3月16日、住民投票でクリミア半島あたりはロシアに入りたいっ!! と言うことになったようですね~。国連の決議では「認められっか、そんなモンっ!!」、と言うことにもなったようですが・・・ ロシアとしても「住民投票なんだから民主的に決まったんだゼ!! あそこにいるのは同志が自発的にやったことでロシア軍じゃあないんだぜ~」というところなのでしょうか。政治的なことはよく分かりませんが、とりあえず旧共産圏のこの辺の人々にとって黒海の地域ってどんなところなのか、日本にいる方々にちょっと書いておきますネ。
とにかく、ブルガリアを含むこの黒海沿いは、旧共産圏、特にロシア系の人たちにとって憧れのリゾート地のようです。暖かくって、夏はビーチで、食べ物もおいしくって・・・ということらしい。そのためか、企業レベルでも、個人レベルでもロシアン・フォースがこの辺ではスゴイのです。
ブルガリアでも海沿いのヴァルナやブルガスは、夏場ロシア人に席巻(圧倒?)されそうになります。「ここはロシア側よりもぜ~んぜん安いし、その上食べ物もおいしい!!」と大人気!! クリミアのあたりもリゾート地で、あの「ヤルタ会談」で有名なヤルタもそんなリゾート地のひとつだし、1年中氷に閉ざされることのない軍港がある、と言う意味でもここら辺は重要な場所のようです。
もう一つ、日本人にとって分かりにくい事情・・・ それは、この辺はいろいろな民族、言語の人々がいる、と言うことです。クリミアは6割がロシア人だそうですが、実はこの地域には何十万人ものブルガリア系住民もいる!! ブルガリア人とその子孫はEU加盟国ブルガリアのパスポートも取れてEU人と同じ権利を行使できるけど、話す言語はロシア語、と言う人々も多いのです。
歴史的にはあの漫画「女帝エカテリーナ」で有名な、エルミタージュ美術館の礎を据えたエカテリーナ2世の時代、ブルガリアにも大きく関わる「露土戦争」によってあの辺はロシアのものになったみたい。そしてその時のエカテリーナ2世の愛人がポチョムキン、その名前をとった戦艦が題材のロシア革命の映画で有名なのがやはり黒海沿いのオデッサという町、そしてそこはブルガリアからのウクライナの玄関口だったりします。やはりこの辺り、切っても切れない関係にあるみたい・・・ ブルガリア人の友人いわく、クリミアはロシアにとって「スラダク・プロッド(=甘い果実」)!! 何でもこの女帝の頃からここには富が蓄えられていると言う(まるで「徳川埋蔵金みたいな。笑)ウワサ・・・ そこがEUにとられちゃったら困るってことか?
今のところ目に見えるブルガリアへの影響は・・・ ソフィア中央駅の時刻表からモスクワ行きの列車の時刻が消えたこと。これはウクライナとロシアの国境が通りにくくなったのか、なんて思いましたが、キエフ行きの列車の出発時間に駅に行ってみると・・・
ちゃんとモスクワ行きの車両がつながってました。ウクライナ行きの車両は1両なのにモスクワ行きは3両、そしてたくさんの乗客!! モスクワ行きがなくなってなくって、ちょっとホッ・・・。
それよりももっと心配、と言うか最大の懸案事項はガス!! 「ブルガリアで消費するエネルギーの90%をロシアに依存する」ブルガリア・・・どうすんだ?
まっ、地理的、歴史的、政治的、経済的にも黒海のあたりとはそういう所。これからもゴチャゴチャしそうです・・・ あァ、恐ろしや、おそロシア・・・
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ブルガリアはCIS域内ではないのですが、同じスラブ系として似たようなメンタリティーがあるような気がします。
たとえばソフィアのモスクに極右政党「アタカ」が投石したり、取り囲んだりして挑発し、その様子をメディアを呼んで取材させたりYoutubeで流したりしたのですが、そういうことをした人たちがそんなに罰せられることもなく、さらにそこの党首が今でも国会議員なわけですよ・・・ 日本では考えられないと思うのですが、こちらでは「そのようにして恐怖心を煽り、反対勢力を服従させる」のが常套手段、なんでしょうか・・・ クリミアでも同じようなことがあったそうですし。
エネルギー事情に苦慮されているのはブルガリアも同じなのですね。ブルガリアというと当方ヨーグルトのイメージしかないのですが(汗)、日本からの原発輸出が決まりそうだと聞いて心配になり、コメントしてみました。
日本も化石燃料を海外に頼っていて偉そうなことは言えないのですが、原発とは早まった選択であると思います。と、直接ブルガリア政府に言いたいのですが、ブルガリアの皆さんの反応が気になるところです。
これからもオイシイ国ブルガリアであることを願っています。既にご存知かも知れませんが、ブルガリアの方々にも日本製原発の実力を知っていただきたいです。
平井憲夫
「原発がどんなものか知ってほしい」
http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html
どうか日本人のように大事な未来を棒に振ることがありませんように…
東芝系の会社がブルガリアの原発を受注した、って話ですね。
ブルガリアはチェルノブイリ原発事故の影響も大きく受けていますが、その一方でEU加盟前は原発で作った電気を外国に売っていたという現実もあります。だからブルガリア人の友人の中には(EU加盟の条件として停めさせられた)「ロシア製の原発は世界一安全だったんだ!!」という人もいます。そして新しく計画された別の原発の国民投票も投票率が低くて成立しませんでした・・・
まあ、どこ製の原発にしても「なんかあったら手におえなくなる」ものなんでしょうねぇ・・・
私は幸い原発のない県に住んでいるのですが、3.11以降、大勢の被災者が移住してきたり、電力会社が懲りずに再稼動の準備を進めたりするのをみて、原子力について少し調べてみているのですが、原発も問題だけど、ウラン鉱山の被曝者が心配ですね。ウランって医療用にも使うけれど、安全な採掘って可能なんだろうか…。無知ですみません(汗)
http://openblog.meblog.biz/article/4855702.html
ところで、雹被害はお見舞い申し上げます。今年はこちらも農作物の被害がありました。フランスも大変だったようですね。何の禊なんだろうとか思ってしまいます。。
あと、以下の真偽はわからないのですが、金融の混乱が終息すればいいですね。
http://blog.livedoor.jp/wisdomkeeper/archives/51932583.html
知られているニュース報道だけでさえ危機感を煽るには十分なのに、自然災害、人災を含め報道されていない、知られていないこんな危ないニュースがあると・・・ もう人間の手に負えないのかもしれませんね・・・