MOONIE'S TEA ROOM

大好きな読書や言葉、料理のコトなど。

『ふたつの月の物語』

2012年11月20日 | BOOKS
  『ふたつの月の物語』
   富安陽子  講談社


 今までの富安さんの作品とは違う、児童書というカテゴリーに入ってることに驚きを感じてしまうような物語です。
 (今までのどの作品も大人が読んでも面白いのですけど、この本は装丁のイメージ通り、空気が違います
 YA文学、または大人用でもいいぐらい。

 表紙は酒井駒子さん。
 荻原規子さんの『RDGレッドデータガール』も酒井駒子さんが表紙を描いてますが、きっと『RDG』が好きな読者なら、この物語を気に入ると思います。


 大きな伏線があるわけではないのですけれど、最後まで読むと、また冒頭を読みたくなります。

 人間って悲しい、そして優しい。
 読み終えたらきっと「かけがえのない人たちとの毎日を大切にしなくちゃ!」と思う、そんな1冊です。

  
コメント
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