おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

EU入ったら何をする? ①

2007-01-01 03:58:22 | まち歩き

あと数時間でここ、ブルガリアも「ノヴァ・ゴディナ」です。そろそろ周りも「ボンビチキ(=爆竹)」でうるさくなってきています。ペルニックでは近所の悪ガキたちだけでなく酒に酔ったオヤジたちも爆竹を鳴らしています・・・

2007countdownstageandclock 2007countdownclock ここ毎日テレビで、ラジオで、新聞でブルガリア人が見聞きするのはこの言葉、「エブロペイスキ・ソユーズ」つまりEU(欧州連合)のことです。ソフィアの中心のカウントダウンの時計も残すところ「1」になっていました。日本の友人たちがメールをくれるときにはいつも「EUに入ったらブルガリアも暮らしやすくなるヨ。発展するね。よかったね。」と言ってきます。が、地元ブルガリア人は少し違うことを考えているようです。

一言で言うと「不安」!! でしょうか?

ブルガリア人の一番苦手なこと、それは「変化」でしょう。自分が変わるのも、周りが変わるのもイヤ!! と言うことだそうです。 「どうして?」と聞くと、「必要ない!!! ザシュトート アズナム スィチコ!!(だって全部分かってる!)」と言うのが答え。どうも未知のものについて好奇心を持って学んでみるということにはひとつ壁があるようです。共産体制下で培われた「アメリカ、資本主義、イコール悪、有害」という考え方もあるようです。

「だって自分たちは家の修理の仕方も、車の修理の仕方も分かっている! 教育を受けた国民なんだ!!」そうです。

そしてもうひとつ、共産体制下で許されてきた労働に関する考え方!これがコワい!! ブルガリア人が教えてくれた言葉、「ブルガリスカ・ラボタ」、つまりひとつの仕事を一人の人がしてあと5人くらいがながめている・・・そして給料は等分。というのは以前にも書きましたが、もうひとつは「イヤになったらすぐやめる」というのもあります。そうして家にいると人々を監督する係の人が来て別の仕事を提供してくれたんだそうです。共産主義の理論上すべての人に仕事があることになっているのでそういう取り決めだったとか。

少し喜んだのは若い人たちかな?日本の皆さんの予想とは逆に、

「EUに加盟したら外国に行きやすくなる。外国で働きやすくなる。」というものです。(つまりこれって、今まで以上に人口が減るってこと? しかも若い人が!?) でも、これもなかなか大変です。「ブルガリスカ・ラボタ」の常識をもって外国に行き、3ヶ月ともたなかった若い人たちの多いこと、多いこと・・・ (3ヶ月以上外国におられるブルガリア人は「根性」のある方々ですよ!!) ドイツに住んでいたことのあるリュボいわく、「あちらじゃ、ブルガリア人と聞くとクラデッツ(ドロボー)か、プロスティトゥトゥカ(売春婦)と疑われちゃってね~。」 う~む、評判はイマイチ? そして早速、「EUに加盟したからって、労働者をそうカンタンにはブルガリアから入れてあげないよ!」とイギリスに言われてしまいました。

先日ギリシャ系ブルガリア人のカリオピと話したら、「ブルガリアったらまた車のナンバープレートを全部換えさせるらしいわ。」 「また・・・」というのは2006年の7月までにナンバープレートをブルガリア国旗のついたものに強制的に換えさせたからなのです。(EUに加盟した今度はBGという文字の周りにEUのマーク、つまり星の輪っかのついたものにでもするつもりかな? これはどうやらウワサらしかったのですが・・・) もちろん、換えるのにお金がかかります。

するとカリオピのダンナ、フリストも

「EUに入ったからナンバーを換えるって言うのはおかしいなよあ~。だってギリシャなんて昔からEUに入っているけどナンバー、古いままだよ。」 う~む、この混乱に乗じてブルガリア政府はまとまった税収をねらっているのでしょうか・・・ でもあと数時間でEU入りなのに、あいかわらずの道路の「ドゥプキ(穴)」!!! 去年よりは少しはマシかな~、くらいになったのは大きな通りだけ。 ホントに税金を取るんだったらそのまとまったお金で道路を何とかしてほしいよぉ~2007countdownstagepractice 

ソフィアのカウントダウンの会場を夕方通りました。とてもおもしろかったのでこのことはまた書きますね。

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7 コメント

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 むうちえさん、Честита Нова Година! (momo)
2007-01-01 16:23:16
 むうちえさん、Честита Нова Година!
 今年のブルガリアの年明けは、EU加盟のお祝いも兼ねて、いつになくまた、すごかったのでしょう・・。アパートからの水平打ち上げ花火、深夜のロックコンサート、あちこちでの爆竹など・・。
 多くのブルガリア人が言う様に、EUに加盟したところで、生活はよくなると言っていた人は、ほとんどいませんでしたね。一般庶民にとっては、物価が高くなり、西側の商品が来て、国内での仕事もとられてしまう。そうなると、今でも多いですが、特に若い人が留学して、そのままドイツ、英国などで就職し、お金だけ送金してくるというスタイル。アジアでも中東でも、そのような海外からの送金に頼っている国は多いですよね。(日本も若手労働者がいなくなり、同じようになってしまう!?)
EU加盟で得しているのは、実業家など一部の資金が豊富な階層だけでしょうか・・・。
 むうちえさん、加盟後のブルの変化についても、たくさん、教えてください!!
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あけましておめでとうございます☆ (ポンゴメリー)
2007-01-01 22:17:29
あけましておめでとうございます☆
今年もまたいろいろ勉強させてもらいにきますので、よろしくお願いします。もちろん独学も…頑張ります(^_^)

ブルもついにEU加盟ですね。
メリット・デメリット、いろいろあるんでしょうね。
私もついデメリットの方が気になって、父に話していましたら「マイナス側ばっかり見るんじゃなくて、プラスになるように考えて、応援してやれや」みたいなことを言われました。
…皆頑張れ~!
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Честита Нова 2007 Година! (obreykov)
2007-01-02 06:18:12
Честита Нова 2007 Година!
Пожелажам ти много здраве, радости и щастие!

