ボジョレー・ヌーボーが解禁になりましたね!! 今年も新ワインの時期、もう試されましたか?
去年は一時帰国のため手を出せなかったワイン作り、今年はもらったブドウではなく、リューリンの街角で買ってきたブドウを使ってみることに!! まあ、友人たちのところも収穫があまり良くなくておすそ分けが回ってこなかったのもあるのですが、なんとなくブルガリアの固有種である「マブルッド」や「シロカ・メルニシュカ」などのブドウを使ってみたかったのです。
リューリンのパザールやその周辺には、産地から自分のところで取れたブドウを直接売りに来る人たちの出店やトラックがいっぱい!! そして去年に引き続き、「ウチで買ってくれたらタダで潰しますよ」というシステム。だからみんなは大きなビドン(樽)や分厚いビニール袋に何10Kg分も買っていきます。でも、ウチでワインを仕込むときにはそこまではやらないなあ・・・ 一かご(約10kg=ちょうど10レバくらい)を買ってきて、ウチに帰っていつもの通り手で潰すと、今年は10リットルと7リットルのミネラルウォーターのペットボトルに半分くらいの量になりました。
ボジョレー・ヌーボー解禁に先んずること2日、仕込からちょうど3週間たった13日に出来を確かめてみると・・・ う~む、かなりまだ甘い・・・ アルコール度数は12度くらい、糖度計は4%を指しています。今回は「マブルッド」種のブドウを使ったのですが、やはり本格的な品種、今までもらって作った品種よりも糖度が高かったんでしょうか? そういえば味見したときも、ホントに、とにかく「あま~~~い」でしたからねぇ・・・ 少し長くなるけどもう少し発酵を続けさせてみよう!!
そんなある日、友人たちとサンダンスキに行く機会がありました。ブルガリアに最近引っ越してきたオーストラリア人のご夫婦。せっかくなのでワインで有名なメルニックまで行ってみよう!! ちょうど新酒も出来てることだろうし!!
けっこう遅くなったので、街の入り口に一番近いお店にコーヒーを飲みに入ったのですが、やはりその店も、そして街中のほとんどのカフェ、レストラン、ホテル、おみやげ屋で出来たばかりの今年のワイン、そしてそれぞれのハウスワインを置いています。
「今年のワインの出来はどう?」と聞くと、
「今年は雨が降らなかったから収穫はいつもの半分だ・・・ でも、その分糖度はいつもより高いぞ!! もともと糖度の高いシロカ・メルニシュカだから、今年は量が少ない分味の深いワインが出来てるぞ・・・」
ふーむ、そうなんだ。なかなか大変なんだなあ・・・ と思いつつ、お土産にそこのお店のワインを購入・・・ でも、そこで同行の友人からクレームが!!
「ワインがペットボトルに入ってる!! こりゃダメだ。だってワインは酸が強いからプラスティックが溶け出すだろう?! 絶対にガラスのボトルじゃないと買っちゃダメだ!!」
う~む、一理あるけど・・・ そんな事言ったらウチで仕込んでるワインはどーなんのヨ!発酵してる間中ペットボトルに入ってるんだから・・・ でもここはウォッカのビンに入れられたハウスワインを買って帰りましたが・・・
旅行から帰ってもう一度発酵具合をチェック・・・ 糖度がまだ0になりきってないけど、もういいか。なんだかとても甘口のワインになってしまいました。やはりマブルッドを使ったからかな? これは詰め替えて寝かせて、どんな味になるか見てみよう!! そして水と砂糖を足して二番絞り・・・ 今年のワイン、ホントにどうなるかな?
おまけ: 日本ではワインといえばフランス!! ですね。フランスつながりで、その旅行のときにフランス人の友人宅でポトフをご馳走になりました。日本ではポトフってスープで食べる、なんだか「洋風おでん」みたいな印象がありませんか?
でも、フランスのホントのポトフはお皿によそってフォークで食べる・・・ お汁はほとんどなくて最後にパンに浸して食べきる程度しかないものなんだそうですよ!! これはビックリ!そしてディジョンのマスタードを投入して食べるんだそうです・・・