1月4日
餅が予定通りなくなったので、今朝はパン。
そう思っていたのだが、三日連続で朝夕、酒を飲んでいたせいか、パンを美味しそうに食べている己の姿が目に浮かばない。
食欲が湧いてこない。
そうこうするうちに9時になった。
「こういう日は果物を一つ食べればよい。何よりこの三日間、贅沢が過ぎたのだろう」
・・・なんてことを言っても、去年だって同じことをしてちゃんと正月太りもして、だったから、これは単に身体が老いて無理がきかなくなった、というだけのことかもしれない。
林檎を一個食べて、いつもの通り炬燵に潜り込んでいた。
が、いつもと違ってあまり幸せな気分にならない。
とにかく今日、4日は「初カブの日」だから、空気圧をチェックして、何を着て出ればいいかな、この間買ったオーバーオールで良いかな、ネックウォーマー忘れて靴を履いたらまた面倒だから、忘れないように、などと思う。
しばらくもやもやと、そんなことを思いながら寝転がっていたんだけど、何んとなし、気分が良くない。少し頭が痛いような、いや、頭痛というよりも宿酔をした時の、気分の悪さの付録みたいな痛み、か。
「もしかして、血糖値が下がった?」という思いが脳裏に浮かぶ。
早速、冷蔵庫に入れていたチョコレートを一粒食べてみる。
だが、気分の悪いのは一向に収まらない。
そりゃそうかもしれない。「一~二分で結果を出せ、判断してやる」というのは些か以上に乱暴だ。
「もうちょっと待ってみよう」
(続く)