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ただの日記

どうなる?どうする?

2022年08月03日 | 心の持ち様
ペロシ国会議長の台湾訪問
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            Andy Chang

AC 論説No.903 

 ペロシ下院議長が東南アジアを訪問するついでに台湾も訪問する計画を立て、中国が強硬に反対を唱えている。この計画は既に二週間前からあったのだが、生憎とペロシがコロナの感染テストで陽性と出たので延期となった。それでこの二週間ほどは中国が盛んに反対と恫喝を繰り返していた。

 ペロシは日本、韓国、マレーシア、シンガポールなどを訪問する計画であ る。中間選挙で民主党に優勢とする目的でアジア諸国を訪問してまわる、特に台湾を訪問して米国の威信を諸国に示すのである。しかも1ヶ月前に共和党のポンペオ元国務長官が台湾を訪問して台湾で勲章をもらったので、民主党のペロシも台湾の勲章を欲しがっているに違いない。

 米国の国会議長とはバイデンとハリスに次ぐ第三人目の政治家である。
 このような米国の要人が台湾を訪問するなら中国の反対は当然だから、ペロ シは台湾を訪問するかもしれないとだけ発表している。

 ペロシ訪問団は29日に出発する予定だが、その前日28日にバイデンと習近平は2時間余りの電話会談を行った。習近平はバイデンに対し、ペロシの台湾訪問のような「火遊びは止めろ」と警告した。2時間の電話対談でバイデンはウクライナ戦争において中国はロシアを支持するなと警告し、習近平はバイデンにペロシの台湾訪問を止めるよう要求したが、双方ともお 互いの主張を繰り返すだけだった。

 台湾問題について習近平は「米国は台湾独立を支持しないと言う約束を守れ」とバイデンに要求したが、バイデンは「米国の台湾政策は一貫して変 わっていない」と答えた。これは「レーガン大統領の台湾問題の6項目公約」の中に「米国は台湾独立を支持しない」と言う一項目があり、習近平はこれを使ってバイデンに「台湾は中国の領土」を承認させようとしたのである。しかしバイデンはその手に乗らず、「アメリカの台湾政策は一貫して変わっていない」と答えたのである。
 米国の台湾政策は一貫して台湾は中国の領土と認めていない。レーガン6項目には米国は台湾防衛に必要な武器を提供すると約束している。

 バイデンと習近平の電話対談とは別に、中国の外交部と軍部はペロシの台 湾訪問について盛んに警告を発している。
 中国国防部のスポークスマン譚 克非は26日、米国は台湾独立を支持すれば「中国は黙っていない」と警告した。また中国外交部の趙立堅は「バイデンと習近平の対話で米国が中国 の主張に挑戦するなら中国は必ず反対する。全ての責任は米国にある」と 強気な発言をした。また、中国はペロシのアジア訪問の旅程に合わせるように台湾に最も近い福建省の海域で実弾射撃訓練を行うと発表した。ペロシが台湾を訪問するなら撃墜するかもしれないぞと仄めかしている。

 このような恫喝に対し米国側もすっかり態度を硬化させてしまった。ギングリッチ元国会議長はペロシの乗用機にF-22戦闘機の護衛をつけて台北の松山空港に着陸させると息巻いている。また、米国はレーガン号空母戦闘群のシンガポール訪問を繰り上げて台湾海峡に向かっていると言う報道もある。

 ペロシが撃墜されたら戦争になるのは間違いないが米中双方とも本気で戦 争をする気配はない。中国ではちょうど北戴河に長老たちが集まっている時期で、秋には中国の20次全国大会で習近平の連任がかかっているので 米国と戦争を始めるどころではない。

 またアメリカも秋の中間選挙で民主党が苦戦している時期だからバイデン やとペロシが中国の恫喝に屈服するはずがない。このような時期に中国側の外交部、軍部がペロシの台湾訪問に戦争の可能性で恫喝すれば米国も態度を強硬にならざるを得ない。最も大切なことはバイデンが中国の恫喝に怯えてペロシの台湾訪問をストップさせたら、中国は「米国が台湾は中国 の領土の一部であることを認めた」と大々的に宣伝するだろう。アメリカには絶対に譲れない一線である。


わたなべ りやうじらう のメイル・マガジン
               頂門の一針 6216号
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 2022(令和4年)年 8月1日(月)号より

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 行きましたね~。chinaは早速軍事演習を開始するとか。
 けど、一瞬でも「撃墜せよ」と軍部が主張したり、相応の対抗措置を採る、みたいなことを言っていた結果が「軍事演習」というのは、何だかな~、と思ったり。
 「中国はペロシのアジア訪問の旅程に合わせるように台湾に最も近い福建省の海域で実弾射撃訓練を行うと発表」。
 「誤射撃があるかもしれないぞ。誤射だから責任はないぞ」、なんて。
 「殺すつもりは全くなかった」と言ってるのと一緒。
 こういうのを「卑劣」「卑怯」な物言い、と言うんでしょうね。
 で、あの国だから、やらないという保証は全くない。「愛国無罪(久しぶりに使った)」の功名心からお調子者がやらないとも限らないから余計怖い。

 (軍事演習、下院議長が帰国の途に就いてから始める、って?それなら誤射はない、か。良かった!?)
 
コメント
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