ブルガリア語でコメントしている方がいたので、私も真似してみましたが、きちんと表示されるのかしら。結構、カタカナで外国語を書くのは難しいのですよね。

良い新年を迎えることが出来ましたか?
EU加盟でいろいろなことが変化するでしょうね。でもブルガリアの水準がEUの水準に達するのはまだまあだ先のような気がします。
物価だけがEUの水準にならないように祈っています。

今年もどうぞよろしくお願いします。
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あけましておめでとうございます。 (gaku)
2007-01-02 16:34:52
あけましておめでとうございます。
ブルガリアでの様々な出来事を、いつも楽しく読ませていただきありがとうございます。
初めてコメントさせていただきます。
数年前に、ブルガリアを旅行した際に、サンダンスキ行きの列車の中で偶然知り合ったコスタおじいちゃんとその家族を訪ねて、毎年ブルガリアに出かけたり、おじいちゃんを日本に招待したりしています。
カウントダウン広場の写真を拝見して、2005年の大晦日は、昼にソフィアのカウントダウン広場を通り、夜は、ストロミヤーニの村で、カウントダウン広場からのテレビ中継を見ながら、ワインを飲んだことをなつかしく思い出しました。
今年の夏も、ブルガリアに行く予定です。
少しは、ブルガリア語も勉強せねばと思っていますが・・・
今年も、ブルガリアでの生活の様子を読ませていただくことを楽しみにしています。よろしく。


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あけましておめでとうございます! (salahi)
2007-01-02 20:21:05
あけましておめでとうございます!
今年もブルガリアの情報を楽しみにしています。

EU加盟でやっぱり心配なのは物価のことなどですね。
良い変化も沢山訪れることを祈っています。
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あけましておめでとうございます! (みなづき)
2007-01-02 22:33:53
あけましておめでとうございます!
(自分のPCでブルガリア語入力はできるようにしたものの、読み書きができる段階ではないので日本語)

BBCのラジオで、EU加盟を祝う新年の様子や街の反応、大臣とのインタビューを聞きましたが、街の反応はほんとうにむうちえさんのおっしゃってる通りでした!
英国のインタビュアーに鋭くつっこまれ、しどろもどろに微妙にずれた答えを返す大臣の話を聞いてると「大丈夫かな・・・日本と同じくらい政治家に恵まれてないみたいだな・・・」(汗)。
ブルガリア人の友人に聞いたら、物価の差を利用しての投資なんか、外国資本が力入れてるみたいですが、ちゃんとブルガリアに還元するのかな、いいように食い物にされてお金や人材が外国に流れていかないといいんだが。。。と思っちゃいました。

今年も生のブルガリア情報、楽しみにしています。
そして、今年は無理かもしれないけど、いつか自分でも行ってみたい・・・。

今年もよろしくお願いします。
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皆様、コメントをありがとうございました。1月1... (むうちえ)
2007-01-04 06:30:11
皆様、コメントをありがとうございました。1月1日の0時になったとたん、予想どうり近所では爆竹と花火の嵐・・・ それまですやすやと寝ていたうちのネコ「ヒゲ」は、最初は花火の火の動きを(たまに1発飛ぶだけだったので)面白そうに見ていたのですが、恐れをなして机の下に隠れて出てきませんでした・・・ 「大丈夫だよ、終わったよ。」といってもしばらく目を見開いてビクビク・・・

ブルガリア語で書いてくださった皆様、おおー、スゴイ。キリル文字の入力って難しいですよねえ・・・

momoさん、ウチの近所でもいました。ベランダから水平に打ち上げるロケット花火。よくあんなデカイ花火をベランダや、時には手持ちで打ち上げるもんだとカンシン・・・

ポンゴメリーさん、その通り! みんなで応援してあげましょうね~。

obreykovさんはすでにEU加盟している国におられるんですよね。そちらからブルガリアにこられたときに感じる変化についても、ぜひ教えてくださいね。

gakuさん、コメントありがとうございます。ブルガリア語できるようになるといいですね。ブルガリア人はおしゃべりが大好きなのできっともっと楽しくなると思いますよ。ぜひまたコメント残していってくださいね。

salahiさん、ギリシャがEUに加盟したのはもう20年以上前のことですね。ブルガリアは隣の国ですが、これからいったいどうなるんでしょうか・・・

みなづきさん、ソフィアに住んでいるときはBBCのラジオ放送が聴けたんですが、山ひとつ越えたペルニックでは聞けないんですよ・・・ 外国からの資本流入かそれとも援助か、最近ソフィアのトロレイ(トロリーバス)に新型車両が導入されているようです。そういうのを見ると、「新しいものもあるんだな・・・」と思ってプチ感動・・・

今年もブルガリアの新しくておもしろいことをボチボチ探して行きたいと思います。
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