ブルガリア人ならだれでも知っているロシア語のアニメ、「ヌ・パガディ!!」
どういう意味? 「ブルガリア語では『エ・ポチャカイ!!』 という意味よ」とみんなそろって教えてくれました。つまり日本語だと、「おい、ちょっと待て!!」かな? このアニメ、なんとソ連で作られていました!! ウィキペディアで調べてみると最初の回は1969年・・・ へえ~。けっこう古いのね~。アメリカのディズニーやMGMなどでアニメの歴史は語られるけど、ソ連アニメもけっこうおもしろいものありそう。元アニメオタクのわたしの血が騒ぐぜ!!
「ヌ・パガディ!!」にはヴォルツ(おおかみ)とザエツ(うさぎ)が登場します。おおかみがうさぎを捕まえて食べようとするのは『トムとジェリー』のトムがジェリーを追いかけるのと同じです。が、やはり見るとこのアニメの背景にある社会情勢や細かいキャラ設定がものすごく興味深い!!
このおおかみ、ものすご~いワルです。ヘビースモーカーでその上乱暴者っぽい。道端のゴミ箱を蹴っ飛ばしたり、警官が通るときだけイイコのふりをしたりと、「子供が真似したらどうするの!!」と日本なら怒られそうな素行です。が、ブルガリアでは普通に見る風景。ザエツがお花に水をあげている彼の家はまさに共産体制っぽいブロック(住居棟)!! さらにツィルク(ブルガリア語、ロシア語でサーカスの意)やオリンピアーダ、つまり1980年、日本が参加しなかったモスクワオリンピックなど東欧らしいテーマが盛り込まれています。
なぜ日本人のわたしが今頃このソ連アニメに注目したか? そんなフクザツな理由ではなく、最近この「ヌ・パガディ!!」のDVDが新聞のオマケとして再登場したからなのです。それを手に入れた友人のステフチョから借りてきました。リージョナルコードは同じだけど、方式が違うそうだから見れないかな?? と思ったけど、わたしのコンピュータで何の問題もなく見れました。プロテクトも何にもかかってないし・・・ さらにこのアニメのキャラが卵型チョコレートのオマケになって売られるようになりました。近所の「ビラ」で発見!! すぐに購入してしまいました。
アニメ大好きなわたし的にはこの「ヌ・パガディ!!」、けっこうオモシロい!! 特にオリンピックの巻は大好き! いろんな動物、特にいろんなウサギが出てきます。バスケットボール選手のウサギは主役のザエツ君よりすご~く背が高かったり、空手をする中国っぽいウサギ(ちょっと目が細くてつりあがっている・・・)がいたり、さらにはモスクワオリンピックのマスコット、ミーシャらしき熊がメダル授与に出てきたり・・・ !!超ウケる!!
日本の皆さんはこのアニメ、どうやったら見れるかな? 調べてみてください。
追記:ありました、ありました。さすが! You Tube・・・