車の墓場にいっても部品が見つからなかったうちのボルボ340、82年式・・・。もうとうとう「おシャカ」かしら・・・(ToT) それじゃあ、次は何の車にしようかな・・・もうだまされないで車を買うゾ!と、未来に希望をはせていたそのとき、突然うちの大家ゴショがやってきました。冬にトイレが凍って使えなくなったときも何もしてくれなかった「頼りになるけど、アテにならない」ゴショですが、車のこととなると目を輝かせ、
「アス、モガ!! アス、モガ!!(=I can!の意)」を連発。言い始めるとききません。
「でも、急いでるんだ。ゴショも忙しいだろう?」
「大丈夫。明日は休みだ。」
「うちの車、今はソフィアのセルビズ(修理工場)にあずけてあるんだ。」
「大丈夫!! 自分が話をつけてやる。」
「いくら探しても部品がないんだ」
「大丈夫!! 知ってる部品屋がある」
一度言い出すと聞かないゴショ。その勢いのすごさにさらにこちらも不安をつのらせてしまったりして。そんな私の様子を横で見ていたバリュ。(ヒゲの。トイレが凍ったとき助けてくれた、あの。)ゴショの古くからの友人でもあります。このバリュが「自分もいっしょに手伝うよ。」と、ありがたい申し出をしてくれたこともあり、渋々ゴショの親切(?)を受け入れることにしました。
まずは、預けてある整備工場に電話。アパートの外でかけているのに、中まで聞こえてくる大声でケンケンゴウゴウ・・・あわわわ・・・どうなるのかな?電話を切ると、「あいつはダメだ。ボッてる。」 早口のゴショの言ってる事は全部は分からないけど、どうも、次の日自分で直すということらしい。シロウトのゴショが?? どうなっちゃうの?
次の日、ゴショとバリュと車に乗り込み、まずはこのセルビズに行って車を牽引して帰ってから修理するのかなあ・・・と思ったら、何と、その整備工場のまん前の道路でジャッキアップしはじめました!! ええええ~っ!? そして車の下にもぐりこんで壊れた部品を外しはじめました。あっちを押したり、こっちを引っ張ったり、最後にはマフラーをワイヤーで別の車に引っ張らせて取り外す始末・・・ あわあわ~、こわれちゃうよ~(ToT) どうにか、問題のカルダン(プロペラシャフト)を取り外して部品屋に持って行き、「これと同じものをくれ!!」 部品屋によると、壊れたカルダンに新しいゴムのパーツを入れて再生するとの事。注文しました。120レバ(約8200円)。整備工は修理に600レバ(約42000円)かかると言っていたことからするとずいぶん安くなるけど、でもゴショのウデって・・・??
次の日、加工のすんだカルダンを、ジャッキアップしたまま夜を明かしたボルボの下から入れようとしました。でも、なかなか入らない。 ここで、ゴショの必須アイテム!!!(パラララッタラ~。byドOえもん)ハンマー! 登場!!! ガンガン、ガンガンガン!ひょえ~っ、修理してきたばっかりのカルダンまでこわれるよォ~、やめて~。
しかし、何と驚いたことに、ボルボ340は・・・また、走るようになっちゃったのです・・・。
でも、ゴショが車で引っこ抜いたマフラー、もともとサビサビ、穴だらけだったので、外したまま。これじゃ、ヤン車だよ~。でも、マフラーなしでも、道行く人も、そして警察もまったく振り向きません!! なにせ、見回すとマフラーが外れたまま、または穴が開いたまま走ってる車があまりにも多い! これも、またゴショが「溶接してやる! こんなものにお金を使うな! アス、モガ!!」と言いはじめましたが、さすがにこれは「マフラー専門店」で新しいマフラーをつけてもらいました。 (次の必須アイテムにつづく)