最高気温が16度。高気圧の東の縁を回って北風が吹いたので花冷えの一日でした。週末は気温が上がるので開花は土曜日かなと思いましたが、なんと開花しました。
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開花したのは、上の入り口から入って左側にある西向きの緩斜面。毎年ここの貝母が真っ先に芽生え開花します。下から見上げると和名の編笠百合の意味が分かると思います。古名は母栗といい、万葉集にも一首歌われています。また、満開の頃に紹介します。
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10時頃に観た時は、一輪だけ咲いていたのですが、昼頃には次々と咲きだしました。
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基本は、花びらが6枚、雄しべが6本に雌しべが中央に1本ですが、探すと花びらが8枚、雄しべが8本なんていう花も見つかるかも知れません。
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貝母の花は、下の方から咲き始めます。
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陣場平中央の貝母も週末には咲き始めるでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/d9/872fefe5d316308257cb3be73748fefb.jpg)
太いクヌギの林床にも貝母の群生地があります。種がこぼれる頃の東風(こち)で西へ飛ばされて増えたものです。
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林内の貝母は、日陰になる時間もあるので、中央部より開花が遅れます。その分長い間花を愛でることができます。満開の見頃は、その後の気温もありますが、15日から25日頃と思われます。
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女性二人が来訪したので、ヤマエンゴサクの群生地を紹介しました。まだ咲いていない株も多いので、これからしばらく楽しめると思います。
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シダ植物のイノデ(猪の手)の新芽。ゼンマイではありません。不食。シダ類は、ワラビ(蕨)、ゼンマイ(薇)などが食べられますが、いずれも発癌物質を含むので、充分なアク抜きが必要です。
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カンスゲ(寒菅)カヤツリグサ科スゲ属。妻女山では、林道ののり面や日当たりの良い尾根筋で見られます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/96/748343845bf69cdcc0c43dc71c2added.jpg)
妻女山展望台の下にタチツボスミレ(立坪菫)が咲いていました。葉はハート型ですが、長葉も見られます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/0e/ed7a51562fc20138629c8392ecb098f0.jpg)
茎には毛が生えています。もっとも普通に見られるスミレです。妻女山では、探せば斑入り(赤)のスミレも見られます。スミレ属も、アリ散布植物です。ケマン属、オドリコソウ属、カタクリ属など200種におよびます。アリ散布植物とは、種子散布をアリに依存する植物で、種子表面にエライオソーム(elaiosome)とよばれる誘因物質をもち、アリは表面の糖分を舐め取り、残りを捨てることで種まきになるのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/17/018a3414bb2f4ce80c30d4c020448b2d.jpg)
妻女山公園のソメイヨシノが咲き始めました。森のあんずは週末には満開になるでしょう。貝母とソメイヨシノは、いつも同じ頃に咲き始めます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/59/bc3916f737656967f03f85726e91a9d4.jpg)
妻女山展望台からの眺め。赤坂橋の奥に武田信玄が本陣とした八幡原(はちまんぱら)が見えます。その左向こうに拙書で紹介の上杉謙信の髻山(もとどりやま)。カタクリとセリバオウレン、シロバナオドリコソウの群生地があります。ずっと右に雪が残る高社山。拙書でも載せていますが、GW頃は様々な花が咲き乱れます。手前の千曲川の堤防では菜の花(セイヨウアブラナ)が咲き始めました。4月17日は長野マラソンですが、桃の花が咲いているでしょう。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/4b/aa6171e583ed85402e8b4d0c80612255.jpg)
★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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開花したのは、上の入り口から入って左側にある西向きの緩斜面。毎年ここの貝母が真っ先に芽生え開花します。下から見上げると和名の編笠百合の意味が分かると思います。古名は母栗といい、万葉集にも一首歌われています。また、満開の頃に紹介します。
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10時頃に観た時は、一輪だけ咲いていたのですが、昼頃には次々と咲きだしました。
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基本は、花びらが6枚、雄しべが6本に雌しべが中央に1本ですが、探すと花びらが8枚、雄しべが8本なんていう花も見つかるかも知れません。
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貝母の花は、下の方から咲き始めます。
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陣場平中央の貝母も週末には咲き始めるでしょう。
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太いクヌギの林床にも貝母の群生地があります。種がこぼれる頃の東風(こち)で西へ飛ばされて増えたものです。
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林内の貝母は、日陰になる時間もあるので、中央部より開花が遅れます。その分長い間花を愛でることができます。満開の見頃は、その後の気温もありますが、15日から25日頃と思われます。
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女性二人が来訪したので、ヤマエンゴサクの群生地を紹介しました。まだ咲いていない株も多いので、これからしばらく楽しめると思います。
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シダ植物のイノデ(猪の手)の新芽。ゼンマイではありません。不食。シダ類は、ワラビ(蕨)、ゼンマイ(薇)などが食べられますが、いずれも発癌物質を含むので、充分なアク抜きが必要です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/6d/ecf393b5f6be5b68904951d20e2d371b.jpg)
カンスゲ(寒菅)カヤツリグサ科スゲ属。妻女山では、林道ののり面や日当たりの良い尾根筋で見られます。
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妻女山展望台の下にタチツボスミレ(立坪菫)が咲いていました。葉はハート型ですが、長葉も見られます。
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茎には毛が生えています。もっとも普通に見られるスミレです。妻女山では、探せば斑入り(赤)のスミレも見られます。スミレ属も、アリ散布植物です。ケマン属、オドリコソウ属、カタクリ属など200種におよびます。アリ散布植物とは、種子散布をアリに依存する植物で、種子表面にエライオソーム(elaiosome)とよばれる誘因物質をもち、アリは表面の糖分を舐め取り、残りを捨てることで種まきになるのです。
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妻女山公園のソメイヨシノが咲き始めました。森のあんずは週末には満開になるでしょう。貝母とソメイヨシノは、いつも同じ頃に咲き始めます。
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妻女山展望台からの眺め。赤坂橋の奥に武田信玄が本陣とした八幡原(はちまんぱら)が見えます。その左向こうに拙書で紹介の上杉謙信の髻山(もとどりやま)。カタクリとセリバオウレン、シロバナオドリコソウの群生地があります。ずっと右に雪が残る高社山。拙書でも載せていますが、GW頃は様々な花が咲き乱れます。手前の千曲川の堤防では菜の花(セイヨウアブラナ)が咲き始めました。4月17日は長野マラソンですが、桃の花が咲いているでしょう。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
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