ソフィアを網の目のように走るトランヴァイ(路面電車)やトロレイ(トロリーバス)、そしてアフトブス(レイスとも言う。路線バスのこと)。古いものを大事に使う、というか「動きゃいいでしょ!!」というブルガリア・・・
ウチの近所を走ってる310番なんて、外がマイナス20度のとき車内はマイナス15度!! 時々変な音を立ててるし、あるときには車内にもわ~っと煙と、鉄とオイルの焦げるクサーい臭いがして、断末魔の叫び(?)とともに交差点の真ん中でストップ!! ああアァ・・・ わざわざビレット買って乗った日に限って~って言う事が何度も。でも、友人のナスコによると、「このハンガリー製のバス、修理上がりで帰ってくるとベンツのバスより“トチェン・カト・チョソブニック”(時計のように正確)なんだよ」だって・・・ ホントかねぇ??
そんな乗ってる人を不安にさせるブルガリアの公共交通機関・・・ あまりに自由・・・ ボロいのをごまかすためかフシギな装飾が施されています。男性運転手であればサッカーチームの写真だったり、女性運転手だったらフリフリのカーテンやお花(造花)で飾られていたり、時にはCDが貼り付けてあったり、ビバンダム(あのミシュランのタイヤマン・・・なぜに?)が屋根の上に座っていたり、車内中にことわざが書かれていたり(落書きよりマシ?でもほぼレベルは一緒)・・・
そしてお約束はキリスト様やマリア様のご加護を求めるイコン・・・ それなのにあまりに整備不良・・・ 踏んだ床が「ベコっ」とへこむ、床の隙間から線路が見える、まっすぐの線路を走っているはずなのに「これって脱線するんじゃない?」と乗ってる人を心配させるほどグラングラン揺れる、はたまた途中で止まる・・・ でも、みんな「こんなモンか」と慣れてしまっているのですが、これでも「イチオウ」EU加盟国の首都!! あまりにもヒドいのではないか?という話になったのか、最近では古いトロレイに「もうすぐ新しいのか来ますよ!!」なんて書かれるようになりました。
実際何台か新しい車両が走っています。ワタシの昔の愛車「フェリシアちゃん」と同じチェコ・シュコーダ社製!! 冷暖房も完備!! 車内アナウンスも「ピロピロピロン・・・ スレドヴァシュタ・スピルカ、コンスタンティン・ヴェリチコフ・・・」なんてシャレてます。でも二台つながったヤツ(ベンディー、って言うんですかね?)って見たことないんだよなあ・・・ 混雑緩和のためには絶対必要だと思うんだけど。今度やってくるのはベンディーなんでしょうか?ちょっと楽しみだなあ~
そんな今年に入ったある日、目の前を通った路面電車に「おおっ!!」と目を奪われました!! 最近では古い電車の外を水色・黄色いライン、腰から下は白に塗り替えたヤツが近所をよく走るようになったのですが、同じ色だけど何だか違うゾ!! 丸みを帯びてるし、何だかイモムシっぽいし・・・ と思っていたら、やっぱり新しいのを入れたようです!! こんなニュースが載ってました。
「鉄」心をこちょぐられた(笑)ワタシ、どうしても乗ってみたくてソフィアに帰ってきてから探してみると、ソフィア中央駅とアッパータウンを結ぶ1番線限定運用らしい・・・ので、用事のあと少し遠回りしてみました。
暮れなずむソフィア中央駅・・・ やっぱりイモムシっぽいフォルム(笑)でも、LED照明が多用されているのか何だかキラキラ!!
車内はあの日本でも走っているシーメンスの、広電で言うところの「グリーンムーバー」とよく似ていますが、床は完全にフラットではなく、少し高低差がありますネぇ・・・ 調べてみるとこの新しい電車、ポーランド製!! さすがはポーランドやチェコ、車や電車を造れる国は違うなあ・・・
新しい電車を見る待ち人たちの目も何だか違います。運転手さんも何だかうれしそう(笑)カメラを向けるとノリノリで手を振ってくれたりして。それはワタシが日本人だから、じゃあないよねっ!! やっぱり新しいほうがいいに決まってます。こんな新しい電車やトロリーバスが増えると電気も節約になるんだって!! でも、この新しい電車、あの脱線しそうに揺れるあの路線は走らないだろうなぁ・・・
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