6月3日の続き
帰宅してモツ煮込みを作った。
もつ煮込みと言ったって「こてっちゃん」に千切った蒟蒻を入れ、醤油と砂糖を足して煮ただけの物。これが簡単でやたらうまい。先日からこいつに厚揚げを追加しているのだが、これは更に食べ応えもあって、肴に最適。
ところで以前、「何で『こてっちゃん』?」と思っていた。
頭に浮かぶのは幕末京都のヤクザ「会津の小鉄」。田舎の駅前には「小鉄旅館」なんてのがあったりしたから、「鉄」とかなんとかいうやくざ者が好んだ荒っぽい料理だろう、そこに「~ちゃん」と付けて親しみを出そうと考えたのか。・・・なんてことを想像してたんだけど。
次郎長の子分「大政小政」じゃないけれど、「小鉄と大鉄」が居た?
そしたら、そんなことじゃなくて朝鮮語で大腸のことを「テッチャン」というのだと聞いた。「大(テ)腸(チャン)」。朝鮮語の発音が分かってみればなんてことはない話だが、ここからがややこしくなる。
「テ(ッ)チャン」は大腸だけど、食品会社が売り出したのは「小腸」。
で、テッチャンに対し、洒落で「小」テッチャン、「小」を「こ」と読んでみた。「こてっちゃん」は純然たる商品名なんだそうだ。
でも、本当なら「小チャン」でなければならないわけだ。「小(?)腸(チャン)」なんだから。でも「小」は何て読むんだろう?
そう思って調べてみた。ネットは便利だな。「小」は「ソ」と発音するらしいが、何しろ音便だらけの言語だから、「そ」だったり「チョ」だったりする。
それで「小学校」は「チョドゥンハッキョ」と言うらしい。ん?これは正確ではないな。「小学校」は「チョ(或いはソ)ハッキョ」だろう。「チョドゥンハッキョ」なら「初等学校」ではないか?
というわけで(?)「テッチャン」に対するのは「ソッチャン・ソジャン」或いは「チョジャン」みたいになるのでは?
う~ん。あまり美味しそうではない。
あ、題名と違うことばかり書いてしまった。
先日、何だか随分懐かしいデザインのグラスがあったので買った。
グラス自体はどうってことはないのだが、そこに印刷されている花の図柄が妙に懐かしいものだった。もう五十年くらい前に流行ったポップアートというやつだ。
当時は電気ポットやトースターは言うまでもなく、冷蔵庫や洗濯機にまで色んなデザイン化された図柄が描かれていた。身の回りのガラス製品は全てそうだったんじゃないかと思う。
いつしか見なくなっていたのだが、偶々覗いたショッピングセンターで目にして、つい買ってしまった。
「これでジン・フィズなんか作ったらうまいぞ、きっと」
と楽しみにして、独り宴会の日を待ってみる。
花の図柄が何とも楽しいグラスなんだけど、正式名称は「ゾンビグラス」。
もうちょっと何とか名付けようもあったろうに、と思って調べたら、「あまりの強さに死人も生き返ってしまう」と名付けられたカクテル専用のグラスなんだとか。つまりカクテル名は、そのものずばりの「ゾンビ」。
やっぱり、「何だかなぁ~」と思う人が多いらしくて、だんだん「コリンズグラス」とか、背が高いから「トールグラス」という人の方が増えて来たらしい。
とは言え、そんなのは別物だから正しい名称である「ゾンビグラス」を使うべき、と頑として譲らない人も多いとか。
高度成長期の(だから決して裕福ではなかった)あの頃の生活を思い出しながら、この何とも楽しい図柄のグラスでジン・フィズを飲む。
でも、やっぱり「ゾンビ」ってのは・・・ねえ?