「万歳!」
これを、何かを讃える時に使うようになったのは、比較的新しい。
というより、これ、明治以降のことに間違いはないようです。
文字通り「万歳(万年)も栄え続けますように」という意味で、本来は「千歳も万歳も」というように慣用句に近いものだった。
めでたい(賞でたい)時に使う。正確には「めでる(賞でる)」時に使う。
江戸時代、「三河万歳」というのが生まれました。
これは伝統芸能として今も伝える人があり、寿ぎ(ことほぎ)のための掛け合いの会話に鼓が入り、身振り手振りをつけて衆人を楽しませる「万歳」という祝福芸です。三河で起こったから「三河万歳」。
お気づきのように、この掛け合いの部分を磨き上げていったのが「漫才」であり、「マンザイ」となっていきました。
考えてみれば、この「千歳も万歳も」という言葉は、国歌「君が代」の「千代に八千代に」、と同じわけですから、「バンザーイ!」と言わず、「やちよ~!」とか「ちよ~~!」でも良いようなものなんですが、これを「やちよ~!」と言わず
「バンザーイ!」と言う。
面白おかしくやっちゃいけない。三河万歳と同じなのに?
で、今度はこの「万歳」という言葉はどこから来たのか、ということなんですが。
唐、高麗辺りから伝わったとされる「雅楽」というのがあります。
「楽」は「楽曲」という意味ですから、唐からの楽曲は「唐楽(とうがく)」、高麗からのものは「高麗楽(こまがく)」と言います。
「雅楽」、「雅(みやび)な音楽」。宮中(或いは神社)で奏でられる高級な音楽。
そんな雅楽の中に「万歳楽(まんざいらく)」というのがあります。正に「千代に八千代に続きますように」という意味の曲名です。
大相撲の最終日、最後の、横綱の取り組みの際、行司が「これにて千秋楽(にござります)~」と言い、ひときわ大きな拍手が起こりますが、この「千秋楽」というのも実は雅楽の曲名で、大体、最後に奏されます。
「千秋」は、「千=ずっと」、「秋=年」。万歳と同じように「ずっと栄え続きますように」、ということです。
「千秋楽」「万歳楽」。それぞれが雅楽の曲名としてつけられたのは「寿ぎ」の意味で、ということに間違いは無いでしょう。
で、「千秋楽~ぅ」は興行相撲で既に使われている。
「では、『万歳!』でいこう!」となった・・・・・。真偽のほどは定かではありませんが。
しかし、「バンザーイ!」が万歳楽から来たことに間違いは無いでしょう。
さて、ここからは眉に唾つけて読んで下さいね。
隣の大国では「ワンソイ!」と言います。「ワンソ~イ」か、「ワンソイ(!)~」です。
簡体字で書いてあるので見逃してしまいそうですが、ちゃんと漢字で書くと「万歳!」です。これ、本当です。
そして、同じく隣の半島国ではご存知「マンセ~!」です。
朝鮮文字で書かれていますから、これまた何となく読み飛ばしてしまいますが、漢字で書くと、やっぱり「万歳」です。
朝鮮語では、江戸っ子の喋り方と同じく(実は紆余曲折があって、江戸弁の中に朝鮮風の発音が入っています)「タイ」「ダイ」のような「ai」の発音が「e」に変わります。「大根」が「でぇーこん」になるでしょう?「南大門」が朝鮮語では「ナンデムン」。
だから「万歳!」が「マンセ~」になる。
日本が「バンザイ!」と言い始めたから、両国が真似をしたんでしょうか。
朝鮮はともかく、支那は違うでしょう。尤も、両国共に絶対認めないでしょうけどね。
まあ、普通に考えたら支那をまねて朝鮮が、また日本がそれぞれ「マンセ~」「バンザ~イ」と言うようになったとなります。
でも、何かを讃えるために一斉に声を挙げる、ということは、実はありそうで、あまりないことなんですよ。
身分制、階級制がある中です。一斉に同じ声を挙げる、というのは、宮中の役人か、軍隊か、です。平民がそれをやることは全世界の社会の形からしてあり得ない。身分が違うものが一堂にあって、同じ言葉を叫ぶ。変でしょう?
