すっごく悲しいお知らせですが、今日うちのネコ、ヒゲが死んでしまいました。
ほぼ1週間前、朝まで一緒に寝ていたヒゲは外に出かけましたが、帰ってくるなり大声で鳴きはじめ、その後何度も何度もトイレに行って力んでも何も出ず、嘔吐したり、失禁したり・・・ この田舎町ペルニックに獣医はいるのか? そういえば友人のボグダンカばあちゃんが以前に、飼っているネコをお医者さんに連れて行ったらすぐよくなって今も元気だ、というような話をしてたなあ~、と言っていたのを思い出して尋ねてみました。
「ああ、モシノ(町名)のめがね屋さんの隣よ~」
しょっちゅう行っている所だけど入口がジミで分からなかった・・・ それにブルガリア語で獣医って正確には何ていうのかわからなかったし・・・(!!) ここのレンコフ先生が「これはここでは手におえない。たぶん手術が必要になる。ソフィアのクリニックを紹介するからすぐにそちらに行って!」と言われて、今年2度目の雪でソフィア行きの道路が大渋滞する中、抜け道の山道を通って(そこも立ち往生した車でかなり大渋滞でしたが・・・)ソフィアまで運転して行きました。
血液検査の結果、腎臓と肝臓がすでに非常に悪い状態だということがわかりました。だから手術もナシ。つい2~3日前までコンピュータや本棚の上に登り、はねまわって遊んで、冷蔵庫の前で真摯な視線を投げかけながらエサをくれるのをじーっと待っているほど元気だったのに・・・
レンコフ先生によると、「う~ん、こういうのは年寄りネコにはよくあるんだけど、まだ2歳でしょ?たぶん以前からまたは先天的に悪かったんじゃないかな」 予想もしてなかった!! そういえば前にイスの上でおしっこをしてたことがあったけど、あれはマーキングじゃなくてお漏らし、つまり病気の症状だったの?
お医者さんに注射される時ものすごい勢いで抵抗して、「ローショ・モムチェ(悪い子)! このネコ、いつもこうなのっ?!(少怒)」と言われてしまったヒゲ。まあ、小さい時に近所の子供に蹴られてるので人間不信もあるだろうし、それに飼いネコと言っても半分は外に出ていて、帰ってきても「家庭内ノラネコ」状態に放任していたから仕方ないのかも・・・ でも、最近はひざに自分から登ってきてくつろいで眠るようになったんだけど。 最期に一生懸命姿勢よく(猫背なんだけど)座り、何度かニャーと鳴きました。若いせいもあってか少し苦しみながら息を引き取ったのがかわいそうでした。
キッチンにはヒゲの最後のいたずら、ガジガジかじったハーブティーの箱が残されています。「ウスポコイーテレン・チャイ」、つまり飲むとリラックスできるというお茶だそうでわたしに、と友人からもらったものでした。それをテーブルの上においておいて、一晩したら次の日、箱がこんな状態に・・・ 何でだろうと思っていたのですが、すぐに理由が分かりました。このハーブティー、何でか知らないけど「豚足」をゆでた臭いがするのです!!!(臭っ) おかげでキッチン中が豚足臭くなってしまったのです。 ヒゲにはいい匂いだったのか、ガジガジしたけど中からお肉は見つからず、歯型だけが残りました。本当に最後までワルそーネコの食いしん坊ネコなんだから!!! 何てことを思い出しながらこの豚足臭のするハーブティーを飲んでヒゲを偲んでいます・・・ (写真はお気に入りだったネズミのおもちゃとその箱。)