~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

小さな深い出来ごと

2013-11-26 22:58:54 | 日記
初女先生のお側にいると、言葉ではない先生の生き方が鮮明に

見えてきます。

今回も、こんなことがありました。

最終日は、先生を入れて5人の宿泊となりました。

まるで、家族のようにお夕飯を頂き、後は寝るだけと思って

いたら、女将さんが「先生にサインお願いしたんですが、

名前も入れて下さい」と、私に宿の名と女将さんの名前を書いた

紙を手渡したのです。

もしや…と思って先生のお部屋に行くと、テーブルの上に2枚の

色紙が置かれていたのです。

先生が「私、色紙なんて書けないから直さん断ってよ」と、

言われたので、私が「先生、明日にしましょ」と言って部屋を

でたのですが、スタッフに話すと「それは直さんが、断らなくては!

先生は色紙にはしませんっていえばいいのよ」と、言われました。

女将さんには、先生のサインの入った本も差し上げたし、

そうだ、断ろうと思いました。

先生が思い悩むといけないから、朝一番に先生のお部屋から

あの色紙を持って来ようと思いました。

7時前に先生のお部屋に行くと、先生はきちんと座られ、なんと

色紙の練習をしていたのです。

私はびっくりし、同時にこれが初女先生なんだと思いました。

そして、改めて先生の生き方を見せられた気がしました。

先生が「色紙なんて書きなれないから練習したけど

これでいいかしら?」と言われたので、私が「先生、1枚で

充分ですよ。2枚書かなくていいですよ」と言うと、

「1枚書くのも2枚書くのも同じだから、ここは食のことを

されているから、この言葉でいいかしら」と言われ

丁寧に丁寧に書かれたのです。

 随分前に講演会の後に先生が本にサインをされていた時

若い女性が紙きれを先生の前に出されたんです。

私は、サインは本だけですと、言いたかったのですが

先生は、本にするのと同じ様に丁寧にその紙に

言葉を書かれたのです。

色紙の練習をされていた初女先生を見た時、ずっと昔の

紙きれの記憶がふいに立ち上がり、初女先生の生き方に

姿勢を正された気がしました。

どこをとってもその人の生き方が見えて来るって、

本当に凄いことです。

初女先生、先生に出会えて本当によかった

やっぱり、凄い方です、初女先生は…



コメント (2)
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