5月1日以来の妻女山里山デザイン・プロジェクトの作業は、陣場平で貝母(編笠百合)の球根の移植作業と有害帰化植物の除去作業でした。今回は、農作業で忙しいメンバーが休みで参加者は三人でした。麓は最高気温が25度の夏日でしたが、森の中は涼しくて本当に快適でした。
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貝母は枯れていますが、雨で倒れているものもありますが、ほとんどは立っています。シジュウカラやオオルリの鳴き声がします。たくさんのウスバシロチョウが舞っています。湿度が低く、ヤブ蚊もクロメマトイもいないので、快適に作業ができました。
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南側の森の中に散ってしまった貝母の球根を掘り起こします。
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5月1日にも移植作業をしました。その後、私も撮影の合間に移植作業をしたりしています。
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貝母の球根です。これを粉末にして咳止めの薬にしたのでしょう。奈良時代に入ったと言われ、万葉集に一句あることは、満開の時の記事で紹介しました。
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今回も20株ぐらいを移植しました。球根は来年には咲くので楽しみです。植物園や4月の茶花として栽培する畑はありますが、里山でこれだけの群生地は日本でここだけです。
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休憩しようと丸太のベンチに行ったら、おびただしい数の羽蟻に占拠されていました。羽が大きいことや頭と胸部の色や形から、ヤマトシロアリですね。
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移植作業の後は、オオブタクサ(クワモドキ, アサノハブタクサ)の抜き取り作業です。根を残すとまた出てくるので抜き取ります。北アメリカ原産の帰化植物で、抜いても抜いても出てくる厄介者です。放っておくと高さ4mにもなります。根から他の植物の成長を阻害する物質を出すアレロパシー作用があります。また、花粉症の原因植物です。
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貝母の実も大きくなってきました。梅雨明けぐらいまで大きくなり続けます。熟し切ると枯れてホウセンカのように種が弾け飛ぶさく果です。その時に東風(こち)が吹いていることが多いので、西へ増えていくのです。
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貝母を案内する時に必ず話すのが、貝母を発見するきっかけとなった菱形基線測点です。記事にもしているので、右上のブログ内検索で調べてください。茶臼山の菱形基線測点も紹介しています。今回は、小さな子を連れた4人家族が登ってきました。私の読者でした。著者ですと言うとすごく驚かれましたが、けっこう読者とは邂逅しています。陣場平を案内しました。鞍骨山から下りてきたご夫婦にも邂逅。陣場平を案内しました。
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昼は、ログハウスを借りて。この時期の信州名物「淡竹と鯖の水煮缶詰の味噌汁」サバ缶の汁も入れるので出汁は要りません。タマネギと山椒の葉も入っています。味噌は仲間と作った信州糀味噌。安定の旨さです。飯山などでは根曲がり竹で作ります。
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バナメイエビとホタテとシメジ、タマネギのアヒージョ風。ケイジャンスパイスの味付けで。北アルプスもクッキリと。湿度が低く快適でした。クマバチが、ログハウスの横木の丸太の下に穴を開けていました。これまずいです。強靭なアゴで木材などに直径1.5cm程度の穴を開け、深さ20~40cm程まで掘り進み巣を作ります。
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お開きの後、私は撮影のために再び陣場平へ。写真は陣場平から出て林道へ出る小道です。木漏れ日が爽風でゆらぎます。梅雨入り前の今の里山はおすすめです。
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山椒の実。もう少し大きくなったら採って縮緬山椒を作ります。
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林道脇にある低木のイボタノキ(水蝋樹・疣取木)モクセイ科イボタノキ属の落葉低木。ウラゴマダラシジミ、イボタガ、スズメガ類が食草にしている樹木です。まだつぼみですが、まもなく咲き始めるでしょう。樹皮上に寄生するイボタロウカイガラムシの分泌する「いぼた蝋」は蝋燭の原料や家具や生糸製品、日本刀の手入れに用いられます。
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もう一品、私が持参した山蕗とホタルイカの煮物。ホタルイカは出汁の出る干物を使います。山椒の葉と実を入れました。信州の里山と富山湾の味覚のマリアージュ。絶品です。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
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★本の概要は、こちらの記事を御覧ください。
★お問い合せや、仕事やインタビューなどのご依頼は、コメント欄ではなく、左のブックマークのお問い合わせか、メッセージからメールでお願い致します。コメント欄は頻繁にチェックしていないため、迅速な対応ができかねます。
インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。
