「正しい万歳(?)」ってのがある、と十年ほど前、ネットで話題になりました。「万歳三唱令」という法令が制定されたことがあるという話です。
二、三年前にも、久し振りにまた話題になりましたが、その時はさほど話題になることもなく、消えました。偽物だということが確定してましたからね。
勿論、手の向きがどうとか「足を踏み出すのは左右どちら?」、とかいう「正しい万歳」「間違った万歳」、なんてのはない。
前回の日記に書いた通り、国民みんなが、上下関係なく音頭取りの下で一斉に「万歳!」と言うようになったのは、おそらく日本が初めてで、シナも朝鮮もそれをまねしたに過ぎないのでしょう。
大体社会主義国の指導者を「~主席万歳!(~主席(の御代)が千年も万年も続きますように!)」なんて、どう考えたって変でしょう?それを言うなら「~人民共和国万歳」「革命達成万歳!」って言うべきだ。間違っても指導者個人の写真や銅像を推し立てたりすべきではない。
脱線しました。
けど、「万歳三唱」自体、そんなに古いものではなく、明治になってからが始まりと思われます。当然、手の向きがどうとか、足はどっちを踏み出すか、なんて細かい作法は、本来なかった。
以前書いた日記です↓
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一時期、「正しい万歳の作法」という事が、話題になっていました。
「右足を半歩前に踏み出し、同時に両手の平を向い合せになるように高く掲げる」
とあって、実際に軍人がそのようにして万歳をするフィルムがあり、まあ、そこまでは良いのだけれど、
「手のひらを前に向けたら『お手上げ』という意味だから、これは万歳とは似ても似つかない『降参』の形であって、それは工作員がウソを教えて、日本文化を解体しようとしているものなのであ~る」
みたいな話がまことしやかに語られていて。
何しろ、有名ブログに採り上げられた話ですから、それは間違いだ、となるまでに随分時間がかかったようです。
でも、実際に「万歳三唱」がされるようになったのは明治の二十二年、なんだそうですね。
ところが「万歳三唱令」というのが発布されたというのが何と「明治十二年四月一日」。
「え~?四月一日~?」という事で、今の人は眉唾?となるんでしょうが、
「何しろ昔のことだから四月一日、はエイプリルフールだなんて考えなかったろう」
などと、妙なところで簡単に騙されてしまう。
どうも昭和になってからの偽造みたいです。勿論、これは犯罪ですよ。
でも、書かれた様な「万歳」をみんなでやると、揃っていてきれいでしょう?
だから、まあ、喧しく犯人探しはしなかったようです。
「右足を半歩前に踏み出し、同時に両手の平を向い合せになるように高く掲げる」
とあって、実際に軍人がそのようにして万歳をするフィルムがあり、まあ、そこまでは良いのだけれど、
「手のひらを前に向けたら『お手上げ』という意味だから、これは万歳とは似ても似つかない『降参』の形であって、それは工作員がウソを教えて、日本文化を解体しようとしているものなのであ~る」
みたいな話がまことしやかに語られていて。
何しろ、有名ブログに採り上げられた話ですから、それは間違いだ、となるまでに随分時間がかかったようです。
でも、実際に「万歳三唱」がされるようになったのは明治の二十二年、なんだそうですね。
ところが「万歳三唱令」というのが発布されたというのが何と「明治十二年四月一日」。
「え~?四月一日~?」という事で、今の人は眉唾?となるんでしょうが、
「何しろ昔のことだから四月一日、はエイプリルフールだなんて考えなかったろう」
などと、妙なところで簡単に騙されてしまう。
どうも昭和になってからの偽造みたいです。勿論、これは犯罪ですよ。
でも、書かれた様な「万歳」をみんなでやると、揃っていてきれいでしょう?
だから、まあ、喧しく犯人探しはしなかったようです。
手のひらを前に向けるのは大相撲の幕内力士の土俵入り、或いは横綱の土俵入りの際、拍手をして手を挙げる所作で分かる通り、「何も持ってません(隠し事はない)」という赤心の表明からです。
諸外国の敗者が降参の意味で手を挙げるのも、本来の意味(何ももってませ~ん)では同じことですが、積極的に手を挙げるのと、仕方なしに手を挙げるのと、で印象が正反対になっているだけのことです。ラジオ体操じゃあるまいし、「手のひらを向かい合わせにする」なんてのはもう噴飯もの。
「右足を半歩進めて」というのもおかしな話です。
仮に半歩進めるとしたら、日本では踏み出す足は左から、というのが決まりです。体育の授業で習った「休め」の姿勢は左足が半歩前。行進も左足から、「一、二、一、二」じゃなかったですか?「左が陽、右は陰」、という考え方からです。
「陽を先に」ということから、神社参拝時、手水は陽の手である左から掛ける。陰流系統の剣術は右足が前、というのも関係がありそうです。