予定通り、正月2日、国旗を揚げる。
いつも、国旗を掲げるとものの5分もしないうちに、見事なくらいきれいに旗竿に巻き付いてしまって、取り込むまでそのままになってしまう。
翩翻とはためいている様なんて、掲げた時だけだ。
「たまには本当に青空を背景にひるがえっているところを見たい」
そう思っても旗には触れないので、棹の方を回して巻き付いたのを直す。そうすると、見ている間は不思議なくらいに、それではためいている。
で、ちょっと目を離すとまた巻き付いている。
西側斜面の山の尾根で、家に面した東西に走る道を風が駆け上がっていく。それで煽られて巻き付くらしい。
旗日にはいつものことながら、これに悩まされ、良い方法はないものかと常々思っていた。
昨日(元日)、それならば、と棹を立てる角度を急に(直角寄り)してみた。これまでは門柱に60度強くらいで立て掛け、括りつけていたのだが、今年は80度近くにする。
うまい具合にこれなら、吹き上げられ、巻き付いていたものが風が止まった時、旗の重みで巻き付きが緩んでくる。少しでも元のように垂れようとする。
こっちに戻ってきて5年にもなって、やっと一つ解決に向かおうとしている。
大袈裟なようだが、ちっとも大袈裟ではない。
「こういう小さな工夫の積み重なりが文化なのだ!ふふ~ん!」
、と自慢しても、それを見て噴き出す者も冷笑する者もいない
正月二日。
ということで、二日目、残る「行事」は晩酌のみ。