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貝母は枯れていますが、雨で倒れているものもありますが、ほとんどは立っています。シジュウカラやオオルリの鳴き声がします。たくさんのウスバシロチョウが舞っています。湿度が低く、ヤブ蚊もクロメマトイもいないので、快適に作業ができました。
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南側の森の中に散ってしまった貝母の球根を掘り起こします。
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5月1日にも移植作業をしました。その後、私も撮影の合間に移植作業をしたりしています。
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貝母の球根です。これを粉末にして咳止めの薬にしたのでしょう。奈良時代に入ったと言われ、万葉集に一句あることは、満開の時の記事で紹介しました。
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今回も20株ぐらいを移植しました。球根は来年には咲くので楽しみです。植物園や4月の茶花として栽培する畑はありますが、里山でこれだけの群生地は日本でここだけです。
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休憩しようと丸太のベンチに行ったら、おびただしい数の羽蟻に占拠されていました。羽が大きいことや頭と胸部の色や形から、ヤマトシロアリですね。
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移植作業の後は、オオブタクサ(クワモドキ, アサノハブタクサ)の抜き取り作業です。根を残すとまた出てくるので抜き取ります。北アメリカ原産の帰化植物で、抜いても抜いても出てくる厄介者です。放っておくと高さ4mにもなります。根から他の植物の成長を阻害する物質を出すアレロパシー作用があります。また、花粉症の原因植物です。
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貝母の実も大きくなってきました。梅雨明けぐらいまで大きくなり続けます。熟し切ると枯れてホウセンカのように種が弾け飛ぶさく果です。その時に東風(こち)が吹いていることが多いので、西へ増えていくのです。
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貝母を案内する時に必ず話すのが、貝母を発見するきっかけとなった菱形基線測点です。記事にもしているので、右上のブログ内検索で調べてください。茶臼山の菱形基線測点も紹介しています。今回は、小さな子を連れた4人家族が登ってきました。私の読者でした。著者ですと言うとすごく驚かれましたが、けっこう読者とは邂逅しています。陣場平を案内しました。鞍骨山から下りてきたご夫婦にも邂逅。陣場平を案内しました。
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昼は、ログハウスを借りて。この時期の信州名物「淡竹と鯖の水煮缶詰の味噌汁」サバ缶の汁も入れるので出汁は要りません。タマネギと山椒の葉も入っています。味噌は仲間と作った信州糀味噌。安定の旨さです。飯山などでは根曲がり竹で作ります。
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バナメイエビとホタテとシメジ、タマネギのアヒージョ風。ケイジャンスパイスの味付けで。北アルプスもクッキリと。湿度が低く快適でした。クマバチが、ログハウスの横木の丸太の下に穴を開けていました。これまずいです。強靭なアゴで木材などに直径1.5cm程度の穴を開け、深さ20~40cm程まで掘り進み巣を作ります。
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お開きの後、私は撮影のために再び陣場平へ。写真は陣場平から出て林道へ出る小道です。木漏れ日が爽風でゆらぎます。梅雨入り前の今の里山はおすすめです。
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山椒の実。もう少し大きくなったら採って縮緬山椒を作ります。
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林道脇にある低木のイボタノキ(水蝋樹・疣取木)モクセイ科イボタノキ属の落葉低木。ウラゴマダラシジミ、イボタガ、スズメガ類が食草にしている樹木です。まだつぼみですが、まもなく咲き始めるでしょう。樹皮上に寄生するイボタロウカイガラムシの分泌する「いぼた蝋」は蝋燭の原料や家具や生糸製品、日本刀の手入れに用いられます。
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もう一品、私が持参した山蕗とホタルイカの煮物。ホタルイカは出汁の出る干物を使います。山椒の葉と実を入れました。信州の里山と富山湾の味覚のマリアージュ。絶品です。
◆『信州の里山トレッキング 東北信編』川辺書林(税込1728円)が好評発売中です。郷土史研究家でもあるので、その山の歴史も記しています。地形図掲載は本書だけ。立ち寄り温泉も。詳細は、『信州の里山トレッキング 東北信編』は、こんな楽しい本です(妻女山里山通信)をご覧ください。Amazonでも買えます。でも、できれば地元の書店さんを元気にして欲しいです。パノラマ写真、マクロ写真など668点の豊富な写真と自然、歴史、雑学がテンコ盛り。分かりやすいと評判のガイドマップも自作です。『真田丸』関連の山もたくさん収録。
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インタープリターやインストラクターのお申込みもお待ちしています。好評だったスライドを使用した自然と歴史を語る里山講座や講演も承ります。市民大学などのフィールドワークを含んだ複数回の講座も可能です。左上のメッセージを送るからお問い合わせください。