1月8日
昨日、インクが切れたので、気分転換にペンを洗った。
新しいインクに換えると、ペンの中に水が残っているので初めはどうしても色が薄くなる。当たり前のこと。
と言っても、怠け者の故、滅多にペンを洗うことがないので、インクの薄い状態がどのくらい続くものなのか、記憶にない。
それでもノートに一、二行も書けば馴染む筈、と思いながらページ終わりの辺りまで書いたが、まだ薄い。
鈍感ながら、やっと気が付いた。
「もしかして、このカートリッジ、青インクじゃなかった?」
数年前に買ったカートリッジが費えたので、先日、新しく十本入りのを二箱買った。
だが、前は十本入りのを三箱買ったのだ。青を一箱、黒を二箱。
目が疲れないように、と、青インク。老眼だからはっきり見えるように、と黒インク。
結局はいつの間にか文字の見易い黒のカートリッジばかり、二箱、全部使ってしまった。それで青のインクがそのまま一箱残ってしまった。
今回の購入は、日記の途中から青に換える、というのはなかなか見辛かろう、と青インクは買わず、黒インクだけ二箱。
新しく買ったインクを一本、使い終わった時、ちょうど日記が終わる。
「その時には久し振りに青のインクを使ってみるか」、と、あらかじめ用意していた青インクのカートリッジのことをすっかり忘れていた。
・・・・らしい。
ここまでその青インクで書いた日記を、見直してみる。
これはこれで目に優しくて良い。勿論、老眼鏡をかけて読んでいる。
しかし、ここでふと思った。もう一本、パイロットのペンがある。先に買ったペンで、少し線が太いので、少々目に賑やかだ。何んとなし、喧噪な感じがする字になる。
それで折角買ったのに、二本目にこのペン(セーラー)を買ってからは、あまり使わないまま、同じペンケースの中でほぼ十年以上、眠ったようになっている。
ならばいっそのこと、このセーラーの方は黒インクに戻し、パイロットの方は青インクにしたらどうか。それなら少々字が太くなっても喧噪な感じにはならないんじゃないか。
そう思いついて、パイロットのペンを持ってみる。見た目自体、セーラーのより丈夫そうで、悪く言えば武骨。
けど、そんなことより自分のクセ字に、この太さの黒字は、やはりうるさく感じる。
この冷え込みがおさまったら、カートリッジ、買いに行くか。
今日は寒くて、窓は凍って氷の結晶ができていたし、室温も日中で2度。明日も似たようなものらしいから、とてもじゃないが出る気にならない。
「何でこんなに?」と思うくらいだったが、それでも瀬戸内海に面した土地だけあって、いくら冷え込んでいても風が吹き、陽が射せば雪はすぐ消える。
加えて雨はほとんど降らないから、バイクだって車だってほぼ通年で乗れる。
これはうれしい。気が滅入っても一時的なもので、大体が陽気暮らし。
この一時的なもの。それでも一週間ほど続くらしいから、ここしばらくは「陽気暮らし」には、なれそうにない。