なのに「バンザイ!」だけはそんなこと関係なしに一斉にやる。
となると、歴史的にみて古い筈がない。四民平等になった国でこそ、起こる、起こせる現象です。つまり、「日本が明治時代に始めた!!」他の国はそれを真似した!
それを「我が国では昔からやってるアル!」と支那が「マオジューシー、ワンソ~イ!(毛主席、万歳!)」とやった。
日本の「バンザイ」を学んだ朝鮮も、同じく朝鮮語で「マンセ~!」と言い始めた。
・・・・・・眉唾ここまで。
さて、「違和感がある」。
何で「万歳」なんだ?何で雅楽の曲名から採るんだ?
大学の卒業式の後、謝恩会の席上で最長老の教授が
「万歳というのは大和言葉ではありませんので、我々は大和言葉で祝いましょう。では。〇〇大学!いやさか~あ!」
「万歳三唱」ではなく「いやさか三唱」。
「弥栄に栄えませ(いやさかえにさかえませ)」を短くすると、「弥栄ぇ」。
だから「いやさか」。
弥栄(やさか)村とか、八坂神社があるから「いやさか!」は使わなかったのかな?
付記
あ、もしかして「いやさか」はボーイスカウトだけのものと思ってませんでした?
りんけんバンドの曲の中に、合いの手で「い~や~さ~か~」って入っていたような気がするんですが。もしあったとしたら、あれ、沖縄方言が平安~室町期の、古語の訛ったものだという実例になりますね。
「うみんちゅ」は「海人」ではなく「海(の)衆」→「うみんしゅう」から「うみんちゅ」。「ちゅら」は「清ら(きよら→ちゅら)」で、「美しい、きれい」の意味に使う。「はいふに」は「早舟」。丸木を刳り抜いて作った舟だから、「丸木舟」というのはただ実物の名前。みんな日本語の古語です。
これを、何かを讃える時に使うようになったのは、比較的新しい。
というより、これ、明治以降のことに間違いはないようです。
文字通り「万歳(万年)も栄え続けますように」という意味で、本来は「千歳も万歳も」というように慣用句に近いものだった。
めでたい(賞でたい)時に使う。正確には「めでる(賞でる)」時に使う。
江戸時代、「三河万歳」というのが生まれました。
これは伝統芸能として今も伝える人があり、寿ぎ(ことほぎ)のための掛け合いの会話に鼓が入り、身振り手振りをつけて衆人を楽しませる「万歳」という祝福芸です。三河で起こったから「三河万歳」。
お気づきのように、この掛け合いの部分を磨き上げていったのが「漫才」であり、「マンザイ」となっていきました。
考えてみれば、この「千歳も万歳も」という言葉は、国歌「君が代」の「千代に八千代に」、と同じわけですから、「バンザーイ!」と言わず、「やちよ~!」とか「ちよ~~!」でも良いようなものなんですが、これを「やちよ~!」と言わず
「バンザーイ!」と言う。
面白おかしくやっちゃいけない。三河万歳と同じなのに?
