CubとSRと

ただの日記

見ないようにしても・・・・(上)

2020年10月01日 | 日々の暮らし
 9月26日

 「幽霊の正体見たり枯れ尾花」
 「尾花」というのは薄のことだそうで、何でもキツネのしっぽのようにふさふさとした花だから、ということからなんだそうだ。
 明かりもほとんどない寂しげなところで、サア~ッという風音と共に、人ほどの背丈の仄白いものが視界の端で大きく動く。怖いと思うがあまり、その枯れすすきを幽霊だと思い込んでびっくりする、と。
 「なあ~んだ。幽霊騒ぎの原因なんて大したことじゃないんだな」、と早々に合点したいところなんだけど、幽霊騒ぎの正体はいつも「枯れすすき」、なんてことはない。道端の地蔵さんだったり、防犯用の立て看板だったりする。 
 バイクに乗り始めたころ、夜中に走っていて、突然、路肩に反射材のついたタスキをかけた警官の後ろ姿が浮かび上がった時はびっくりした。
「えっ、こんな時間に違反の取り締まりか!?」と思った次の瞬間には立て看板だと分かったけれど、悪趣味だな、と思った。
 最近の田舎では、「真昼間っからお化け!?」と思ったら、過疎が進んで村が寂しいから、と等身大の人形が置いてあったりする。処によると村内の人口より人形の方が多かったりして。

 全く関係のない話だけど、「気になるからこそ、気にしないように目を逸らす」と、却って不安の方が大きくなって、変な方向に不安が高まり、心身共に具合が悪くなったりする。
 気になるなら目を逸らさず、真っ向勝負が一番、と分かっているけれど、やっぱり人間、嫌なことや都合の悪いことから、つい目を逸らそうとする。

 前回書いた「トイレが詰まりそうになっているかも」、という話も「雨の後だから~」「今日明日に詰まってしまうわけではないだろうから~」とか言って、排水管、下水溝には、なかなか手を出そうとしない。
 理由は簡単。臭いから、だ。一旦臭いがつくと、何度も手を洗ったってなかなか臭いが取れないからだ。
 でも、「臭いものに蓋」をしたって根本的な解決にはならない、と頭では分かっている。
 だから、直接対決するしかない。
 それに、「臭い」原因は全て自分にある。自分の排泄物が、おそらくは下水管にまで伸びている周辺の草木のひげ根に、トイレットペーパーと共に絡まり、水はけを悪くしている。それしか理由はないだろう。
 ひげ根や、根っこが伸びなければ、まず起きることのない下水管詰まりだけれど、草木を完全に除去すれば今度はおそらく家の建っている地盤に問題が出てくる。雨が降るたびにそこらじゅうが水浸しになる。
 「何かを徹底しようとすれば、必ずどこかにしわ寄せがくる」というけれど、腸内フローラの「日和見菌」や社会の「サイレントマジョリティー」と同じく、「その他大勢」が穏やかな顔をしていられることは、何よりも大事。
 
 ・・・ということで、目を逸らさず、今、点検をしよう!
コメント
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