
だが、こうした談話見直しの動きに水を差す勢力が、なんと、自民党内にいるのには驚いた。党内のリベラル系がそうだ。ある国対幹部にいたっては「歴史認識なんて検証するのは難しいんだ。めんどくさい話を国会に持ってくるなよ。寝た子を起こすようなことはしないの!」と言い放つ始末。
そんな慎重な姿勢を崩そうとはしない自民党国対に、談話見直しに相変わらず中国や韓国の批判が収まりそうもないことにしびれを切らし、ならばと安倍官邸は自らが主導し、検証作業に入ろうと動き出した。
本来であれば与野党が一枚岩で談話見直しを進めてもいいはずなのに…。維新幹部からは、こんな声が上がった。
「敵は中国や韓国ばかりではないんだよ。敵は本能寺にあり。いや、失礼、敵は自民党にもありだ! 本当に悔しいよ。同じ保守として」 (村上智博)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140301/stt14030113...
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自民党内部に親韓、親中、は山ほどいるし、「歴史認識なんて検証するのは難しいんだ。」「めんどくさい話を国会に持ってくるなよ。」「寝た子を起こすようなことはしないの!」と後ろ向きな議員も山ほどいる。
みんな「選挙区の要求を背負って来てる」んですから。
だったら、「あんたのとこで、主演、やらない?」と声を掛けて協力者を増やし、後ろ向きの議員は、投票要員として置いて置く。
正論を受け入れる、という形を採ることで迅速に次の具体的な行動にかかる。
何も知らなかったら(脚本がなかったら)こんなに早く手を打てたでしょうか?
河野太郎議員だって、一票として機能する場が十分にある、と考える。
それこそが「目的のためなら何でもする」、という「腹の黒さ」。
少数精鋭は、政治の場では意味がありません。
一人でも多くの賛同者をつくらなければならない。正しいとか間違っているとかいうのはどうでもいい。何かを決定するには、とにかく一票でも多くを手にしなければならない。せこい手であろうが汚い手であろうが、とにかく、国会議員の一票がどちらに流れるかで「政府の行動」は決定する。総理大臣はオールマイティーではない。権限に於いて、大統領にはるかに及ばないのが総理大臣です。
なのに、「全責任は総理大臣が取らねばならない」。
今回、それを明言したのは凄い覚悟だと思いましたが、覚悟を明言したら、「暴走だ」「前のめりだ」、って・・・・。「自分がやったことでなくとも自分に責任があるのだから、責任を取る(=腹を切る)」、ということなんですけどね。
自民党でやりたいことだけれど、自民党がやるわけにはいかない。で、何とか舞台設定をして、主演も打診して置く。内々に脚本もつくり、プロデュースもして、維新の会が出て来れるようにして置いた。
以下に転載する産経の記事は、実録の形を採っていますが、二、三度読めば、「ああ、これはシナリオがあったんだ」と感じ取れるんじゃないでしょうか。
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《慰安婦検証で「敵は自民にもあり!」 気乗りしない自民に維新が喝》
2014.3.2
2月20日の衆院予算委員会に突然、日本維新の会にとってこの国会、一番の見せ場がやってきた。そのせいで国益をどれだけ損ねてきたかわからない「河野洋平官房長官談話」が作られた平成5年当時、官邸で裏方トップだった石原信雄元官房副長官を参考人として国会に呼ぶことに成功したからだ。
石原氏はそこで、河野談話の根拠とされた韓国の元慰安婦ら16人の証言の裏付け調査を行わずに、談話が作られていたことを証言。談話の見直しを求める機運が一気に高まった。
石原氏を国会に呼ぶのは維新にとって悲願だった。きっかけは、その1週間ほど前のこと。野党の予算委理事懇談会で結いの党の柿沢未途衆院議員が、維新の山田宏理事に「先日、石原信雄さんと酒を交わしたんですが、大変、お元気でしたよ」と話しかけた。
