朝食を摂り、シャワーを浴びてSRで珈琲店に向かう。
9時半過ぎ到着。
常連らしい客が一人いただけだったが、ロブスターを一杯飲み、珈琲豆を買ってすぐ帰る。
店を出て急に思いつき、水筒を持って引き返す。慌てて出てきたので水筒の中身はほんの少ししか残ってなかった。
水を無心する。
そのまま今度は、もう一つの店に向かう。
珈琲豆を買うだけのつもりだったが、10時過ぎ、この店には珍しいことにカウンター席に人影はなかった。
ならばとマンデリンを注文、少しゆっくりして、ブレンド豆を100グラムだけ買って帰る。
帰り、農産物直販店に向かい、でも店には入らず。従って野菜を買うことなく、店入り口の最近癖になっている鯛焼きを二枚買う。
気になっていた蔦を刈ることにした。
毎年この時期になると一気に伸びてガレージの入り口に何本も垂れ下がってくる。放っておけば、跳ね上げ式のシャッターに巻き込まれ始める。
先日刈った裏の薄を、朝、散歩から帰ってきた時に始末しようと思ったのだが意外に手ごわくてなかなか細切れにできない。さすがに屋根を葺く材料になるだけのことはある。
感心してるだけじゃ済まない。改めて気を入れて細切れに、と思う間隙を縫って、蚊が総攻撃を仕掛けていたらしい。三、四カ所刺されたようで、痒くてそれどころではなくなり、撤退していた。
薄の始末と併せて蔦を刈ってしまおう。柔らかいうちなら薄と違って簡単に引きちぎってしまうこともできる。
汗みずくのまま脚立をガレージの前まで持って行き、刈り始める。刈るというより、ほとんどは引きちぎるだけで面白いように片が付く。調子に乗って引きちぎっていると剪定鋏を持ち出さなければならない破目になるから、そこだけは気を付ける。何事もやり過ぎは良くない。生かさず殺さず。
利休が弟子に掃除させた路地に、敢えて紅葉を散らした故事と重ねるつもりはないけれど。
ガレージの壁面に這った蔦を全部剝ぎ取ってしまえば、ただでさえ愛想のない壁面がすっかり無表情になる。
ゴミ袋は5つになった。