5月30日(月)
9時10分過ぎ、パン店に電話をかける。昼前にパン二本と一個受け取ることにする。
6時半に起きて、7時半にゴミ捨てに行き、9時前には朝食の後片付けも済んだので、それまでに時間はたっぷりある。たっぷりあるがほとんどの場合、遅れて到着する。
「一期一会」なんて大袈裟な言い方ではなくとも、一度しかない場合、時間に遅れて行くことはない。
けど、パンを買いに行く、コーヒーを買いに行く、なんて時には慣れてしまうと馴れていい加減になる。
それにしても今日は(今日も?)時間が十分にあるのだ、まだやってなかった今日の日記を打ち込んでしまおう。余裕をもって終えることができるだろう。
やっと終わったのが11時過ぎ。30分あれば行ける。間に合う。
予約を終え、着替えて出ようとしたら11時50分になっていた。
あと10分で12時。「昼前に行」けるわけがない。30分の道程を10分で走り抜けるテクニックはない。
「それでも今さらやめるわけにはいかない。あれこれ考えて注意散漫になっていると危険だ、とにかく安全運転で!」
玄関の鍵をかけ、門扉を閉め、階段下のガレージに向かう。
ガレージ前の路面に斑点が見える。夕方からの筈だった雨がもう降り始めていた。
「それでも今さらやめるわけにはいかない。あれこれ考~(以下略)」
着いたのは12時半。また約束を守れなかった。
幸いなことに、道中、忘れた頃に時折りヘルメットシールドに当たっていた雨粒は、店を出る時にはすっかり止んでいた。
そんな降り方だから路面も濡れてない。
すっかり安心して喫茶店に寄り、ゆっくりとコーヒーを飲む。
反省はおろか後悔さえすぐに忘れてしまう。喉元過ぎれば何とやら、だ。
「何たる愚物!」と思ったりもするけれど、後悔の裏返しは喜びみたいなもんだから、反省はともかく「後悔する」ってのは結構楽しいことかも。
・・・って、以前、日記に書いたような記憶がある。