MOONIE'S TEA ROOM

大好きな読書や言葉、料理のコトなど。

『ゲゲゲの女房』

2009年05月21日 | BOOKS
『ゲゲゲの女房』武良布枝 (実業之日本社)

 次々回(22年春から)のNHK朝ドラの原作になる『ゲゲゲの女房』を読みました。

 『ゲゲゲの鬼太郎』で有名な妖怪漫画家水木しげるさんの奥様の自伝です。まさに糟糠の妻という感じで、若い頃の貧乏生活やその後の多忙な日々を淡々と丁寧かつ優しい文章で書いています。
 きれいな日本語と、他人を責めたりするところが全くない文章。読んでいて非常に爽やかでした。

 でも、「お見合いの時には知らされていなかったギリギリの貧乏生活」で、「夫はいつでも夫の家族(義父母や兄弟)のほうを一番に考えてばかり」だなんて、人生の選択肢が多い現代女性だったらとても我慢できそうにない話なのですが、戦後の苦しい時期を乗り越えてきた「朝ドラ視聴世代」には懐かしい「古き良き日本女性」なのかもしれませんね。

 出逢いを得て、愛を育み、信じ続け、そばにいられる幸せ。
 年齢を重ねてからのご夫婦の笑顔が、本当に輝いています。
コメント (4)
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