MOONIE'S TEA ROOM

大好きな読書や言葉、料理のコトなど。

女の子を守るための本

2017年08月02日 | BOOKS
      

『13歳までに伝えたい女の子の心と体のこと』
『15歳までの女の子に伝えたい自分の体と心の守り方』
著者:やまがた てるえ
かんき出版
『女の子、はじめます。』
著・監修:北村邦夫
小学館

 「知識がある」ということは、自分を守る力になる。
 「知らない」ということは、リスクになる。

 娘も思春期の入り口を前にして、図書館でも難しい本を借りるようになったし、マンガもあれこれ少女マンガに限らず読むようになってきました。
 私は子どものころから本の虫で、家中にある本を手当り次第に読んで、男性向けの雑誌も、成人女性向けの雑誌もいろいろと読んで、耳年増ならぬ読書年増でしたから「自分は知識がある」と思い込んでいて、後々「あの知識は間違ってた!!」とヒヤヒヤしたこともありました。
 最近は私が図書館で借りる本を先に娘が読んでしまっている状態で、後から読んでみたら際どい描写があったりすることも……。
 先日、眼科の待合室で少女向けマンガ雑誌を見たら、こちらもなかなか進んだ内容で、ますます「きちんと正しい情報を伝えておかないと!」と焦ってしまいました。

 間違った知識が先に入ってしまうのを防ぐためにも「まずは母親が正しい知識を知っておかないと」というわけで、3冊読んでみました。

 生理のこと、ナプキンやブラジャーのこと、男子のこと、望まぬ妊娠のこと、命のしくみのこと、婦人科のこと、乳がんのこと、避妊のこと、性感染症のこと、デートDVのこと。
 女の子、そして女性が自分を守るために必要な知識が書かれています。
 上記2冊『13歳までに〜』『15歳までの〜』(左の写真)は、助産師の女性が書かれた本。3冊目『女の子、はじめました。』(右の写真)は、産婦人科の男性医師が監修している本です。

 私としては、『13歳までに〜』『15歳までの〜』の2冊が、マンガも丁寧で、年齢に応じてステップアップできるところがよかったのでオススメです。
 章ごとにマンガがあって、分かりやすい文章とイラストでさらに詳しく説明されています。
 表紙にあるとおり「自分を大切にできる女の子になろう!!」というコンセプトで、性的なものも含めて自分を大事にする、全体を通して優しさがあふれている感じ。
 生理中の体のいたわり方など、大人でも参考になります。
 「私も思春期前に出会いたかったなぁ」と思える本でした。

 全部読んでから、娘にも「読んでごらん」とすすめてみました。
 もしかしたらマンガの部分だけしか読まなかったかもしれないけれど、今はそれだけでも十分。
 「分からないことがあれば、いつでもお母さんに聞いていいからね」と言ったら「はーい」と返事していました。
 身近に年上の女子(姉や従姉妹)がいないのもあって、母がきちんと相談相手になってあげたいと思っています。

 相談できる女性が近くにいない女の子にも、こういった本を教えてあげられたらいいのにな。
 男性から渡されるのは抵抗があるかもしれないから、学校の先生が保健の授業のときにでも「こんな本もあるよ」って紹介してくださったらと思いました。
 図書室じゃなくて、保健室で借りられるといいですね。
 中の見えない紙袋などに入れてあげて、抵抗なく借りることができるようにしてもらえたら、と思いました。

<関連記事 2018.09.15.
・『12歳までに知っておきたい 女の子の心と体ノート』 - MOONIE'S TEA ROOM
 2018年8月出版の1冊です。上記の2冊にない良さもあるので、ご紹介しています。
   
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