梅雨の蒸し暑さに害獣と害虫がぞろぞろと出現し始めました。まずは、害獣。ネズミです。食欲旺盛な彼らは、ありとあらゆる根菜類を食べ尽くします。それもひとつを食べきるのではなく、同じ深さを横に掘りながら次々と食い荒らしていくのです。たまったものではありません。殺鼠剤もありますが、まずは寄せ付けないことが肝要。
そこで最近はお馴染みのペットボトルでつくる風車を作りました。風車と書いて、「ふうしゃ」と「かざぐるま」と読みますが、今回はかざぐるまの方。英語ではwindmillとpinwheel。かざぐるまといえば、一青 窈の『かざぐるま』が思い浮かびます。夏祭りの郷愁とともに賽の河原で回っているような物悲しいイメージもあります。
といっても今回のものは、そんなウェットなものではなくドライに害獣対策用。ペットボトルでの風車の作り方は、ネットにたくさん出ているので割愛しますが、写真のものは長さを短くして二つつけたダブル回転の強力仕様。きれいに作りすぎるとよく回るのですが振動が少ない。この振動が肝要なので、中心をずらしたり穴を楕円にしたりと工夫がいるわけです。そんなこんなでシングルタイプ、ダブルタイプ、ビッグサイズと色々作りました。引っ越ししてくれるといいのですが。
もうひとつは、バジルとケールの畑に突然大量に出現して食い荒らし始めた甲虫。甲虫目カブトムシ亜目ハムシ科ヒゲナガハムシ亜科のクロウリハムシです。カラスウリの類が好きらしいのですが、野菜ではシソ、キュウリ、カボチャ、大豆、バジル、ケールと、まあなんでも食べる害虫です。近くにキキョウやブルーベリーがあるのですが、それも食べます。MORI MORI KIDS Nature Photograph Galleryの昆虫3の一番下に写真があります。写真をクリックすると大きな写真と詳細な説明があります。
突然来襲したのは、どうも草だらけにしていた隣の畑が除草したために、行き場を失って大挙押し寄せたらしいのです。近所迷惑というやつです。一応無農薬で育てているので農薬は使いたくありません。そこで、行ったのは手での駆除です。バジルを素早くでも折れないように叩きます。するとクロウリハムシがパラパラと落ちてきます。そこを手で叩き潰すのです。可哀想ですが、農薬で苦しんで昇天するよりもいいでしょう。というわけで、夕方必死に駆除したお陰で翌日は姿を消したようです。
無農薬無化学肥料とひと口にいいますが、害獣、害虫に雑草、菌との静かな戦いは、梅雨明けまでまだまだ続きます。
★ネイチャーフォトは、【MORI MORI KIDS Nature Photograph Gallery】をご覧ください。キノコ、変形菌(粘菌)、コケ、花、昆虫などのスーパーマクロ写真。滝、巨樹、森の写真、特殊な技法で作るパノラマ写真など。キノコ、春の花、昆虫、樹木、滝などを更新しました。