一気に春を通り越し、初夏の日差しのふりそそぐ、今日もアカ抜けないリューリン地区・・・ 土日は普段仕事をしている人たちがその収入じゃ足りなくてバイトをする日です。よくあるのが広告のポスティング。周辺にあるスーパー、DIYショップ、レストラン・・・ その上クレジット会社や改装業者の営業・・・ と、ドッサリ。
そんな束のような広告に近所のスーパー「リドル」の広告。ドイツ系の抜け目ない(?)商法で、PB商品をはじめ毎週いろいろな商品でリューリンの庶民に「新しいライフスタイル」を提供しようという感じがみえみえ・・・ ここのところ「OOセドミッツァ(=週間)」というフェアーをやりまくっています。ある週は「ゲルマンスカ・セドミッツァ」つまりドイツ週間。ドイツのものを売るフェアーをやると言うわけです。
ドイツ語でソーセージっぽいものは「ヴルスト」と言うようですネ。こういうフェアーと、さらに不況の折ドイツに出稼ぎに行く人の多さでブルガリアでも定着しつつある言葉になりました。ブルガリア語だと安ソーセージは「クレンビルシ」、ちょっとお高いのは「ナデニッツァ」って言ったりするんですけどネ。 で、ドイツのバイエルンあたりの名物らしい白ソーセージを買って食べてみました。オイシ~!! ブルガリアのものとはちょっと違うスパイスやハーブが使われているみたいですネ。
以前には「キタイスカ・セドミッツァ」(中国週間)なんてあってたけのこのビン詰めが販売されたこともあったのですが、行ったときには売り切れてました・・・ 誰が買ったんだろー? それに「ミカド」と名づけられたインスタント食品なんかが置かれ始めたし。 コワいもの見たさで買ってみましたが、「じゃがりこ」をお湯でふやかしたポテサラ(?)みたいでした(笑)。
そういえば最近はどこのスーパーでもドイツのものだけでなくイタリアやフランスの食べ物を見るようになりました。チーズもモッツァレラ、ゴーダ、エダム、カマンベールなどなど、もうどれがどこの国のものだったか忘れた!!(笑) 日本人のワタシにとって超便利なスライスされたものをパックしているものもあり、パンに乗っけて食べるのが大好き!! ワインとも合うし!! やっぱり売れてるから置いてるんだよネ。
最近EUの他の国の食品の増加と反比例してブルガリア製品が減ってきている気がします。地産の野菜でさえも押され気味・・・ そういえば味が落ちている? 8年前に食べたトマトはもっと甘くてうま味の強い、汁たっぷりのどっしり重いものがその辺で売っていたのに、今はそういうのは手に入りにくくなりました。昔を知っているおばあちゃんたちも嘆いています。70歳くらいのネトカは、
「昔はムリャーコ(この場合はキセロ・ムリャーコ、つまりヨーグルトのこと)も、もっと濃くって、ビンなんかに入れなくても切り分けて売っていたのよ!!」との事。そりゃ~、おいしそうですねぇ。確かに「パルジョニ・キセロ・ムリャーコ」つまり「ヨーグルトのフライ」なるメニューもあったとの事!! アイスクリームの天ぷらだってビックリなのに、ヨーグルトを揚げるとまさか、外はカリッ、中はトロッ、となるのでしょうか・・・ でも、そんな硬いヨーグルト、見たことない。少なくともワタシのいる8年くらいは・・・
EUが押し付けてくる食品安全基準を批准するのしないのあたふたしているうちに、より高い基準を守っているEUの他の先進国ではじかれたモノがこちらにまわされ知らないうちに売られていると信じているブルガリア人もいます。少なくともこのスキに、「こっちのほうがウマイんですって!!」という「刷り込み」が行われて、今の若い子達はそういう味に慣らされていくんでしょうか・・・ 彼らが大きくなったとき一体どんなものを「オイシイ~」と思うようになるんでしょうかネ~。まっ、まさか、ブルガリア人にとって至高の味、シレネも食べなくなっちゃったりしないでしょうねぇ?!
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まるでEU内の先進国が首都のような働きをしてますね。日本で東京ではやったものが全国に行くように。
それでは、たびたびお邪魔しました。
基本的に新しいものはまず否定から入るブルガリア人が多い(特に40代以上)ので、ヨーロッパ各国の商品(しかも伝統のもの)がスーパーに並ぶようになったのは本当にここ数年のものです。でもヨーロッパ諸国で働いて帰ってきた人たちが行った先で食べていたものに慣れて、こちらで売っても商売になるようになった、と言うところではないでしょうか?
「至高の味はシレネとリューテニッツァ!! マカロニは甘くしてデザート!!」という味覚のブルガリア人がようやく他の種類のおいしさに触れているところなのかもしれません。