一刻も早く使ってみたい。使ってみたいんだけど「初回時(購入時)は充電してください」と書いてある。そしてその時間は4時間!
既に四時だ。
真っ暗になっている八時、さらに真っ暗な掘り込み式のガレージにまで行ってなんて、いくら気持ちは子供でも、やめとこうと思う。
充電中の表示は、やはり四時間近く消えなかったのではないか。
翌日。
昼前に充電の完了したエアポンプを持って、ガレージへ。
カブのタイヤのバルブに接続すると、現在の空気圧が表示される。空気圧を設定して改めてボタンを押すと、ブルブルという意外に強い手応えと共にポンプが作動する。
ホントにこんな小さいので大丈夫なのか?と思いながら、表示されている数字が段々に設定値に近づいていくのを見ている。少しずつ不安が薄れていく。
設定値になってもまだ空気を注入しているみたいで、ブルブルがなかなか終わらない。不安になりかけた時、不意にポンプが停止し、終了したことが分かる。
一度こうやって不安を感じたら、二回目は気が楽になる。
次はリアタイヤ。それからSRの前輪、後輪。タイヤが大きくなる分、最後のダメ押しが少し長くなるみたいだ。
そしてクルマ。
軽自動車だって、クルマだけのことはあって、最後のダメ押しはさらに長くなる。
一度の充電でクルマ・バイク併せて8本のタイヤの空気調整をしたわけだが、バッテリーの表示は緑のまま。まだ十分に余力はあるらしい。
一ヶ月毎に、と思っているので、次回も前日にバッテリーチェックをする。その時、必要なら充電をすればよい。
空気を入れると乗ってみたくなる。と言ってもカブくらいで、そうなるとスーパーマーケットが手ごろな場所。「手軽に空気調整ができるようになったお祝い」(?)にカツオのたたきを買った。
もうちょっと乗りたいところだが、どうしたものだろう。
夜になって、それでは明日は散髪に行こうと決めた。
7か月間も散髪に行かなかったのは学生時代に一度だけ。今回はコロナ禍のため行き辛いなと思っているうちに、半年が過ぎた。
でも、もうGo Toキャンペーンやってるし。散髪に行ったって喋らなきゃいいだけのことだし。クルマに乗る時、髪が伸びるにつれて鬱陶しさは増すばかりだし。
後髪は括ったら収まったものの、鬢や前髪は帽子をかぶっても、ヘアピンで留めても中途半端な長さで留めきれない。クルマに乗っている間中、翻って目や耳を嬲り続ける髪の毛が気になって、苛々してくる。
もう半年、伸ばしていけば何とかなるとは思うが、そこまでして髪を伸ばすことよりも、髪を乾かす時間が長くなることと、薄くなった頭が意外に目立つことの方が不愉快だ。
ただ、散髪すればしたで、別の形で髪の薄くなったのが目立つだろうから、それはそれで嫌なんだけど。
結局は、とにかく少しでも早く、空気調整をしたのを試してみたい。
髪の毛切ったら、クルマは間違いなく気持ちよく乗れる。
やっぱり、辛抱できないだけの(心は)子供、なんだろう。