金木犀の季節になりました。
小さな花の金木犀が、私は好きです。
人知れず咲いて、いい匂いでやさしく包んでくれる金木犀
金木犀の花が咲くと息子の命日がやってきます。
今朝、朝一番で素敵な本に出会いました。
「さよならのあとで」
死はなんでもないものです。
私はただ となりの部屋にそっと移っただけ
私は今でも私のまま
あなたは今でもあなたのまま
私とあなた かつて私たちがそうであった関係のままで
これからもありつづけます
私のことをこれまでどおりの親しい名前で呼んでください。
あなたがいつもそうしたように
気軽な調子で話しかけて あなたの音声を変えないで
重々しく、悲しそうな 不自然な素振りを見せないで。
私たち二人が面白がって笑った 冗談話に笑って。
人生を楽しんで 。 ほほえみを忘れないで。
私のことを思ってください。
私のために祈ってください。
私の名前がこれまでどおり ありふれた言葉として
呼ばれますように 。
私の名前がなんの努力もいらず自然に
あなたの口の端にのぼりますように。
私の名前が 少しの暗いかげもなく話されますように。
人生の意味は これまでと変わってはいません
人生はこれまでと同じ形でつづいています。
それはすこしも途切れることなく
これからもつづいていきます。
私が見えなくなったからといって
どうして私が忘れられてしまうことがあるでしょう。
私はしばしあなたを待っています。
どこかとても近いところで。
あの角を曲がったところで。
すべてはよしです。
ヘンリー・スコット・ホランド
小さな花の金木犀が、私は好きです。
人知れず咲いて、いい匂いでやさしく包んでくれる金木犀
金木犀の花が咲くと息子の命日がやってきます。
今朝、朝一番で素敵な本に出会いました。
「さよならのあとで」
死はなんでもないものです。
私はただ となりの部屋にそっと移っただけ
私は今でも私のまま
あなたは今でもあなたのまま
私とあなた かつて私たちがそうであった関係のままで
これからもありつづけます
私のことをこれまでどおりの親しい名前で呼んでください。
あなたがいつもそうしたように
気軽な調子で話しかけて あなたの音声を変えないで
重々しく、悲しそうな 不自然な素振りを見せないで。
私たち二人が面白がって笑った 冗談話に笑って。
人生を楽しんで 。 ほほえみを忘れないで。
私のことを思ってください。
私のために祈ってください。
私の名前がこれまでどおり ありふれた言葉として
呼ばれますように 。
私の名前がなんの努力もいらず自然に
あなたの口の端にのぼりますように。
私の名前が 少しの暗いかげもなく話されますように。
人生の意味は これまでと変わってはいません
人生はこれまでと同じ形でつづいています。
それはすこしも途切れることなく
これからもつづいていきます。
私が見えなくなったからといって
どうして私が忘れられてしまうことがあるでしょう。
私はしばしあなたを待っています。
どこかとても近いところで。
あの角を曲がったところで。
すべてはよしです。
ヘンリー・スコット・ホランド