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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

イワウチワとヒカゲツツジの坪山ルポ:山梨県(妻女山里山通信)

2011-04-06 | アウトドア・ネイチャーフォト
 中央高速の上野原ICを降りて県道上野原丹波山線を小菅村方向へ走ると、山梨県上野原市西原の南に坪山(1102.7m)という急峻な山がそびえています。なんということはない普通の里山ですが、毎年この時期になると、イワウチワとヒカゲツツジ目当ての花見のハイカーで賑わいます。

 ほとんどの人は、西原にある「びりゅう館」か、飯尾から登るようです。このスライドショーは、もう6年前のルポをBGMつきのスライドショーにしたものですが、小菅村入口の休憩所を起点として、大羽根峠を越えて飯尾に抜け、イワウチワとヒカゲツツジの多い西尾根を登り、坪山から西原峠方面へ、佐野峠を経て奈良倉山(1348.9m)へ縦走。そこから長作への尾根を下りて、小菅村入口休憩所へ戻るというループコースです。

 全行程7時間半~8時間という、少し長いルートで、登山地図にないバリエーションルートもありますが、静かな山行が楽しめます。読図ができる中級者向けのコースです。実はこの時は、奈良倉山の下りで尾根を間違えてしまいました。地形図で現在地が分かったので無事に下山できましたが、里山は作業道や獣道がたくさんあり、迷い易いのです。迷ったらパニックにならず、まず現在地を特定することです。戻れれば戻るべきですが、等高線や崖の表示を見て下りるルートが見つかれば、そこを下ってもいいでしょう。里山の場合は、イノシシ除けのフェンスや電気冊、耕作放棄地の薮などで山麓の抜け方が結構大変だったりします。

 坪山のイワウチワは、できれば早朝に登る事をおすすめします。西尾根に朝日が当たり、イワウチワが逆光になって透けて非常に美しいカットが撮れます。昼近くになると狭く急峻な登山道がハイカーで溢れ、狭い山頂は身動きが取れないほどになります。早出して登り、皆が来る頃には佐野峠方面へ行くといいと思います。南の松姫鉱泉へ下ってひと風呂浴びて帰るのもいいかもしれません。西原の直売所で名産の美味しいノラボウ菜を買って帰るのもいいと思います。たぶん見頃はこの週末ぐらいからではないでしょうか。信州は三週間遅れぐらいで見頃になります。

坪山-奈良倉山トレッキング。フォトルポ。イワウチワ、ヒカゲツツジが見事です。

 スライドショーは、ハイビジョンで制作しています。動画の右下のYoutubeをクリックすると、Youtubeのページが開きます。その動画の右下にある360pをクリックして720pを選ぶとハイビジョンでご覧頂けます。

■今回のコース
小菅村入口休憩所--大羽根峠--飯尾--御岳神社坪山登山口--西尾根--坪山(1102.7)--1170m峰--七保・佐野峠分岐十字路--西原峠・佐野峠分岐--1234.7m峰--佐野峠--林道--奈良倉山(1348.9)--十文字峠--白樺--細い尾根--前原--長作--小菅村入口休憩所
■全行程:約7時間30分・休憩を含む 気温:10度-16度 標高差:約785m
■登山地図にないコースもあります。地形図・軍手・保護用メガネは必携です。熊も出没するのでその対策も。

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★ネイチャーフォトは、【MORI MORI KIDS Nature Photograph Gallery】をご覧ください。春の野草や蝶、変形菌(粘菌)の写真はこちらで。

★信州や東京近郊の里山トレッキングルポは、フォトドキュメントの手法で綴るトレッキング・フォトレポート【MORI MORI KIDS(低山トレッキング・フォトレポート)】をご覧ください。2005年4月と10月の坪山ルポもこちらです。
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