娘が宿題で「大造じいさんとガン」を音読しているとき、ふと気付いてしまいました。
ガン狩りのエピソードの当時、大造じいさんはまだ「じいさん」ではなかったことに……。
小学校5年生の国語の教科書、光村図書の『国語 五 銀河』に掲載されている、椋鳩十 作「大造じいさんとガン」。
私が小学生のころも、長男次男が小学生のころも音読をしていたはずなのに、今までずっと「ガン狩りをする老狩人」のイメージで読んだり聞いていました。
しかし、前書き部分から年齢が分かる文を抜き出してみると、
「じいさんは七十二さいだというのに」
「今から三十五、六年も前、(中略)ガンがさかんに来たころの、ガンがりの話もありました」
計算すると、「72-35=37」「72-36=36」。
つまり、大造じいさんの年齢はガン狩りをしていた当時は36歳・37歳!
小学生からしてみたら、お父さん世代。もしかしたらお父さんよりも若いかもしれません。
最後まで「大造じいさん」と呼んでいるので、そんな若い狩人をイメージしていませんでした。
小学生からしてみたら「若い」とは思わないのかもしれませんが、親世代になってみるとビックリするほど若く感じます。
このお話は1941年(昭和16年)に雑誌「少年倶楽部」に初出。
現在ガン狩りは禁止されているそうですが、それでも教科書に掲載され続ける理由が分かる気がします。
命と情熱をかけた真剣な知恵競べ。ほかのお話にはない魅力が、たしかにあるのでしょう。
それにしても。
30代後半の壮年の狩人である「大造さん」を想像し直すと、ちょっとお話のイメージが変わる気がします。
ガン狩りのエピソードの当時、大造じいさんはまだ「じいさん」ではなかったことに……。
小学校5年生の国語の教科書、光村図書の『国語 五 銀河』に掲載されている、椋鳩十 作「大造じいさんとガン」。
私が小学生のころも、長男次男が小学生のころも音読をしていたはずなのに、今までずっと「ガン狩りをする老狩人」のイメージで読んだり聞いていました。
しかし、前書き部分から年齢が分かる文を抜き出してみると、
「じいさんは七十二さいだというのに」
「今から三十五、六年も前、(中略)ガンがさかんに来たころの、ガンがりの話もありました」
計算すると、「72-35=37」「72-36=36」。
つまり、大造じいさんの年齢はガン狩りをしていた当時は36歳・37歳!
小学生からしてみたら、お父さん世代。もしかしたらお父さんよりも若いかもしれません。
最後まで「大造じいさん」と呼んでいるので、そんな若い狩人をイメージしていませんでした。
小学生からしてみたら「若い」とは思わないのかもしれませんが、親世代になってみるとビックリするほど若く感じます。
このお話は1941年(昭和16年)に雑誌「少年倶楽部」に初出。
現在ガン狩りは禁止されているそうですが、それでも教科書に掲載され続ける理由が分かる気がします。
命と情熱をかけた真剣な知恵競べ。ほかのお話にはない魅力が、たしかにあるのでしょう。
それにしても。
30代後半の壮年の狩人である「大造さん」を想像し直すと、ちょっとお話のイメージが変わる気がします。