この処ずっと、「深き森の語らい」の為に動いて来たので
今日は、一日自分に楽しみのために使っちゃいました。
「チューリッヒ美術館展」に行ってきました。
平日で空いていて、ゴッホもモネもピカソも、まん前で
じっくり観ることが出来ました。
シャガールの戦争の絵を初めて観ました。
夢見るようなシャガールの色はどこにもなく、暗く
寂して、なぜ人間は戦争をするのだろうと
思わされました。
バルラハという人の「難民」という彫刻は、
心打たれ、ポストカードを買いました。
初めて観るホドラーの作品は、強く心に残りました。
解説を読んでいると、多くの画家たちが早い時期に
大切な人を亡くしているのです。
これは、何か偶然とは思えませんでした。
田口ランディさんは、お兄さんの死を見て、
小説が書けるようになったと書いています。
深い闇を抱えていると、見えてくるものも
違ってくるのかもしれません。
美術館の梯子は、しない私ですが、今日は
六本木から人形町へまわり、書の先生達の
書展に行きました。
夕方だったので、私一人で先生と書や初女先生の
話までして、何だかあの対談の続きの様な時間
でした。
今日は、自分の為だけに時間を使いました。
以前は、そんなことは当たり前だと思って
いましたが、そのことが申し訳ない様な贅沢な
ことと思えます。
初女先生には、そんな時間はないのですから…
先生が「今の楽しみは、睡眠をよくとること」と
言っていたのが、ふと思い出されました。
私は「深き森の語らい」が終わり、ホットして
いますが、初女先生は今日も講演の旅です。
睡眠をよくとるという、ささやかな楽しみを
叶えてあげることは出来ないのでしょうか…