山田氏はそこでピンときた。石原氏から談話がいかにずさんか証言してもらえば、「旧日本軍が女性を強制的に連行し、慰安婦にした」などと、いわれのないことを中国や韓国に非難される筋合いはなくなると踏んだ。そこから、山田氏は自民党と水面下で交渉を重ねに重ねた結果、二階俊博予算委員長が石原氏に直接、電話を入れることで国会招致が実現したのだ。
石原氏は参考人として証言後、記者団に「政府も日韓関係があるから、(真相解明は)厳しいだろうなあ。私は談話を見直すべきだとかいう立場にはありませんが、批判を受けるなら(河野氏と)一緒に受けます」と申し訳なさそうに述べて、国会を後にした。
巨大自民党には数の力では多勢に無勢の中、維新は平成26年度予算案を2月28日に衆院通過させることで自民党と妥協してでも、「実」を取る道を選んだ。
24日には、予算委での質疑が終わった後、安倍晋三首相が山田氏に一声掛けるシーンもあった。山田氏は、首相から「FNNと産経新聞の合同世論調査で談話見直しを求める声が6割もあった」と聞かされ、談話の検証を政府が行う道が開けたことを「山田さんの質問の成果ですね」とねぎらわれた。山田氏は感無量の様子で「首相、私が委員会でいった通りにわれわれの要望を前進させてください」と頭を下げると、首相はしっかりとうなずいた。
その後の政府の対応は迅速だった。菅義偉官房長官は28日の記者会見で、談話を有識者らによるチームで談話を検証し、結果の一部を国会に提出する考えを示した。
一方、維新も、衆院議院運営委員会の下に小委員会を設置し、審議を非公開とする「秘密会」の形式で政府に資料公開を求める過程で、河野氏本人からも談話の作成経緯を聞く機会を得られないか、検討を始めた。
さらに、民主党でも、実際に10年以上前に石原氏から直接、「日韓関係に配慮し、談話が作成された」との話を聞いた経験を持つ渡辺周幹事長代行らが、党内の外交関係の部会で石原氏からさらに詳しく話を聞けないか、周囲に働きかけを始めている。
だが、こうした談話見直しの動きに水を差す勢力が、なんと、自民党内にいるのには驚いた。党内のリベラル系がそうだ。ある国対幹部にいたっては「歴史認識なんて検証するのは難しいんだ。めんどくさい話を国会に持ってくるなよ。寝た子を起こすようなことはしないの!」と言い放つ始末。
そんな慎重な姿勢を崩そうとはしない自民党国対に、談話見直しに相変わらず中国や韓国の批判が収まりそうもないことにしびれを切らし、ならばと安倍官邸は自らが主導し、検証作業に入ろうと動き出した。
本来であれば与野党が一枚岩で談話見直しを進めてもいいはずなのに…。維新幹部からは、こんな声が上がった。
「敵は中国や韓国ばかりではないんだよ。敵は本能寺にあり。いや、失礼、敵は自民党にもありだ! 本当に悔しいよ。同じ保守として」 (村上智博)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140301/stt14030113...
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自民党内部に親韓、親中、は山ほどいるし、「歴史認識なんて検証するのは難しいんだ。」「めんどくさい話を国会に持ってくるなよ。」「寝た子を起こすようなことはしないの!」と後ろ向きな議員も山ほどいる。
みんな「選挙区の要求を背負って来てる」んですから。
だったら、「あんたのとこで、主演、やらない?」と声を掛けて協力者を増やし、後ろ向きの議員は、投票要員として置いて置く。
正論を受け入れる、という形を採ることで迅速に次の具体的な行動にかかる。
何も知らなかったら(脚本がなかったら)こんなに早く手を打てたでしょうか?
河野太郎議員だって、一票として機能する場が十分にある、と考える。
それこそが「目的のためなら何でもする」、という「腹の黒さ」。
少数精鋭は、政治の場では意味がありません。