で、今度はこの「万歳」という言葉はどこから来たのか、ということなんですが。
唐、高麗辺りから伝わったとされる「雅楽」というのがあります。
「楽」は「楽曲」という意味ですから、唐からの楽曲は「唐楽(とうがく)」、高麗からのものは「高麗楽(こまがく)」と言います。
「雅楽」、「雅(みやび)な音楽」。宮中(或いは神社)で奏でられる高級な音楽。
そんな雅楽の中に「万歳楽(まんざいらく)」というのがあります。正に「千代に八千代に続きますように」という意味の曲名です。
大相撲の最終日、最後の、横綱の取り組みの際、行司が「これにて千秋楽(にござります)~」と言い、ひときわ大きな拍手が起こりますが、この「千秋楽」というのも実は雅楽の曲名で、大体、最後に奏されます。
「千秋」は、「千=ずっと」、「秋=年」。万歳と同じように「ずっと栄え続きますように」、ということです。
「千秋楽」「万歳楽」。それぞれが雅楽の曲名としてつけられたのは「寿ぎ」の意味で、ということに間違いは無いでしょう。
で、「千秋楽~ぅ」は興行相撲で既に使われている。
「では、『万歳!』でいこう!」となった・・・・・。真偽のほどは定かではありませんが。
しかし、「バンザーイ!」が万歳楽から来たことに間違いは無いでしょう。
さて、ここからは眉に唾つけて読んで下さいね。
隣の大国では「ワンソイ!」と言います。「ワンソ~イ」か、「ワンソイ(!)~」です。
簡体字で書いてあるので見逃してしまいそうですが、ちゃんと漢字で書くと「万歳!」です。これ、本当です。
そして、同じく隣の半島国ではご存知「マンセ~!」です。
朝鮮文字で書かれていますから、これまた何となく読み飛ばしてしまいますが、漢字で書くと、やっぱり「万歳」です。
朝鮮語では、江戸っ子の喋り方と同じく(実は紆余曲折があって、江戸弁の中に朝鮮風の発音が入っています)「タイ」「ダイ」のような「ai」の発音が「e」に変わります。「大根」が「でぇーこん」になるでしょう?「南大門」が朝鮮語では「ナンデムン」。
だから「万歳!」が「マンセ~」になる。
日本が「バンザイ!」と言い始めたから、両国が真似をしたんでしょうか。
朝鮮はともかく、支那は違うでしょう。尤も、両国共に絶対認めないでしょうけどね。
まあ、普通に考えたら支那をまねて朝鮮が、また日本がそれぞれ「マンセ~」「バンザ~イ」と言うようになったとなります。
でも、何かを讃えるために一斉に声を挙げる、ということは、実はありそうで、あまりないことなんですよ。
身分制、階級制がある中です。一斉に同じ声を挙げる、というのは、宮中の役人か、軍隊か、です。平民がそれをやることは全世界の社会の形からしてあり得ない。身分が違うものが一堂にあって、同じ言葉を叫ぶ。変でしょう?
なのに「バンザイ!」だけはそんなこと関係なしに一斉にやる。
となると、歴史的にみて古い筈がない。四民平等になった国でこそ、起こる、起こせる現象です。つまり、「日本が明治時代に始めた!!」他の国はそれを真似した!
それを「我が国では昔からやってるアル!」と支那が「マオジューシー、ワンソ~イ!(毛主席、万歳!)」とやった。
日本の「バンザイ」を学んだ朝鮮も、同じく朝鮮語で「マンセ~!」と言い始めた。
・・・・・・眉唾ここまで。
さて、「違和感がある」。
何で「万歳」なんだ?何で雅楽の曲名から採るんだ?
大学の卒業式の後、謝恩会の席上で最長老の教授が
「万歳というのは大和言葉ではありませんので、我々は大和言葉で祝いましょう。では。〇〇大学!いやさか~あ!」
「万歳三唱」ではなく「いやさか三唱」。
「弥栄に栄えませ(いやさかえにさかえませ)」を短くすると、「弥栄ぇ」。
だから「いやさか」。
弥栄(やさか)村とか、八坂神社があるから「いやさか!」は使わなかったのかな?
付記
あ、もしかして「いやさか」はボーイスカウトだけのものと思ってませんでした?
りんけんバンドの曲の中に、合いの手で「い~や~さ~か~」って入っていたような気がするんですが。もしあったとしたら、あれ、沖縄方言が平安~室町期の、古語の訛ったものだという実例になりますね。
「うみんちゅ」は「海人」ではなく「海(の)衆」→「うみんしゅう」から「うみんちゅ」。「ちゅら」は「清ら(きよら→ちゅら)」で、「美しい、きれい」の意味に使う。「はいふに」は「早舟」。丸木を刳り抜いて作った舟だから、「丸木舟」というのはただ実物の名前。みんな日本語の古語です。
(又、沖縄では「あいうえお」の母音が訛って「あいういう」または「あいうえう」になる地域が多くあります)
もう一つ。
今Wikiで見たら、明治22年2月11日、初めて万歳三唱が青山練兵場でなされたのだそうです。
「あの」万歳三唱令は明治12年4月1日と成っているそうですから、完璧に偽物ですね。
もう一つ。
今Wikiで見たら、明治22年2月11日、初めて万歳三唱が青山練兵場でなされたのだそうです。
「あの」万歳三唱令は明治12年4月1日と成っているそうですから、完璧に偽物ですね。