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CubとSRと

ただの日記

更に続きです

2021年01月16日 | 心の持ち様
 「米国はフィリピンを開化させた?ウソつけ!独立の手助けをしてやるから、と騙して宗主国のスペインと戦争させただけじゃないか。それどころか頑張ってスペインを倒したら、今度は約束を破った米国に対する4年もの抵抗運動を20万人の虐殺で抑え込み、結局フィリピンを米国の植民地にしてしまった」
 概ねこんなことでした。
 対して「日本は朝鮮で残酷なことしかしなかったではないか 」という(彼らにとっての)常識は正しいのでしょうか。
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「歪曲報道 巨大メディアの『騙しの手口』」(高山正之 著)
 新潮文庫

 「まえがき」続き2
 
 朝鮮は違った。セオドア・ルーズベルトが朝鮮はもはや国家の体をなしていないとはっきり発言して米公館を閉じ、日本に任せている。日本は学校をつくり、電気を引き、工業を興して真の意味のcivilization、つまりあなたのいう開化を行った。
 そう説明すると、彼は「日本は朝鮮を植民地にしてひどいことをしたのは事実だ」と吼えて、「もうこの話はやめだ」という。
 日本をしたり顔でくさして、旗色が悪くなると、怒り喚く。こちらも少々むかついたので、「百歩譲って日本が朝鮮をフィリピン並みの植民地にしたとして、それでも日本が悪いというのは、もしかしてあなたは日本が植民地を持つことを許せないと思ったのか。植民地を持つのは白人国家の特権と思っているのか」と畳みかけた。
 彼は顔を真っ赤にして四文字の言葉を投げかけて、どこかに行ってしまった。
 この男とはのちに再会する機会があった。彼はあのあと、フィリピンと朝鮮の歴史を調べてこちらの言い分が正しいのを知ったと、あっさり非を認めてきた。
 そしてこう付け足した。「初対面の日本人に朝鮮の植民地の話をすると、みんな申し訳ないという。そういう形で付き合いの主導権を取ってきた。反発されたのは今度が初めてだった」と。日本人には有効な「決め言葉だったのに」と笑っていた。
 ここで注釈をつけると、彼のいう「日本人」は新聞記者であり、総領事館のスタッフ、つまり各省庁からの役人であり、一流企業の駐在員など世論にコミットする世界の人々だ。
 そんな彼らは朝鮮併合の中身も近代史も何も知らない。特派員に至っては、そういうあやふやな知識しかないのに微妙な国際問題をさもまともそうに記事にしている。
 あまりぞっとしない話だが、実はこの米国人の「決め言葉」と同じものを支那の南京でも聞かされた。
 日本軍が南京を落とした後、6週間にわたって市民30万人を殺した、つまり毎日7000人ずつ42日間、殺し続けたその証拠を留めるという「侵華日軍南京大遭難同胞記念館」を見に行ったときのことだ。
 展示場はいかにもおどろおどろしくつくられているが、もともと虚構の事件だから物証などあるはずもない。だから展示品は「日本軍の虐殺の証拠写真」とかだが、すでに東中野修道・亜細亜大学教授が解き明かしているように、どれもこれも検証してみれば同じ人物や同じ場所で演出されたいんちき写真ばかり。
 まともな実写は『アサヒグラフ』に載った日本軍兵士らの写真で、もともとのキャプション「農家から鶏を買った笑顔の兵」というのが「農家を略奪し農民を皆殺しにして家禽を略奪した日本軍兵士」と変えてある。そう変えさせたのは江沢民だ。
 
 (以下次回)

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>「初対面の日本人に朝鮮の植民地の話をすると、みんな申し訳ないという。
 ~
>彼のいう「日本人」は新聞記者であり、総領事館のスタッフ、つまり各省庁からの役人であり、一流企業の駐在員など世論にコミットする世界の人々だ。
 そんな彼らは朝鮮併合の中身も近代史も何も知らない。特派員に至っては、そういうあやふやな知識しかないのに微妙な国際問題をさもまともそうに記事にしている。~

 何んとなし、「新聞記者」「総領事館のスタッフ(各省庁からの役人)」「一流企業の駐在員」なんて人は、一通りの学習はして赴任しているものと思ってましたが、どうもそうじゃないらしい。考えてみれば大概の人はいきなり「四月から~に異動だから」の一言で赴任するんですよね。彼らはモノを知っている、と「常識」的に思ってたんです。とんでもない。
 
コメント
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