ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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457回田辺寄席~三十石・ここち良い夢の通い路・雀三郎師匠

2008-04-20 21:34:33 | 田辺寄席
島之内寄席から、昭和町、経由で
田辺寄席へ、嫁さんもようつきあうてくれますな。

雀三郎さんか、友美さん、目当てか。
土曜の夜席の割には、100人ぐらいの大入り。

開口一番は、「あ」で、当り鉦(アタリガネ)。
スリ鉦と言うと、縁起が悪いので、当り鉦と。
するめを、あたりめと。
スリッパを、アタリッパと。
スリランカを、アタリンカと。

でも、雀喜さんの、当り鉦の演奏、なかなかのモノ。
前座で、下座の仕事が、キッチリ出来るのは、よろしいな。

一、桂二乗・・・・・・・・・・「阿弥陀池」

阿弥陀池の噺の面白さが、直接伝わる。

トイレに貼ってある新聞を毎日読んでると。
覚えていく最初の知人先での話が、もっともっと
引っぱって・・・・おもしろく・面白く。

でも、アホがうら覚えでいく、
このパターン、おもしろいですなー。

二、桂雀喜・・・・・・・・・・「貧乏花見」

「気で気を養う」と、雀喜さんが言う。
貧乏を楽しんでいる、貧乏人のたくましさ。

金が無いことより、嘆いて心身とも貧乏になる昨今。
無いはないなりの遊びに替える長屋の連中。
元気の湧く、一席。

三、桂文太・・・・・・・・・・「死神」

なんとも、不思議な世界、話。

本当に、死に際には、この世の人以外に
いろんな人が、集まっていそう。

私自身が病に倒れたとき、
覚えておいて、一度唱えてみたい。

死神への呪文
「あじゃらか、もくれん、パパラッチ、テケレッツのパ」

四、虹友美・・・・・・・・・・「津軽三味線」

いつもは菊地まどかさんの曲師でお世話になっているが
今日は、津軽三味線、すごい。

ベンチャーズのダイヤモンドヘッドなど、
腱鞘炎になるかと、心配するぐらいの熱演。

でも、最後の津軽三味線の自作の曲、一番です。

たどたどしい話しっぷりも、素敵。
楽屋入りの私服姿も、素敵でした。

五、桂雀三郎・・・・・・・・「三十石」

今までの、雀三郎師匠の噺のなかで、最高でした。
上方落語きっての、大ネタを、45分たっぷりと。

摂津の鳥飼育ちで、台風の時のおしっこのマクラ
おもしろいですな。

伏見の寺田屋の浜での、帳面づけのシーン。
お女中が乗り込んでくると聞いて、妄想するシーン。
どれもおもしろいが、・・・。

一番は、枚方を過ぎ、朝方に向かって、
船頭が、ひたすら、櫓をかくところ。

下座からの、「ヤレサヨイヨイ、ヨーイー~」と掛け声とともに
ゆったりと、淀川を下っていく船。

「夢の通い路・三十石」・・・・船の雰囲気、最高でした。
雀三郎さん、ええ夢・・見さしてもらいました。

第457回、田辺寄席
2008年4月19日(土)午後6時10分開演
阿倍野区青年センター


一、桂二乗・・・・・・・・・・「阿弥陀池」
二、桂雀喜・・・・・・・・・・「貧乏花見」
三、桂文太・・・・・・・・・・「死神」
中入り
四、虹友美・・・・・・・・・・「津軽三味線」
五、桂雀三郎・・・・・・・・「三十石」

08-14
コメント
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